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Monday, October 14

祝日。台風一過で気温の上昇した昨日とはうってかわって、本日はとても肌寒い。天気にメリハリがありすぎである。

朝ごはん、目玉焼き、ハム、きゅうり、トマト、サニーレタス、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、ちりめん山椒のおにぎり、豆腐とわかめの味噌汁、お茶。

夕方、自宅で映画。アルフレッド・ヒッチコック『フレンジー』(1972年)を見る。倫理的に正しい発言以外は許容されないかのような昨今の雰囲気のなかで、ヒッチコックに倣ってブラックユーモア満載でこれからも生きていこうと思った。

晩ごはん、ストウブでつくる鶏肉とほうれん草と玉ねぎとトマトのコンソメスープ、バゲット、麦酒。

夜、Big Mama Thornton with the Muddy Waters Blues Band「1966」を聴く。

Tuesday, October 15

ハロルド・ブルーム死去の報せ。

先日iPhoneを新しくしたタイミングでモバイルSuicaにしてみたのだが、モバイルSuicaにするとSuicaの番号が変更になって、JRE POINTを再登録しなければならないという罠に嵌っていることに気づいた。トラップだらけのポイント還元。それにしても電子マネーの事業者が乱立しすぎであるがために、消費者はレジの前で支払について多少なりとも思案しなければならず、むしろ現金のほうが簡単なのではという状況は解消してほしい。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、きゅうり、サニーレタス、バゲット、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、白米と崎陽軒のシウマイ麻婆、わかめスープ、麦酒。

マリア・カラスの生前の映像を繋いだドキュメンタリー映画、トム・ボルフ『私は、マリア・カラス』(2017年)を見る。

夜、Billy Strings「Home」を聴く。

Wednesday, October 16

秋がすっ飛ばされた感ある。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、サニーレタス、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、牛肉のステーキ、クレソン、トマト、バゲット、赤ワイン。

TOKYO FMの「村上RADIO」を聴いてからというもの、村上春樹にたいして幾ばくかの関心が湧いたのだが、いまさら小説を紐解く気にはなれず、彼の書いたエッセイを読んでいる。『やがて哀しき外国語』(講談社文庫)を読む。

夜、The North Mississippi Allstars 「Up and Rolling」を聴く。

Thursday, October 17

世界経済をめぐる今後の予測がどれも芳しくないものばかり。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、きゅうり、サニーレタス、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、ミートソースパスタ、赤ワイン。

株式会社カカクコムが運営する「食べログ」の評点にかんして、恣意的な操作があるかどうかが議論になっているらしい。食べログが飲食店業界に負の影響を及ぼしているのであれば、そんなサービスは滅びてしまえばよいと思うが、それはそれとして、このたびの食べログをめぐるやりとりを眺めながら思い出すのは湯山玲子『女ひとり寿司』(洋泉社)にある、つぎのくだりだ。

最近の一流店でよく見かける、男ふたりのグルメ探訪コンビみたいな、しみったれた客はここではあまり見ない。

いささかの偏見をもっていえば、「男ふたりのグルメ探訪コンビみたいな、しみったれた客」は、食べログにレビューを熱心に書き込んでそうである。グルメ気取りで食べログのレビューに情熱を燃やしている姿はしみったれているが、ついでにさしはさめば、その評点をめぐって統計学の手法を駆使して激論を交わしている姿もまた、じゅうぶんしみったれている。

夜、Avishai Cohen & Yonathan Avishai「Playing The Room」を聴く。就寝前に沢木耕太郎『バーボン・ストリート』(新潮文庫)を読む。

Friday, October 18

BEAMSは微妙な面白さの企画をしばしばやるけれども、本日届いたメルマガによれば、『週刊文春』とコラボしたムックを刊行するという。

川谷絵音さん、新垣隆さん、原田龍二さんなど、かつて週刊文春の誌面でスクープの主役となった方々がビームスの秋冬最新コレクションを着こなすファッショングラビアや、自民党総裁選をビームスのスーツで闘った石破茂さんの撮りおろしポートレイト、<BEAMS GOLF>のウエアを着て全英女子オープンを制した渋野日向子選手の独占インタビュー&サイン入りグッズプレゼント、直木賞作家・真藤順丈さんによるビームスに着想を得た書き下ろし小説など、刺激的なコンテンツが満載です。ほかにも宇垣美里さん、のんさん、橋本マナミさんから宇宙飛行士の野口聡一さんまでもが登場します。

微妙だ。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、ベビーリーフ、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、丸亀製麺。晩ごはん、鶏肉と長ねぎをのせた月見蕎麦、冷奴、たこわさ、人参とかぼちゃの煮物、麦酒。

『CLUÈL』(THE BOOKS Publishing)は、かつて『FUDGE』(三栄)を編集していた人たちがつくった雑誌らしいので、ターゲットの読者層も内容もかぶりまくっているのだが、それぞれの今月号を読んだら撮影場所もかぶっていた。

夜、Kim Gordon「No Home Record」と大石晴子「賛美」を聴く。

Saturday, October 19

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、サニーレタス、くるみパン、ヨーグルト、珈琲。午前中はNHKFM「世界の快適音楽セレクション」を聴きながらスタバでカプチーノを飲みつつマガハの雑誌を読む。

山手線に揺られて上野駅へ。「Brasserie L’écrin」でフランス料理の昼ごはん。好きな食事処。食後、前回いつ訪れたか記憶が定かではないほどご無沙汰の国立科学博物館で「風景の科学展 芸術と科学の融合」を見学。SCAI THE BATHHOUSEでアルフレッド・ジャー「Lament of the Images」を見て、そばにある「古書木菟」を覗く。心躍る古本屋。本屋特集の『BRUTUS』(マガジンハウス)の情報によれば、定年後の夫婦が断捨離をかねて古本屋を始めたらしい。三冊買う。

山手線で日暮里から有楽町へ。ギャラリー行脚。epSITEで「上田義彦写真展 風景の記憶」、LIXILギャラリーで「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」とColliu「Dear My Plinth」、ポーラミュージアムアネックスで「マルク・シャガール 夢を綴る」、銀座メゾンエルメスで「みえないかかわり イズマイル・バリー展」、資生堂ギャラリーで「Surface and Custom」。

夜、「ライオン銀座七丁目店」のビアホールで夕食。

Sunday, October 20

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、トマト、サニーレタス、バゲット、ヨーグルト、珈琲。

恵比寿へ。「MAISON ICHI」で昼ごはん。東京都写真美術館で「イメージの洞窟 意識の源を探る」と「写真新世紀展2019」を見る。「イメージの洞窟 意識の源を探る」はいい企画展だと思ったが、この国の文化的水準を踏まえれば予想できるとおり、会場はガラガラ。図録を確認するとキュレーションはいまは東京都現代美術館にいる丹羽学芸員だそうで、目ヂカラの人か(『ニァイズ』参照)。アトレ恵比寿で買い物を済ませてから渋谷に移動。Bunkamura ザ・ミュージアムで「リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」を見る。

晩ごはんは目黒の「とんき」でロースかつ定食。様式美。