494

Monday, April 27

午前5時に目が覚める。朝の音楽、「The Diggers [Keiichi Suzuki & Takashi Okada] loves Sound Archives 01 : Spotlight on THE COLUMBIA SYMPHONETTE」を聴く。朝食、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。朝の散歩。肌寒いのでスプリングコートを羽織る。コロナ狂騒のなかであまり話題にならないが、今年の4月は寒い。

12連休などどこ吹く風で、通常営業の在宅勤務。昼食、小葱をのせた辛子明太子パスタ、炭酸水。午後から雨が降りだす。

外出自粛要請の現況を積極的にとらえれば、自宅の本棚を見直すよい機会ではある。本棚から二冊。ジョゼフ・ケッセル『ライオン』(多田智満子/訳、白水社)とリリアン・ヘルマン『眠れない時代』(小池美佐子/訳、サンリオ)を読む。

晩ごはん、白米、辛子明太子、ほうれん草と絹ごし豆腐の味噌汁、豚肉とにんにくの酒蒸し、かいわれ、ビール。

夜、感染症映画を見る。『カサンドラ・クロス』(ジョージ・パン・コスマトス/監督、1976年)。

Tuesday, April 28

朝の音楽、Kandace Springs「The Women Who Raised Me」を聴く。朝食、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。朝の散歩。肌寒い。『図書』5月号(岩波書店)を読む。

昼食、茄子とほうれん草とベーコンのパスタ、炭酸水。

読書。自宅の本棚から、ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル フェミニズムとアイデンティティの攪乱』(竹村和子/訳、青土社)を再読。じぶんが賛同するかはともかく、バトラーによるラディカルな理論構築に勇気づけられる人びとがいることは想像できる。

晩ごはん、白米、ほうれん草と絹ごし豆腐の味噌汁、焼き魚(ほっけ)、ビール。

夜、映画鑑賞。『武器庫』(オレクサンドル・ドヴジェンコ/監督、1929年)を見る。

Wednesday, April 29

祝日。在宅勤務をつづけていると日常にメリハリがなくなる。朝の音楽、Hania Rani「Esja」を聴く。朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。朝の散歩のついでに図書館に本を返却しに行く。近隣を2時間ほど歩いてまわる。

報道に目をとおすと、フランスのフィリップ首相が現在の外出制限を5月11日に解除すると言明したとのこと。オーストリアは早々に規制を解除する方向だし、チェコも規制緩和のスケジュールを前倒ししている。もっともこの状況は、感染症の拡大に一定の決着がついたからというより、これ以上ロックダウンを継続していたら社会が成立しないという「諦念」を感じなくもない。医学的視点と経済的視点の二項対立で語る単純な議論はあまり意味をなさなくなっているが、しかし意味があろうとなかろうと線をどこかで引くしかない。

昼食、アボカドとトマトのパスタ、炭酸水。

午後はひたすら読書。ずいぶん前に駒込の「BOOKS 青いカバ」で購入したままになっていた、トマス・ピンチョン『V.』(小山太一+佐藤良明/訳、新潮社)の上下巻を読む。

晩ごはん、豚肉のソテー、サラダほうれん草、トマト、チーズ、ピスタチオ、赤ワイン。J-WAVEの特番「SESSIONS – 沢木耕太郎、人を語る。」を聴く。

Thursday, April 30

朝の音楽、MAE.SUN「Vol. 2: Into The Flow」を聴く。朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。朝の散歩。

「部屋着」という概念がないので、在宅勤務でも繁華街を出歩ける格好で部屋のなかにいる。

昼食、キャベツとベーコンのパスタ、炭酸水。晩ごはん、焼豚と小葱と茹で卵をのせた醤油ラーメン、ビール。

読書。君塚直隆『エリザベス女王 史上最長・最強のイギリス君主』(中公新書)を読む。映画鑑賞。『抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より』(ロベール・ブレッソン/監督、1956年)を見る。

Friday, May 1

朝の音楽、Joey Dosik「Inside Voice」を聴く。朝食、オムレツ、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。朝の散歩。いきなり暑くなって初夏のような気候。メリハリの欠ける日常生活のなかで、メリハリのありすぎる天気。

本日はメーデーだが、朝から晩まで気を抜く暇がなくぶっ通しで労働に勤しむ。どっと疲れる。

晩ごはん、白米、小松菜と絹ごし豆腐の味噌汁、豚肉とキムチの炒めもの、ビール。

夜、映画鑑賞。『さらば、愛の言葉よ』(ジャン=リュック・ゴダール/監督、2014年)を見る。ゴダール作品の邦題では原題にはない「ゴダール」の冠がしばしば付与されてきたが、本作にゴダールの名前を使って邦題にするならば『ゴダールのワンちゃん』がふさわしい。

Saturday, May 2

朝の音楽、Agnes Obel「Myopia」を聴く。朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。朝の散歩のついでにスーパーで食材の調達。本日も初夏のような陽気。

郵便受けに『UP』(東京大学出版会)と『みすず』(みすず書房)が届く。『UP』に清水穣「一つの色の無限 岡﨑乾二郎「視覚のカイソウ」展(豊田市美術館)に寄せて」が載っている。

昼食、キャベツとトマトのパスタ、炭酸水。

近所のセブンイレブンで買った『BRUTUS』(マガジンハウス)の最新号を読む。特集は「居住空間学2020」。例年「居住空間学」の特集を購入することはないのだが、社員のなかで新型コロナウイルスの感染者がでたマガジンハウスのプレスリリースを読むと保健所の指示にもとづくひととおりの処理を済ませたのちにすぐ復活していて、いかにも出版社らしいいささかブラック感漂う労働環境に不憫さをおぼえなくもなく、なんとなく同情票を投じたくなって『BRUTUS』を買った。特集を読んで橋本麻里と山本貴光が夫婦であると知る。

夕方、映画鑑賞。エリック・ロメール『海辺のポーリーヌ』(1983年)を見る。

晩ごはん、手巻き寿司、わかめスープ、ビール。

Sunday, May 3

朝の音楽、Mark Hollis「Mark Hollis」を聴く。朝食、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とイタリアンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。

ロックダウンを採用せずにノーガード戦法で新型コロナウイルスに対峙しているスウェーデンの存在が気になる。外野から眺めると、高齢者を中心にどんどん死者が増えているようなので方策自体はうまくいっているとはあまり思えないが、政府の方針に対して批判が多数を占めることはない模様なのが興味ぶかい。高齢者のある程度の犠牲はやむなしとして社会活動を機能させる姿勢はちょっと優生思想っぽいともいえるが、直感的な印象に反して福祉国家と優生思想は密接に絡み合っており、本人同意の原則があればOKとする個人主義の強いスウェーデンのような国で優生政策が拡大した歴史があることは、米本昌平+橳島次郎+松原洋子+市野川容孝『優生学と人間社会』(講談社現代新書)が教えてくれる。

昼食、ピザ、シュークリーム、炭酸水。

読書。蓮實重彦『随想』(新潮社)と小野寺百合子『バルト海のほとりにて 武官の妻の大東亜戦争』(共同通信社)を読む。

晩ごはん、蒸し餃子、スナップエンドウ、わかめスープ、ビール。