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Monday, January 27

朝、Philip Bailey「Love Will Find a Way」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、リオナソーセージ、トマト、サニーレタスとイタリアンドレッシング、バゲットとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

週末に谷中の「古書 木兎」で購入した木村敏+金井美恵子『私は本当に私なのか 自己論講義』(朝日出版社)を読む。1983年刊。木村敏と金井美恵子の対談本が存在することをいまさらながら知ったのだが、本書は当時、朝日出版社にいた中野幹隆による企画「LECTURE BOOKS」の一環で、このシリーズのなかに大森荘蔵+坂本龍一『音を視る、時を聴く 哲学講義』があるのだということを、これまたいまさらながら気づく。

ところで、本書のなかで木村敏は金井美恵子に向けて、

私がいまの「差異」なんていう言葉を便利につかいだしたのは、デリダとかドゥルーズとかいうフランスの若い人たち、あるいはラカン、そういった思想に触れてからなのです。

と語るのだが、このとき木村敏は50歳を超えていて、その木村敏よりデリダやドゥルーズは年上なのに、なにゆえ「フランスの若い人たち」なんていう表現をしたのだろう。

晩ごはん、白米、大根と万能葱の味噌汁、ふろふき大根とわかめ、焼き魚(とろ鯖の干物)、麦酒。

夜、David Byrne「American Utopia on Broadway (Original Cast Recording)」を聴く。

Tuesday, January 28

朝、Common「Let Love」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、サニーレタスとイタリアンドレッシング、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

きのうの読書からの流れで、大森荘蔵+坂本龍一『音を視る、時を聴く 哲学講義』(ちくま学芸文庫)を再読する。

晩ごはん、焼き豚と長葱と万能葱と茹で卵をのせた醤油ラーメン、麦酒。

夜、Nicolas Godin「Concrete and Glass」を聴く。

Wednesday, January 29

朝、Brad Mehldau「Finding Gabriel」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、リオナソーセージ、トマト、サニーレタスとイタリアンドレッシング、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

読書。四方田犬彦『ニューヨークより不思議』(河出文庫)を読む。80年代末にニューヨークで暮らした四方田犬彦による、現地でのさまざまな人びとの交友を活写したエッセイ。登場するのが東洋人ばかりというのがおもしろい。ところで、もしもじぶんが異国で暮らしたとして、果たしてこれほどまでに多くの人に会って喋ったりするだろうかと読みながら考えてしまう。仮に外国語での会話がそこそこ流暢にできるようになったとしても、ひっそりと閉じこもり気味に生活するだろうから、精力的な社交をつうじた交遊録みたいなものはきっと書けないだろうと思う。書ける文才もないが。

晩ごはん、サラダ(ハム、馬鈴薯、トマト、茹で卵、サニーレタス、ベビーリーフ)とフレンチドレッシング、赤ワイン。

中国の武漢を震源とする新型コロナウイルスに関する話題が報道を席巻しているが、良識的であろうとする記事の多くは、過度に恐れたりせずインフルエンザの流行時とおなじようにマスク着用と手洗いを実施すべきと語るのだが、インフルエンザが猖獗を極めた場合にはマスク着用の効果なんて限定的、という話はどこにいったのだろう。

Thursday, January 30

今週の朝は、渡辺享の選ぶ2019年のベストを順繰りに聴いている。ALA.NI「ACCA」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ミニトマト、サニーレタスとイタリアンドレッシング、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

宮脇俊文『アメリカの消失 ハイウェイよ、再び』(水曜社)を読む。きのうきょうの読書は、Bunkamuraでのソール・ライター展を訪れた際に売店の「NADiff」に並んでいた、アメリカについて論じた文献から。

晩ごはん、白米、長葱とわかめの味噌汁、白菜の漬物、豚肉とキムチの胡麻油炒め、麦酒。

就寝前レコード。Michel Legrand「The Young Girls of Rochefort」を聴く。

Friday, January 31

朝、Rachael & Vilray「Rachael & Vilray」を聴く。朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ミニトマト、サニーレタスとイタリアンドレッシング、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

