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Monday, August 5

『UP』8月号(東京大学出版会)を読む。

他人の容姿をとやかく揶揄するのは趣味の悪い話ではあるけれども、かつてのそこそこ洗練されていた相貌が完全に消え失せてまずい感じの太りかたをしている津田大介の現在の姿に驚く。

朝ごはん、目玉焼き、ハム、グリーンリーフ、トマト、バゲット、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、白米、油揚げとキャベツの味噌汁、冷奴とかいわれ、大豆と人参の煮物、鯵のひらき、麦酒。

夜、Mark Murphy「Midnight Mood」とIrene Kral「The Band And I」を聴く。

Tuesday, August 6

暑すぎてやる気がでないので有給休暇を取得。暑くなくてもやる気など起きない点はさておくとして、身体を休めるための休暇であったにもかかわらず、自宅で映画を4本立て続けに見るというむしろ疲れることをしてしまう。『ロッキーの春風』(アーヴィング・カミングス/監督、1942年)、『夢はあなたに』(マイケル・カーティス、フリッツ・フレラング/監督、1949年)、『翼に賭ける命』(ダグラス・サーク/監督、1957年)、『暗黒への転落』(ニコラス・レイ/監督、1956年)を鑑賞。

朝ごはん、目玉焼き、ハム、ベビーリーフ、トーストとジャム、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、キムチとかいわれをのせた温麺。晩ごはん、生卵をのせたまぐろ丼、油揚げと豆腐の味噌汁、麦酒。

夜、Les Vents Francais「Moderniste」とNotos Quartett「Hungarian Treasures」を聴く。

Wednesday, August 7

トニ・モリスン死去の報せ。トニ・モリスンで思い出すのは、かつてJ-WAVEの番組「BOOK BAR」のなかで街ゆく一般人に好きな作家を訊くコーナーがあって、いささか甲高いアニメ声といえなくもない女性が登場した際に、なんとも軽い調子で「本好きー」と口をついたあと、日本の大衆的なベストセラー作家の名前でも挙げそうなその雰囲気に反して、「好きな作家はトニ・モリスン」と答えたことである。世のなかの読者層を侮ってはいけないと感じた瞬間だ。

熊倉正修『日本のマクロ経済政策 未熟な民主政治の帰結』(岩波新書)を読む。

現代のマクロ経済学では、人々の将来の予想が現在の経済活動に与える影響が重視されている。人々の期待によって結果が変化する経済モデルを用いれば、「国民のデフレ期待が払拭されれば経済は再生する」というシナリオを描くことは容易である。しかし日本のことをほとんど理解していない海外の経済学者ならともかく、日本の経済学者がそうしたモデルをもとに異次元緩和を支持したのは、現実の経済の理解と政治的センスの両方を欠いていたからだと考えざるを得ない。

リフレ派を徹底的にこきおろしている本なので、リフレ派側からすれば反論もあるだろう。しかしながら、そこで論争が生まれて経済政策をめぐる議論が深まるかといえば、あまりそうはならない。リフレ派と反リフレ派の対立は、おたがいに主張を引っ込めることはないのでどこまでいっても平行線のままという、岩田・翁論争の頃から変わらない風景がそこにある。

朝ごはん、スキレットで目玉焼きとソーセージとキャベツとトマト、トースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、オムライス、梨、麦酒。

夜、Betty Cater「Social Call」を聴く。

Thursday, August 8

林典子『フォト・ドキュメンタリー 朝鮮に渡った「日本人妻」 60年の記憶』(岩波新書)を読む。

「こんなことを言うのは申し訳ないけど……、朝鮮人の多くは日本が嫌いなんだよ。でも、個人的には日本の人たちは本当にいい人たちだと思っている。これまでに僕が案内してきた日本人からは、一人として嫌な印象を受けたことはなかった。全員が親切で礼儀正しかった。君だって一緒だよ。一人一人向き合えばこんなに簡単に分かり合えるのに、国同士になると上手くいかないね。僕の言いたいこと分かる?」

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サニーレタス、トマト、トースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、素麺、トマト、温泉卵、枝豆、麦酒。

夜、June Christy「Something Cool」を聴く。

Friday, August 9

『エコノミスト』誌が香港のデモについて書いているが、たしかに着地点を見失ってしまった感はある。

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、サニーレタス、トマト、トースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、お弁当。晩ごはん、豚肉のクミン風味のオリーブオイル炒め、真鱈とミニトマトとベビーリーフのサラダ、赤ワイン。

夜、Jimmie Lunceford「Lunceford Special」を聴く。

Saturday, August 10

朝ごはん、目玉焼き、ベーコン、ベビーリーフ、トースト、ヨーグルト、珈琲。

横浜へ。石川町から歩いて横浜元町商店街の裏通りにある、cafe de lentoで昼食をとる。ラタトゥイユ&ハムチーズサンドのプレートと珈琲。雰囲気も食事もとてもよくて満足。京浜東北線でいちど横浜駅に戻り、ルミネで買いものを済ませてみなとみらい線でみなとみらい駅に向かう。よく知らずに訪れてしまったのだが、みなとみらいは「ピカチュウ大量発生チュウ!」のイベントで、街中がピカチュウだらけだった。東急スクエアに立ち寄ってから、タクシーでホテルニューグランドに向かう。プリンアラモードと珈琲で休憩。山下公園からシーバスで赤レンガ倉庫まで向かって、少しうろうろしてからタクシーで中華街に移動する。「横浜を愉しむ」以外に目的をもたずに来てしまったので、移動ルートが行ったり来たりと無茶苦茶である。上海豫園小龍包館で早めの夕食。小龍包、焼き餃子、海老蒸し餃子、チンゲン菜炒め、青島ビール、紹興酒。

夜、Louis Armstrong「What A Wonderful World」を聴く。

Sunday, August 11

朝ごはん、目玉焼き、トマト、ベビーリーフ、トースト、ヨーグルト、珈琲。昼ごはん、生卵と蒸した鶏肉とほうれん草のおひたしをのせた温かいひやむぎ、麦酒。晩ごはん、豚肉のソテー、スキレットでミニトマトと玉ねぎとピーマン、小松菜とにんにくのオリーブオイル炒め、麦酒。

ラジオを聴きながら、旅の支度をする。