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Monday, June 29

朝の音楽、Lennon Stella「Three. Two. One.」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。晩ごはん、ケンタッキーフライドチキン、ビール。

読書。鴋澤歩『鉄道のドイツ史 帝国の形成からナチス時代、そして東西統一へ』(中公新書)を読む。ドイツ鉄道は時間通りにこない印象しかなくて、その点についての言及があるかを気にしながら読み進めていたら、最後に書いてあった。

伝統視されていたダイヤの(欧米基準での比較的な)正確さは、民営化後、むしろ低下した印象が強いようである。七割程度の列車は定時運行されているとの発表があったが、利用者の実感からは遠いともいわれる。路線工事の増加が要因に挙げられるが、リストラによる人員の不足や労働負担増による現場のモラル低下も確実に働いている。結果として、鉄道についてはドイツ社会でかなりオーバーに辛辣な物言いをしても許される雰囲気が出てきたともいう。株式会社になった国鉄がドイツの人びとに変な風に受け入れられ、愛されているといえなくもないが……。

夜、映画を見る。『山羊座のもとに』(アルフレッド・ヒッチコック/監督、1949年)。

Tuesday, June 30

朝の音楽、Shabaka And The Ancestors「We Are Sent Here By History」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。晩ごはん、生卵と小葱としらすをのせたしめ鯖丼、油揚げと絹ごし豆腐とかいわれの味噌汁、グランドキリンIPA。

ようやく特別定額給付金が指定した銀行口座に振り込まれる。一日でも早く給付金が振り込まれないと明日の食い扶持にも困るという状況でもないので、遅れても構わないといえば構わないのだが、遅いと無駄に腹立たしい。それはそうと、給付金は一度といわず毎月振り込まれる仕組みにしてほしい。日本国民全員に適用する予算はないであろうから、わたしの口座にだけ振り込まれる仕組みでもよい。

読書。大東和重『台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす「美麗島」』(中公新書)と『中世史講義 【戦乱篇】』(高橋典幸/編、ちくま新書)を読む。

映画。『Directed by Andrei Tarkovsky』(ミカエル・レズチロフスキ/監督、1988年)を見る。『サクリファイス』の撮影風景を中心としたタルコフスキーについてのドキュメンタリー。『サクリファイス』撮影時のエピソードとしてWikipediaに書いてある、「最後の家屋が全焼するシーンは撮影中にカメラが止まってしまったため、セットをすべて作り直して再撮影された」という現場の空気が凍りつく模様を確認できる。

Wednesday, July 1

朝の音楽、Groupe RTD「The Dancing Devils of Djibouti」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。晩ごはん、素麺、豚肉の豆板醤炒めとかいわれ、ビール。

文月。雨。残業。帰りに書店に立ち寄って『BRUTUS』(マガジンハウス)を買う。特集は「東京の正解」。書店でもレジ袋は有料になっていた。読書。森村泰昌『自画像のゆくえ』(光文社新書)を読む。

Thursday, July 2

朝の音楽、Klô Pelgag「Notre-Dame-des-Sept-Douleurs」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。晩ごはん、白米、油揚げと小松菜の味噌汁、焼き魚(ほっけ)、かいわれ、ビール。

ひさしぶりの晴れ。溜まった洗濯物を片づける。読書。佐藤猛『百年戦争 中世ヨーロッパ最後の戦い』(中公新書)、『人工知能と人間・社会』(稲葉振一郎、大屋雄裕、久木田水生、成原慧、福田雅樹、渡辺智暁/編、勁草書房)を読む。

東京都のCOVID-19感染者数が100人超え。この数字を予兆として見てよいものかどうか。

Friday, July 3

朝の音楽、Nikitch & Kuna Maze「Débuts」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、鶏ハムとサニーレタスとチーズのサンドイッチ、珈琲。晩ごはん、ベーコンとピーマンと鯖のリゾット、サラダほうれん草とミニトマトのサラダとイタリアンドレッシング、赤ワイン。

株式市場の動向を伝えるニュースで、株価が上がったり下がったりすることに、世の中の出来事に対しての好感とか嫌気とかいちいち理由をつけているが、新型コロナウイルス感染拡大下における株価の乱高下を眺めていると、とってつけた感満載であることが露呈している。いまさらの話ではあるが。

午後休。自宅で映画を見る。『ナイアガラ』(ヘンリー・ハサウェイ/監督、1953年)、『フランケンシュタイン』(ジェイムズ・ホエール/監督、1931年)、『FAMILY ROMANCE, LCC』(ヴェルナー・ヘルツォーク/監督、2019年)の三本立て。最後のヘルツォークの映画はMUBIで配信していたもので、舞台は日本。日本語を解する人間が見るとヘンテコな映画にしかみえない。

Saturday, July 4

朝の音楽、chloe moriondo「Sprit Orb」を聴く。

朝食、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、鶏ハムとサニーレタスとチーズのサンドイッチ、珈琲。晩ごはん、鶏肉とキャベツと茄子のグリーンカレー、ビール。

九州南部で大雨。梅雨前線ってこんなに凶暴なものだっただろうか。昼すぎ、花屋で花を買い、酒屋でワインを買い、ドラッグストアで日用品を買い、スーパーで食材を買う。

Norah Jones「Pick Me Up Off The Floor」とElla Fitzgerald & Louis Armstrong「Ella & Louis」を流しながら、読書。『BRUTUS』(マガジンハウス)、藤原ヒロシ『MUSIC 100+20』(宝島社)、『みすず』7月号(みすず書房)、『沢木耕太郎セッションズ 〈訊いて、聴く〉 Ⅳ 星をつなぐために』(岩波書店)を読む。

Sunday, July 5

朝の音楽、dodie「Human」を聴く。

朝食、目玉焼き、ソーセージ、キャベツ、ピーマンをスキレットで。バゲットとバター、ヨーグルト、珈琲。昼食、しらすのおにぎり、茄子と小葱の味噌汁、ほうじ茶。晩ごはん、人参と玉葱とピーマンとズッキーニとしめじとトマトのラタトゥイユ、枝豆のポタージュスープ、レバーパテとサラダほうれん草、バゲット、白ワイン。

東京都知事選挙。大方の予想通り小池百合子の勝利で決着する。よくも悪くも小池百合子の言説は「現実的」であり、他の候補者の「空想」のような言説と対峙すれば、小池百合子が票を占有するのはあきらかである。小池百合子は都知事に就任してから特筆すべきような実績もなく、なにもやっていないに等しいが、なにもやっていないという事実がきわめて「現実的」である。ところで、小池百合子には少なからぬ醜聞が湧きあがっているが、政治生命に影響を及ぼしているようにはあまり見えない。政治家の醜聞が致命的になる場合とそうでない場合があるけれど、その理由はわかるようでわからない。

読書。梨木香歩『風と双眼鏡、膝掛け毛布』(筑摩書房)、飯田隆『分析哲学 これからとこれまで』(勁草書房)、礒崎純一『龍彦親王航海記 澁澤龍彦伝』(白水社)を読む。