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Friday, April 10

4月7日に東京に緊急事態宣言が発令され、それを受けて、東京都の多くの図書館が当面のあいだ臨時休館となった。これはわたしにとって非常に堪えることだった、そして、ぞっとした。本の集積場所が閉ざされること、アクセスする手段を奪われること。この状況ではもちろん仕方ないことなのだけど、受け入れるには時間が必要だった。そして心のなかを「焚書」の文字がかすめていくのは、やはりわたしが弱すぎるからなのか。

そしてわたしはきょうから当面のあいだ完全在宅ワークとなった。聞けば夫も来週は在宅勤務だという。どんな生活になるのだろうか?

Saturday, April 11

明け方の空を眺める。太陽が昇る。たなびく雲が美しい。

パン、目玉焼き、ベーコンのグリル、トマト、ベビーリーフ、ヨーグルト、珈琲の朝食をとる。神社にお参りして、スーパーに買い出し。神社の境内には艶やかなピンクの花を咲かせた樹があり、これは八重桜だろうか、青空に映えて美しく、何枚か写真を撮った。商業施設が軒並み休業している現在、都心に出られず、街の商店街に人が流れてきている印象。スーパーではわすれずに紅茶を購入。勤労のおともなので。街の本屋にも人が押しかけていて、あれほど混んでいるところを見たのは初めてだった。

帰宅して、花とワインを買いにもう一度出かける。バラを3種と、黄色いラナンキュラス、あと細かな花を買う。かすみ草やスターチスのような細かい花を10本くらいまとめ買いして、花瓶にもりもりに生けたい。帰宅。お昼は、ごはん、ほうれん草と茄子の味噌汁、鯵のひらき。その後、読書。

夜、ビーフステーキ、ソーセージのグリル、トマトのグリル、タコとトマトとベビーリーフのサラダ、赤ワイン。毎週欠かさず聴いているChocolat&Akitoのラジオと、佐藤オオキ&クリス智子のラジオを聴いて、至福の時間。

Sunday, April 12

動画配信サービスのザ・シネマメンバーズでエリック・ロメール監督特集をやっているということで、ほかにもロベール・ブレッソンとホウ・シャオシェンというドンピシャのラインナップ、しかも月額500円、ということで夫に早速加入してもらい、きょうはまず2本観た。ロメール! ロメール! ロメール! 1本目、『飛行士の妻』(エリック・ロメール監督、1980年)。あいだに、タコとほうれん草とかいわれのパスタ、白ワインのランチをはさみ、スイートポテトと紅茶をおともに2本目、『美しい結婚』(エリック・ロメール監督、1981年)。

『飛行士の妻』といい『緑の光線』といい、マリー・リヴィエールはいつもグチグチメソメソグチグチメソメソのヒロインをやらされてる感があるが、たしか『恋の秋』は爽やかな映画だったような…。『恋の秋』また観たい。内容はさっぱり覚えてないが、とにかくいい映画だったことは覚えている。『飛行士の妻』のあの公園の樹々のざわめき、大きな蓮の葉が浮かぶ池の濁った緑色、コーヒーショップに差し込むオレンジ色の光、わすれ難い。『美しい結婚』もなんとも奇妙な映画で、こういう変な映画って印象に残ってしまう。ファスビンダーっぽさがある。変な映画だよ。でも時間をわすれて観てしまう。ロメールの映画はインテリアやヒロインたちのファッションも可愛いく、この映画でも存分にそのセンスが発揮されていた。

夜、蒸し餃子、小松菜とわかめの中華風スープ、ビール。うちの餃子は挽肉+長ねぎが基本なのだが、夫がつくったきょうの餃子、長ねぎに加えレタスも入っていて超美味だった。