帰宅時、東急ストアに立ち寄って「のるるん生食パン」を買う。東急線キャラクターのるるんがパッケージにデザインされているパンで、中身は神戸屋の食パン。このたびの情報源である東急電鉄株式会社のtwitter「東急電鉄 公式@のるるんと一緒(@Tokyu_lines)」は、公式アカウントなのに自信なさげな伝聞系で情報提供を繰り出してくることがあって、妙な文体と化すことがしばしばある。

本日から2月2日まで、東急線沿線の東急ストアにて販売しているようですが、数量限定のため、売り切れてしまう可能性がございます。

「販売しているようですが」ってなんだ。

読書。佐藤彰一『歴史探究のヨーロッパ 修道制を駆逐する啓蒙主義』(中公新書)を読む。映画。『わが谷は緑なりき』(ジョン・フォード/監督、1941年)を見る。

晩ごはん、ソーセージとアボカドとトマトとほうれん草のパスタ、赤ワイン。

Saturday, February 1

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフとイタリアンドレッシング、食パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

外出。澄んだ青空の広がる午前中、二子玉川へ。「Café Lisette」に開店と同時に訪れる。ブリオッシュのクラブサンドウィッチ、苺のプリン・ア・ラ・モード、紅茶(ダージリン)を注文する。

周辺の洋服店や雑貨屋を少し見てから、二子玉川駅前でやっている「二子玉川本屋博」に向かう。こぢんまりやっているイベントかと勝手に想像して向かうと結構な混雑っぷりで驚く。「VALUE BOOKS」で和田誠・村上春樹『ポートレート・イン・ジャズ』(新潮文庫)と江國香織『彼女たちの場合は』(集英社)を、「古本 一角文庫」で常盤新平『酒場の時代』(サントリー博物館文庫)を買う。

「二子玉川ライズ」と「蔦屋家電」をざっくりと見てまわってから二子玉川を脱出。大井町線と東横線を乗り継いで中目黒へ。オンライン販売以外の実店舗では東京だと「中目黒 蔦屋書店」しかない「Causette.Joli」というネイルブランドのマニキュアを買うというので、それに付き合う。スタバでカプチーノを買って飲む。歩いて代官山まで。「代官山 蔦屋書店」で借りていたDVDを返却し、また借りる。本日の行程を振り返ると、蔦屋のことが好きすぎてしょうがない人みたいになっていることに気づく。

タクシーで代官山から恵比寿に移動。山手線で五反田まで行って、「お好み焼き いまり」で晩ごはん。広島風お好み焼きと麦酒。

読書。『図書』2月号(岩波書店)と水木しげる『劇画ヒットラー』(ちくま文庫)を読む。映画。『One Shocking Moment』(テッド・V・マイクルズ/監督、1965年)を見る。

Sunday, February 2

朝、Little Simz「GREY Area」とSolange「When I Get Home」と「Joni 75: A Joni Mitchell Birthday Celebration」を聴きながら、洗濯と部屋の掃除と常備菜づくり。豚肉の赤ワイン煮、茄子とピーマンと大根の醤油炒め、小松菜の胡麻油炒め、南瓜の煮物、油揚げの胡椒炒め。朝ごはん、ベーコンとピーマンとミニトマトとチーズをのせたピザトースト、ヨーグルト、珈琲。

ビスケットと珈琲をお供に、「BEAMS」の中村達也による春夏トレンド解説の動画と、「sacai」の春夏コレクションを見る。

外にでると空は快晴。近所の商店街まで出掛ける。花屋と酒屋で買いもの。花屋では何本か選んでダイニングテーブルに飾るための花束にする。酒屋でワインを5本まとめて買ったら、レジで「パーティーでもやるんですか?」と訊かれる。

昼ごはん、ざる蕎麦、薬味、トマトとわかめとベビーリーフのサラダ、和風ドレッシング、冷えた白ワイン。

アイロンがけを済ませて、夕方、映画鑑賞。『大いなる別れ』(ジョン・クロムウェル/監督、1947年)を見る。ハンフリー・ボガートとリザベス・スコット。

晩ごはん、鶏肉と鱈と白菜の白だし鍋、キムチ、麦酒。