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Monday, March 16

朝の音楽、Real Estate「The Main Thing」を聴く。いいアルバムだと思うと同時に、そのバンド名は一体なんだと思う。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとレモンドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

リクルートがやっているモバイル決済サービス「AirPAY」の広告で、オダギリジョーがさまざまな小売店業者に扮しているのだが、どれもこれも「こういう人、いるわ」という雰囲気を醸しだしていて、オダギリジョーはすごいなと思った。

読書。片山令子『惑星』(港の人)を読む。ひどく体力を消耗する仕事を終えた帰り道、冷たい強風が吹きつける。

晩ごはん、鱈の酒蒸し、パプリカのバターソテー、かぶのグリル、カンパーニュフリュイ、赤ワイン。

新型コロナウイルスの蔓延する状況下でアルベール・カミュの『ペスト』が売れているらしいとは耳にしていたが、BBCのニュースをPodcastで聴いたらちょうどその話をしている。この機会を逃すと一生読まない気がするので、そのむかし古本屋で買ったまま放置されている『ペスト』を本棚から抜きとり、これから読む本の一覧に追加しておく。リバイバルといえば、ダイヤモンド・プリンセス号が話題になったので、プリンセス プリンセスの「ダイヤモンド」が再ブレイクするかと思いきや、そうはならず。

Tuesday, March 17

朝の音楽、Real Estate「Real Estate」を聴く。SpotifyでReal Estateのアルバムを順繰りに。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとレモンドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

感染症予防の対策として「Happy Birthday to You」を2回歌うくらいの時間手洗いするのがよいと喧伝されているのを知って、高速で「Happy Birthday to You」を歌いながら手洗いするシーンのある、ウディ・アレンが監督した『人生万歳!』(2009年)のことを思い出す。

浜松出張。東海道新幹線で浜松駅へ。昼ごはんは「沼津 魚がし鮨」で鮨を食べる。先週金曜日の新大阪駅からの帰り道もそうだったが、混んでいるわけではないけれども極端に人が少ないというわけでもない新幹線の乗客数。普段と比較すれば空いているのだろうけれど。

晩ごはん、牛丼、おぼろ豆腐、あおさと長葱のお吸い物、麦酒。

グラナダTVのテレビドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』、全41話すべての再見が完了。いずれ機会をみて、また見返したい。

Wednesday, March 18

朝の音楽、Real Estate「Atlas」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとレモンドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

フランス全土で外出禁止措置とのこと。危機の際、権力は露骨なかたちで顕在化する。どのような法的根拠をもとに移動の自由を制限する強権的な命令を出しているのだろうと気になる。

読書。小熊英二『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』(講談社現代新書)を半分ほど読む。郵便受けに『MONOCLE』4月号が届く。

晩ごはん、キャベツと人参とブロッコリーと玉葱のコンソメスープ、ほうれん草としめじのオープンオムレツ、麦酒。

夜、映画鑑賞。『三人の狙撃者』(ルイス・アレン/監督、1954年)を見る。

Thursday, March 19

朝の音楽、Real Estate「In Mind」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとレモンドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

専門筋の意見に耳を傾ければ明晰な差異が存在するのかもしれないが、素人考えで中身にそれほど違いがないと思われる商品は、パッケージのデザインセンスで選んでいる。たとえばヘアワックスなどは、どの商品でもたいして違いはないだろうと思っているのだが、「OCEAN」が発売されてから、もうこれでいいという感じである。パッケージがいいからという単純な見た目の問題。商品の見た目といえば、ドラッグストアで売っている髭剃りのデザインがどれもイマイチなものばかりで不満に感じていたのだが、「LOHACO」で売っている「Schick」の剃刀が悪くなかったので注文する。中身は一緒のものをパッケージだけ変えて商品に価値をつけるという古典的な戦略にのっかっている。

読書。小熊英二『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』(講談社現代新書)を読了。

晩ごはん、ざるうどん、鶏肉と長葱としめじのつけ汁、人参のきんぴらとパプリカのポン酢炒め、麦酒。

夜、映画鑑賞。『夜も昼も』(マイケル・カーティス/監督、1946年)を見る。

Friday, March 20

朝の音楽、Låpsley「Through Water」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフとレモンドレッシング、トマト、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

東急電鉄のフリーペーパー『SALUS』と東京メトロのフリーペーパー『メトロミニッツ』を入手。

正午すぎ。丸の内線の新宿御苑前駅下車し、桜の様子を窺いに新宿御苑を散歩する。本日は無料開園日であることを入口で知る。前夜祭もないので、完全無料の桜を見る会。桜はまだ咲き始めだったが、いい陽気なので枝によっては結構咲いているものもある。御苑内にオープンした「STARBUCKS」で飲み物でも買おうと行ってみたら、長蛇の列で諦める。

