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Monday, April 20

朝の音楽、Víkingur Ólafsson「Debussy – Rameau」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとわさびドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

本日は出勤。通勤電車は空いているが、ガラガラと形容できる程ではなく、それなりに乗客数は存在する。交代制の在宅勤務を実施しているので今週は会社に赴く。交代制ということは、つまるところオフィスの密集度合いは5割程度削減であり、8割減からは程遠い現実がここにある。テレワーク推進中にもかかわらず電話で問い合わせをしてくる低脳は数限りない。

読書。自宅の本棚から古井由吉『野川』(講談社文庫)をひっぱりだして半分ほど読む。

晩ごはん、鶏肉と玉葱と人参としめじとキャベツをいれたトマトソーススープ、麦酒。

夜、映画鑑賞。『三つ数えろ』(ハワード・ホークス/監督、1946年)を見る。

そういえば天皇っていま何をやってるんだろうかと思って調べたら田植えをしていた。

Tuesday, April 21

朝の音楽、Rina Sawayama「SAWAYAMA」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとわさびドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

コロナ騒動で喧しい世俗から離脱するかのように古井由吉『野川』(講談社文庫)を読んでいたら、つぎのようなくだりに遭遇してしまう。

その頃、まだ中年の盛りで活動的な人が急に肺炎で亡くなるという例が、私の耳に入る範囲の内だけでも、何人かあった。五月の末にはダービーのスタンドで元気な姿を見かけた人が秋の内に亡くなったという例もあった。とかく忙しくしている中年の罹る肺炎について、耳にするようになったのはその何年か前からのことだ。熱があまり出ないという。微熱を繰り返すうちに身体が堪えがたいほどにだるくなり、過労と思ったが念のため病院に行くとレントゲンを撮られ、肺のかなりの部分が白く映っているので即日入院するよう申し渡された人もあった。その人は一週間ばかりの入院で済んだが、治療に入る前に、最近外国へ行かなかったかと医者たちからしきりに聞かれたという。ヴィールス性の肺炎というものがあることを知って迂闊な私は驚いた。

晩ごはん、茹で卵と焼豚と長葱と茹でたほうれん草をのせた味噌ラーメン、麦酒。radikoのタイムフリー機能でゴンチチの「GO GO GONTITI」(FM COCOLO)を聴く。ゴンチチのふたりはコロナの話題を奥歯にものが挟まったような遠回しな言いかたをしていて、番組内で「コロナ」と発言するのが禁句なのだろうか。

夜、映画鑑賞。『第三の男』(キャロル・リード/監督、1949年)を見る。

Wednesday, April 22

朝の音楽、Michel Legrand「ALFA Years」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとわさびドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

通常どおり出勤し、定時に帰る。読書。大江健三郎『河馬に噛まれる』(講談社文庫)を読む。

晩ごはん、白米、茄子とほうれん草の味噌汁、焼き魚(ほっけ)とレモン、麦酒。

夜、映画鑑賞。『汚名』(アルフレッド・ヒッチコック/監督、1946年)を見る。

Thursday, April 23

朝の音楽、Clairo「Immunity」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフとわさびドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

本日もまた通常どおり出勤し、定時に帰る。読書。後藤明生『挟み撃ち』(講談社文芸文庫)を読む。

晩ごはん、豚肉のステーキ、ほうれん草とミニトマトと蛸のサラダ、レモン、ブルーチーズ、麦酒。

小池百合子が記者会見で、都内の企業に対して来週月曜日からの連続休暇を要請したという。さっき思いつきましたというような杜撰な意思決定であるが、国政進出の際もそうだったけれど小池百合子は馬脚を現すのが早すぎる。

Friday, April 24

朝の音楽、Tom Misch & Yussef Dayes「What Kinda Music」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフとわさびドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

結局今週の平日は通常どおりの出勤で、来週は在宅勤務の予定。いまの気分をあらわす言葉は、不安でも心配でも恐怖でもなく、世界をよく観察したいという好奇心である。

晩ごはん、白米、あおさ海苔とほうれん草の味噌汁、豚肉とキムチの胡麻油炒め、蛸と胡麻昆布、麦酒。

「REALKYOTO」に浅田彰がCOVID-19に関して寄稿している ((http://realkyoto.jp/article/asada20200424/))。相変わらずのやたらと情報量の多い内容だが、後出しジャンケンのような文章でもある。

Saturday, April 25

朝の音楽、Hazel English「Wake UP!」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとわさびドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

週末の街歩き激減にともなう運動不足解消のため、遠くまで散歩する。多摩川の河川敷を歩いて、多摩川台公園、宝来公園をめぐり、田園調布駅ちかくの「プレッセ」で食材の買いものを少し。帰宅後、昼ごはん。蒸籠でつくる豚挽肉と葱の蒸し餃子、麦酒。

長引きそうな自粛要請で困るのは伸びてくる髪の毛をどうすればよいのかということで、試しにじぶんで切ってみる。カット自体はさして変なことにはならなかったが、床に飛び散った髪の毛を掃除するのが大変で、お金を払って散髪したほうが圧倒的に楽。

午後は珈琲を飲みながらレコードを聴いたり図録や写真集を読んだり。映画鑑賞、『犯罪河岸』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/監督、1947年)を見る。

晩ごはん、茄子とソーセージとほうれん草のトマトソースパスタ、ブルーチーズ、白ワイン。

報道では本日をもって「ゴールデンウィーク初日」だの「12連休が始まった」だのといっていて、そんな話は初耳なのだが。

Sunday, April 26

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、ミニトマト、トーストとバター、ヨーグルト、珈琲。

読書。長島有里枝『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』(大福書林)を読む。長島有里枝が書いた修士論文を元にした書籍。ジェンダー論的観点から飯沢耕太郎の写真評論を終始批判しつづけている。飯沢耕太郎を擁護する筋合いはないし的外れな批判でもないのでそれはそれでよいのだが、社会構築主義で理論武装する論者にしばしばみられる、多様性を擁護する立場のはずなのに論理展開が単調かつ図式的にすぎるのが残念なところである。せっかく書ける人なのにもったいないと思ったが、あとがきを読んだら指導教員が千田有紀だというので妙な納得感がある。

昼ごはん、レトルトのカレー、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、炭酸水。

近所の花屋でベンガルボダイジュを買う。部屋の観葉植物が増える。スーパーで食料品の調達。夜までラジオを聴いたり本を読んだり。山口誠『客室乗務員の誕生 「おもてなし」化する日本社会』(岩波新書)と岡田温司『映画と黙示録』(みすず書房)を読む。

晩ごはん、白米、ほうれん草の味噌汁、鰹のたたき、ホワイトアスパラガスとおかか、麦酒。