Monday, January 14
満月の阿闍梨餅を食べながら京都の旅を反芻している。JET SET 京都店で購入したレコード(Airto Moreira「Free」)を聴きつつ。
そういえば京都で、ANGERS河原町本店にも、二条城ちかくの台所用品の店LADERにも、イイホシユミコの器が売られていた。東京でも洒落た雑貨店などを覗くと、イイホシユミコの器が販売されているのをしばしば見かける。雑貨店におけるイイホシユミコ率の高さはなんなんだ。統計調査を実施したいくらいである。
このたびの京都旅行で宿泊したホテルは、法観寺(八坂の塔)ちかくにある築50年のアパートメントをリノベーションしたRC HOTEL 京都八坂。リノベのセンスのよさのみならず、部屋としての機能性もじゅうぶん担保されたつくりに感心し、運営母体を調べたら京都R不動産で、なるほどそういうことかと腑に落ちる。
夕食、豚ロースのかたまり肉と玉ねぎの赤ワイン蒸し、トマトとサニーレタスのサラダ、赤ワイン。
ポーランドのグダニスク市長が刺殺される。
Tuesday, January 15
日露平和条約の政府間交渉を見据えて、ANAが東京からモスクワとウラジオストクへ就航を計画しているとの日本経済新聞による報道。日本とロシアの交渉が万事順調に進むとはとても思えないけれども。
神島裕子『正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点』(中公新書)を読む。
ビートルズのオリジナルアルバムを順番に聴いている。「Beatles for Sale」「Help!」「Rubber Soul」を聴く。
夕食、焼き餃子、春巻、きんぴら、トマトとみつばの中華風スープ、ビール。
Wednesday, January 16
イギリスのメイ首相によるEU離脱案は、各種メディアの予想どおり、議会において反対多数で否決された。それにしてもEU離脱へ向けてネックとなっているのがアイルランド問題だといのうは、歴史に進歩がないというかなんというか。
きょうもビートルズ。「Revolver」と「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」を聴く。ビートルズの曲のなかでいちばん好きなのは「A Day in the Life」。
夕食、トマトとほうれん草とベーコンのパスタ、ベビーリーフとレモンのサラダ、ビール。
Thursday, January 17
The Beatles「Magical Mystery Tour」を聴く。沢木耕太郎『銀河を渡る 全エッセイ』(新潮社)を読む。
夕食、白米、みつばの味噌汁、豚肉とトマトの煮びたし、かいわれ、白菜の漬物、ビール。
Friday, January 18
沢木耕太郎『銀河を渡る』を読了。本書に収められたエッセイのなかに文章作法を示した一編があるけれど、しかし、これを字義どおり真似てみせても沢木耕太郎のような文章はできあがらないだろう。
夕食、豚肉とニラともやしをいれた焼きそば、ビール。
Saturday, January 19
Spangle call Lilli lineの新譜「Dreams Never End」を聴く。美メロ満載。
ツタヤの本屋とスターバックスが合体した店舗で、カプチーノを飲みながら雑誌を読む。カルチャー誌や女性ファッション誌を中心に、10冊程をパラパラめくる。スタバで飲みものさえ購入すれば好き勝手に読める。雑誌の売れない時代にこんな商法を許容して大丈夫なのかと思うが、よくよく考えてみれば図書館も一緒といえば一緒である。図書館だとスタバ代も不要だ。しかし防衛意識の強そうな版元、たとえばスターツ出版などは、透明のビニールで包んで読めないようにしてあった。なんとなく癪に障って、近くの別の本屋に移動して『OZmagazine』を立ち読みする。
自宅に戻って、映画を二本見る。『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』(ステファニー・アルゲリッチ/監督、2012年)。名実ともに世界的なピアニストであるマルタ・アルゲリッチの姿を、実の娘が撮影したドキュメンタリー映画。娘の眼による映像は、よくも悪くも、アルゲリッチという生身の人間をあからさまに晒すつくりとなっている。映画の内容とまったく合致せず、客寄せのため安易につけられたような邦題には、唖然とするほかない。
『フレンチアルプスで起きたこと』(リューベン・オストルンド/監督、2014年)。事前情報として、気まずい映画だとは知っていたが、映画の最後、そんな風にして気まずさを増幅させるのかと感心する。
夕食、豚肉とニラの蒸し餃子、ビール。
Sunday, January 20
日曜日に自宅にいる場合、朝から晩までずっとラジオを流している。FMヨコハマ、J-WAVE、Inter FM、TOKYO FMをわたり歩いているのだが、「山下達郎 サンデー・ソングブック」の時間には大抵、アイロンがけをする。
港千尋『風景論 変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社)を読む。
夕食、豚肉のステーキ、トマトとサニーレタスのサラダ、バゲット、赤ワイン。