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Monday, February 3

朝、Mint Julep「Stray Fantasies」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

インターネット上のインタビュー記事で松本俊彦が、日本の酒税法のいびつな構造がアルコール依存症患者を増幅させていると指摘するのを読んで、アルコールがもたらす弊害とその規制といえばアメリカにおける禁酒法だろうということで、禁酒法時代の風俗について書いた常盤新平『酒場の時代 1920年代のアメリカ風俗』(サントリー博物館文庫)を読んでいる。

残業により晩ごはんが就寝直前になる。ベーコンとキャベツの焼きそば、麦酒。

Tuesday, February 4

朝、Flor De Toloache「Indestructible」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、トースト、トマト、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

『みすず』(みすず書房)の読書アンケート特集を読みながら、じぶんが如何に近頃本屋に行かなくなったかを思い知る。知らない本ばかりが紹介されることがひとつの「売り」である読書アンケート特集だが、読む/読まないは別として、以前であればその存在はとうに知っていたであろうと思われる本も初見のものだらけ。

晩ごはん、白米、ほうれん草の味噌汁、豚肉とキムチの炒めもの、白菜の漬物、麦酒。

Wednesday, February 5

朝、Michael Kiwanuka「Kiwanuka」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

読書。植草甚一『ぼくは散歩と雑学がすき』(ちくま文庫)を読む。じぶんがいかにヒッピー文化に興味がないかを告げてくれる本。

InterFMの「The Dave Fromm Show」で、ニクラス・ルーマンの『社会システム理論』を再読しているというリスナーからの投稿があったと教えてもらい、なんだそりゃと思ってradikoのタイムフリー機能を使って該当部分を聴いたら、たしかにルーマンの話をしている。投稿を受けつける側である出演者のデーヴ・フロムも古川タロヲも、予想どおりルーマンのことなんて知らなくて、「ルーマンって誰ですか?」「わかりません」と言っているのだが、ルーマンの読者が「The Dave Fromm Show」を聴いているのはまあいいとして、この番組にルーマンの話を投稿しようとするのはちょっとした狂気を感じなくもない。

晩ごはん、ベーコンとほうれん草とミニトマトとオリーブのパスタ、赤ワイン。

夜、フリードリヒ・グルダの弾くベートーヴェンを聴きながら、岡崎乾二郎『抽象の力 近代芸術の解析』(亜紀書房)を再読する。豊田市美術館で開催中の「岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ」展に向かうためのウォーミングアップとして。しかしそろそろ豊田市美術館に行く日程を考えないと展覧会が終わってしまう。今週末は晴れそうなのでお出かけ日和だが、15日開催の「展覧会カタログ執筆者によるシンポジウム(岡田温司、林道郎、松浦寿夫)」も聴いてみたくて、いつ行こうか迷う。

Thursday, February 6

朝、Burna Boy「African Giant」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。冷たい強風が吹いている。

読書。岡崎乾二郎『抽象の力』からの流れで、夏目漱石『草枕』(新潮文庫)を読み返す。

晩ごはん、鶏ハムと茹で卵とミニトマトとオリーブとベビーリーフのサラダ、フレンチドレッシング、馬鈴薯のオリーブオイル蒸し、ほうれん草のコンソメスープ、赤ワイン。

Friday, February 7

朝、Christian Scott aTunde Adjuah「Ancestral Recall」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

『UP』2月号(東京大学出版会)とエコノミスト誌を読む。

残業、晩ごはん、ベーコンとキャベツのリゾット、赤ワイン。

Saturday, February 8

朝ごはん、パンケーキ、ヨーグルト、珈琲。

山手線で東京駅下車。八重洲口をでて、アーティゾン美術館に向かう。リニューアルオープンした旧ブリヂストン美術館。開館記念の収蔵品展「見えてくる光景 コレクションの現在地」を見る。石橋財団は充実のコレクションを所有していることがよくわかる展示。

日本橋の「たいめいけん」で昼ごはん。1階と2階で料理の内容と価格帯が異なるらしい。ちょうどお昼どきで1階は大行列だったので、2階に向かう。オムハヤシと麦酒。

東京駅まで歩き、東京ステーションギャラリーで「奇蹟の芸術都市バルセロナ展」を見る。

街中を歩いていると、新型コロナウイルスの影響で道ゆく人の半分くらいはマスクをしている。がなり立てる街宣車が走っていたので目をやると、運転席と助手席に座っている二人ともがマスクをしている。右翼がそんな軟弱な姿勢でいいのか。

「無形にふれる」(POLA MUSEUM ANNEX)と「Bodyscore – the soul signature ヤコポ バボーニ スキリンジ展」(CHANEL NEXUS HALL)を見てから、ルミネ有楽町の「UNITED ARROWS」でセール価格になっていたコートを買う。初冬に試着してみて買わなかったコートを結局買う。「MARKS&WEB」でハンドクリームを買って、「成城石井」で紅茶を買う。

自宅に戻って映画鑑賞。『ラ・ジュテ』(クリス・マルケル/監督、1962年)を見る。

晩ごはん、ぶりの刺身、めばち鮪のたたき、キャベツの味噌汁、たこわさび、麦酒。「BEAMS」の中村達也による春夏トレンド解説の動画を見る。

Sunday, February 9

朝、Esperanza Spalding「12 Little Spells」を聴く。朝ごはん、ベーコンとピーマンとチーズのピザトースト、ヨーグルト、珈琲。

大崎駅近くのスターバックスでカプチーノを飲みながら雑誌を読む。目をとおしたのは『POPEYE』と『BRUTUS』と『&Premium』で、すべて版元はマガジンハウス。珈琲特集の『BRUTUS』を買おうかどうか迷ったもののまあ別にいいかと結局買わなかったのだが、片岡義男の寄稿したエッセイの、つぎのくだりは印象に残った。

いま僕が住んでいるところからは、電車を一回だけ乗り換えれば、あとは座席にすわってぼんやりしてればそれでいい。コーヒーを飲むために、あるいはコーヒー豆を買うために、電車に乗るのはたいそう東京らしい行為だと、僕は思う。東京は電車の町だ。

大崎駅から歩いて御殿山方面へ。原美術館に向かう。「Café d’Art」で菜の花のボンゴレビアンコと赤ワインの昼ごはんののち、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020 さまよえるニッポン」を鑑賞。最後の動画作品は時間指定なうえに50分もある代物なのだが、これを見なければ本展覧会を訪れる意味がない。

晩ごはん、蒸籠でつくる蒸し餃子、胡瓜とキムチ、麦酒。

夜、『5時から7時までのクレオ』(アニエス・ヴァルダ/監督、1962年)を見る。