新型コロナウイルスをめぐる狂騒をよそに、新宿駅周辺は賑わっている。

新宿ルミネで買いもの。洋服店を中心に彷徨いて、「TOMORROWLAND」でボートネックのカットソーを買う。「TOWER RECORDS」のレコード販売フロアを少し見てから、新宿を離脱。山手線に乗って目黒駅で降り、開店時間直前の「とんき」に向かう。開店と同時にほぼ満席。新型コロナウイルスの影響で飲食店業界は相当な打撃を被っているとのことだが、その後もどんどんお客が入ってきていつもより混んでるんじゃないかと思う「とんき」。ロースかつ定食と麦酒を注文。ピーナッツをつまんで麦酒を飲みつつ、とんかつが揚るまで店員のオペレーションを見ている時間が愉しい。

自宅までの帰り道の途中、近所の花屋でオンシジウムとフリージアを買って、酒屋で赤ワインを購入。先日飲んだルーマニアのワインが美味しかったのでまた買う。

エコノミスト誌の目次を読むと、ほぼ新型コロナウイルス関連の話題で埋まっている。

Saturday, March 21

朝の音楽、Young Gun Silver Fox「Canyons」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とレモンドレッシング、トマト、ミクルブレッドとクリームチーズ、胡桃とレーズンのパン、ヨーグルト、珈琲。

開催か延期か中止かをめぐって迷走しはじめた東京オリンピックだが、桎梏がありすぎて容易に延期も中止もできないスポーツイベントなどどうかしているとしかいいようがないので、オリンピックそのもののあり方をいい加減見直したほうがよい。中止にしたら経済的損失が莫大なものになるとの意見も見かけるが、棚ぼたのようなイベントにすがったことの浅薄さが露呈しただけである。

昼すぎに山手線に乗って上野駅へ。休館中の美術館が大勢を占めるなかで、数少ない開館している美術館のうちのひとつ、上野の森美術館で「VOCA展2020 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」を見る。昨今の「VOCA展」で興味の惹かれる作品に巡りあうことは稀なので、ほとんど惰性で訪れている感はある。

美術館をあとにして、上野公園の桜の開花を見にいく。それなりの人だかり。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて、「集団でシートを広げて飲食する宴会等の利用については、控えていただきますようお願いいたします」との立て看板が掲げられていたが、内閣総理大臣の口振りに倣って、集まってはいるが集団ではないと強弁して宴会を催している人びとがいるかもしれないと見まわしたが、「要請」に対する日本人の従順性が遺憾なく発揮されたようで、みんな歩きながら桜を見ている。花見におけるブルーシートの品のなさを嫌悪している身としては、毎年これでいいんじゃないかと思った。

谷中まで歩いて、SCAI THE BATHHOUSEで「李禹煥 絵画展」を見て、「古書 木兎」で古本を買う。四方田犬彦『ラブレーの子供たち』(新潮社)を購入。

谷中霊園を抜けて山手線で日暮里から有楽町まで。ギャラリー小柳で「杉本博司 Past Presence」を見て、シャネル・ネクサス・ホール「ピエール=エリィ・ド・ピブラック展 In Situ」を見る。銀座松屋通りの「STARBUCKS」でバタースコッチコーヒージェリーフラペチーノと珈琲豆を買って、資生堂で『花椿』の春号を入手し、東急プラザ銀座の「久世福商店」でいわしのオリーブオイルサーディンとあんバターと食べるだし醤油を買う。帰宅。

晩ごはん、鶏肉と人参と馬鈴薯と玉葱のクリームシチュー、赤ワイン。

Sunday, March 22

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サラダほうれん草とレモンドレッシング、トマト、あんバタートースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、蛸と白菜とほうれん草のバターオニオンパスタ、白ワイン。晩ごはん、真鯛のバター蒸し、ソーセージ、ほうれん草とミニトマトのサラダ、胡桃とレーズンのパン、赤ワイン。もしも今後在宅勤務になったら、朝昼晩ちゃんと料理をしてしまうがために栄養過多になる可能性がある。

終日自宅にて。常備菜づくり、部屋の掃除、アイロンがけ、靴磨き。珈琲を飲みながら、きのう近所のコンビニで買った雑誌を読む。横浜特集の『OZ magazine』4月号(スターツ出版)とパリと京都で撮影されたスナップがならぶ『CLUÉL』4月号(THE BOOKS Publishing)。

夜、映画鑑賞。『暁のガンマン』(ジュリオ・ペトローニ/監督、1968年)。酒場のシーンを見ると、この場で感染症が流行したら完全にアウトだろうと思う衛生環境である。感染症リスクの観点から見るマカロニ・ウエスタン。