470

Monday, November 11

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフ、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。

夜、崎陽軒のシウマイ弁当をつまみつつ、麦酒片手に自宅で映画を見る。ルネ・クレール『奥様は魔女』(1942年)とサム・ペキンパー『昼下がりの決斗』(1962年)の二本立て。

就寝前、幡ヶ谷の「ELLA RECORDS」で購入したエリス・レジーナのレコードを聴きながらアイロンがけ。

Tuesday, November 12

荒川洋治『霧中の読書』(みすず書房)を読む。

最近の批評家の特徴はどんなところにも顔を出し、まことしやかなことを言う点にある。ある若手の批評家は、文芸・学術各誌に登場。石牟礼道子について書き、岡倉天心について書き、鈴木大拙や原民喜についても書き、河合隼雄、須賀敦子について連載し、漱石についての本、茨木のり子の詩についての放送テキストまで刊行。それらはいずれも本格的な長さのもの。誰についてもたくさん書けるのだ。この人は、すべての学者、芸術家の専門家なのかもしれない。読んでみると自信家であることはわかるが、特別な印象も魅力もない。その人らしさもない。先日詩集を出して受賞したので読んでみたら、素朴なのはいいが、ものの見方がすこぶる単純。ほんとうはあまりものを考えない人なのではないかと思った。自分というものがない人だから見境なく書けるのだ。この時代ならではの知性の人である。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフ、トースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、白米、油揚げと長ねぎの味噌汁、豚肉の味噌炒め、トマト、かぶの葉とほうれん草の胡麻油炒め、麦酒。

夜、フリードリヒ・グルダの弾くバッハを聴く。

Wednesday, November 13

クロード・レヴィ=ストロース『人種と歴史/人種と文化』(ミシェル・イザール/序文、渡辺公三、三保元、福田素子/訳、みすず書房)を読む。

会社からの帰路、月が綺麗に浮かんでいる。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフ、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、ピーマンとベーコンのパスタ、ピクルス、麦酒。

夜、グルダのベートーヴェンを聴きながら、岡本仁・岡本敬子『今日の買い物。』(講談社)を読む。2005年に刊行された本の新装版。

店の人と個人的に親しくなることはほとんどありません。店の人から、「あの人はよく来るけど、一体、何をやっている人だろう」と思われるくらいの関係が好きです。

岡本仁のInstagramを覗くとあまりそういう雰囲気は感じ取れないのだが、本人がそういうのだからそうなのかもしれない。

Thursday, November 14

柿木伸之『ヴァルター・ベンヤミン 闇を歩く批評』(岩波新書)を読む。

朝ごはん、スクランブルエッグ、ベーコン、ベビーリーフ、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、長ねぎと万能ねぎと焼豚と生卵をのせた醤油ラーメン、麦酒。

夜、Louis Armstrong「Complete Hot Five & Hot Seven Recordings」を聴く。

Friday, November 15

『FUDGE』12月号(三栄)と西口修平『Nishiguchi’s Closet』(学研プラス)を読む。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ミニトマト、ベビーリーフ、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、ポトフ、フォカッチャ、麦酒。

Saturday, November 16

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サニーレタス、ポトフの残り、トースト、ヨーグルト、珈琲。

中央線に乗って立川駅へ。昭和記念公園に向かう。秋晴れの空の下で、「BLOSSOM & BOUQUET」で買ったサンドイッチを食べてから、「東京蚤の市」に初参戦。蚤の市というので、食器や雑貨を売っているのは想像できたが、たくさんの花屋がドライフラワーを売っているのは意想外だった。皿とドライフラワーを購入。会場をあとにして東へ。中央線に乗り慣れていないものだから、まちがえて中央特快に乗ってしまい、吉祥寺を通過してしまう。中野から戻って西荻窪へ。「松庵文庫」で珈琲とケーキで休憩。「古書音羽館」と「旅の本屋のまど」と「FALL」を覗いてから帰宅。

晩ごはん、骨付きチキンのステーキ、タコとトマトとベビーリーフのサラダ、くるみパン、赤ワイン。

Sunday, November 17

朝ごはん、生卵と万能ねぎをのせたお粥、緑茶。昼ごはん、鶏肉とかぶの葉とミニトマトのパスタ、レモンチーズケーキ、珈琲。晩ごはん、白米、かぶと万能ねぎの味噌汁、こんにゃくの醤油蒸し、鶏の照り焼き、ピーマンと茄子の味噌炒め、麦酒。

滝川幸司『菅原道真 学者政治家の栄光と没落』(中公新書)、中野等『太閤検地 秀吉が目指した国のかたち』(中公新書)、中野耕太郎『20世紀アメリカの夢 世紀転換期から1970年代』(岩波新書)、慎改康之『ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学』(岩波新書)を読む。