Tuesday, November 20

雨。ロンドンのひとびとは雨が降っても傘をささないとは聞いていたが、本当にささない。ささなくてもいいような弱い雨ならわかるが、それなりに降っている場合も相当数のひとがささないのは、ちょっと意味がわからない。びしょ濡れ上等、という感じである。

チャリング・クロス駅へ。ナショナル・ギャラリー訪問。テートモダンとこのナショナル・ギャラリーを訪れたことで今回の旅の目的はほぼ完遂したといってよく、ただただ圧倒される美術館だった。充実の空間。充実すぎて見終わるころにはどっと疲れる。美術館をあとにして、小雨の降るなか古本屋が並ぶセシル・コートに寄ったり、ノートルダム・ド・フランス教会にあるジャン・コクトーの描いた壁画を見たりしてから、ホルボーン駅に向かう。

これ以上考えるのは無理、という程度には旅のスケジュールを組んでいたものの、直前に旅程の組み替えをおこなったのが災いして無駄足が生じる。サー・ジョン・ソーンズ美術館に行ったら休みだった。重大インシデント発生。急遽予定を変更して、明日赴く予定にしていた大英博物館に移動する。完全にオフシーズンのせいか、ロンドン市内に日本人観光客とおぼしきひとびとを見かけることはほぼなく、いったい彼／彼女らはどこにいるのだろうと思っていたら、大英博物館にたくさんいた。みんなここにいる。そんな大人気の大英博物館だが、いかんせん大英博物館に展示されているものに何ひとつ興味をもてないので、超ざっくりと展示品を見てまわって、お土産屋でスフィンクスとローマ兵のラバーダックを買って（これを買うために大英博物館に寄ったといってもいい）、人口に膾炙したロゼッタ・ストーンすら見ることなく博物館をあとにする。なんやかんやでどっと疲れたのと雨で体が冷えたので、いったんホテルに戻って休憩。

夜、ボンド・ストリート駅へ。駅周辺のデパートをうろうろしてから、日本からWEBで予約しておいたThe Mayfair Chippyで夕食。