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Monday, July 6

朝の音楽、Astrud Gilberto「Gilberto Golden Japanese Album」を聴く。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、ゆで卵とハムときゅうりとトマトをのせた冷やし中華、緑茶。晩ごはん、白米、小松菜と絹ごし豆腐の味噌汁、豚肉の豆板醤炒め、トマトときゅうり、麦酒。

読書。緊急事態宣言が発令されて書店にも図書館にもいけなくなり、Amazonの在庫を確認しても品切れだったため読み逃した状態のままになっていた、特集が「感染/パンデミック」の『現代思想』5月号(青土社)に今更ながら目をとおす。

『UP』7月号(東京大学出版会)が届く。毎度楽しみにしている川添愛の連載「言語学バーリ・トゥード」。外出自粛下においてチェコ語の勉強をはじめたという話のなかで、字数稼ぎにしかみえないこともないつぎのくだりが素晴らしい。

チェコ語を勉強したことのある方はご存じだろうが、とにかく覚えることが多い。そもそも名詞の形のバリエーションからして多すぎる。男性・女性・中性という三つのカテゴリの名詞が、それぞれ七つの格変化を起こす。往年のプロレスファンの皆様に分かりやすく言えば、イギリス遠征から帰ってきたばかりの前田日明が三人いて、それぞれが異なる「七色のスープレックス」を披露するようなものだ。昭和の映画ファンの皆様には、多羅尾伴内が三種類いる感じだと思っていただけるといい。それ以外の方々にとって分かりやすいたとえはとくに思いつかないが、とにかく性が3パターンで格が7パターンということは、単純計算でも21のパターンがあることになる。

夜、映画を見る。『キートンの大列車追跡』(バスター・キートン/監督、1926年)を鑑賞。就寝前音楽、Ola Gjeilo「Night」を聴く。

Tuesday, July 7

朝の音楽、Engelbert Humperdinck「A Man Without Love」を聴く。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、鶏ハムとサニーレタスとチーズのサンドイッチ、珈琲。晩ごはん、白米、ほうれん草の味噌汁、冷奴、豚肉とにんにく塩炒め、麦酒。

「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるボルソナーロ大統領は、新型コロナウイルスの検査で陽性判定がでたうえで、マスクを外しながら記者会見を実施したことが話題になっている。傍若無人な言動によるおまえはなんなんだ感は、もはやトランプを超えているかもしれない。

映画鑑賞。『8 1/2』(フェデリコ・フェリーニ/監督、1963年)を見る。

Wednesday, July 8

朝の音楽、Matt Monro「Stranger In Paradise – The Lost New York Sessions」を聴く。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、ほうれん草とトマトと豚肉のパスタ、炭酸水。晩ごはん、ピーマンとトマトと鯖缶の洋風チャーハン、白ワイン。

読書。待鳥聡史『政治改革再考 変貌を遂げた国家の軌跡』(新朝選書)、『論点・西洋史学』(金澤周作/監修、ミネルヴァ書房)を読む。『MONOCLE』7/8月号が届く。夜、疲れて眠くなり映画を見れず。

Thursday, July 9

朝の音楽、Fairground Attraction「Ay Fond Kiss」を聴く。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、ほうれん草とトマトと鯖缶の洋風チャーハン、炭酸水。晩ごはん、鶏肉とキャベツと玉葱の焼きそば、卵とほうれん草の中華風スープ、さくらんぼ、麦酒。

読書。関口涼子『カタストロフ前夜 パリで3・11を経験すること』(明石書店)、ナオミ・ザック『災害の倫理』(髙橋隆雄/監訳、勁草書房)を読む。映画。『サボタージュ』(アルフレッド・ヒッチコック/監督、1936年)を見る。

Friday, July 10

朝の音楽、Wilson Pickett「Don’t Knock My Love」を聴く。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、鶏ハムとサニーレタスとチーズのサンドイッチ、TEAPONDの紅茶。晩ごはん、豚肉のソテー、キャロットラペ、ベビーリーフ、レモン、バゲット、麦酒。

読書特集の『POPEYE』8月号(マガジンハウス)を読む。品切れの本を相当数紹介しているのがよい。

夜、映画鑑賞。『ネブラスカ魂』(レスリー・フェントン/監督、1952年)を見る。

Saturday, July 11

朝の音楽、荒井由実「YUMING BRAND」を聴く。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トマト、チーズトースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、鶏ハムとサニーレタスとチーズときゅうりとニンジンのサンドイッチ、珈琲。おやつ、ケークオフリュイ。晩ごはん、牛挽肉と小葱の蒸し餃子、ほうれん草と卵の中華風スープ、キムチ、エチゴビール。

曇天。湿気まみれの天気なか、朝の長い散歩。洗足池ちかくのcafe634で珈琲豆を買う。帰りにスーパーで食材の買いものを済ませて、帰宅。自宅で読書。散歩の途中にコンビニで買った『FUDGE』8月号(三栄)を読む。現在の状況下で変化球の特集で逃げるわけにもいかないファッション雑誌の誌面をどうやってつくるのだろうと思ってページをひらくと、過去に撮影されたストリートスナップの総集編だった。

ふだんはスーツ姿に縁遠い知人の男性たちがスーツ購入に至るまでの顛末を追う、内澤旬子『着せる女』(本の雑誌社)を読む。スーツを買うのにいきなりバーニーズ・ニューヨークに行かなくてもよいのではと思ったが、バーニーズ・ニューヨークに出向くことが本書の鍵となっている。ところで、どういうイメージでスーツをつくるのかの喩えで、平凡社でも筑摩書房でも藤原書店でもなく、法政大学出版局ぐらいな感じを目指したく、東京大学出版会はちょっとちがくて、白水社でもなく、もし白水社だったら文庫クセジュ、そして東洋文庫は絶対ちがうという、出版業界に関心のある向き以外にはまるで意味不明な喩えだが、関心のある向きには妙な説得力をもってなんとなく伝わってしまうくだりが印象に残る。

Sunday, July 12

朝の音楽、岡田拓郎「Morning Sun」を聴く。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トマト、バゲットとバター、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、豚肉ときゅうりとトマトとゆで卵とサラダほうれん草とレモンをのせた盛岡冷麺。晩ごはん、白米、絹ごし豆腐とわかめと玉葱の味噌汁、鶏肉の南蛮漬け、万願寺唐辛子のグリル、卵焼き、麦酒。

午前中にスーパーで買いものを済ませて、あとはひたすら読書。内田洋子『サルデーニャの蜜蜂』(小学館)、大澤真幸『戦後思想の到達点 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る』(NHK出版)、吉松崇『労働者の味方をやめた世界の左派政党』(PHP新書)、土居丈朗『平成の経済政策はどう決められたか アベノミクスの源流をさぐる』(中公選書)。