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Monday, November 19

セント・ポールズ駅下車。セント・ポール大聖堂の外観をちらりと眺めてから、ミレニアム・ブリッジを渡ってテムズ川沿いを見渡す。小雨が降っていたがだんだん晴れ間が見えてきた。午前10時ちょうど、テート・モダンに到着。今回の旅でいちばん行きたかった場所にたどり着く。豊穣な近現代の美術作品群に感銘を受ける。すべてのフロアを見てまわってから、展望フロアにあるカフェで紅茶を飲んで休憩。ロンドンの景色を一望できる展望フロアからは隣接するおしゃれなデザインマンションの部屋が丸見えで、住人がテート・モダンに抗議しているらしいことはニューヨーク・タイムズ紙の記事で知った話だが [1]、カーテンを閉め切っている部屋があるかと思えば、あきらかに見せることを意識したモデルルームかと見紛うスタイリッシュな調度品を揃えた部屋もあったりする。帰りがけに売店でトートバックを買う。

テート・モダンからテート・ブリテンに向かうため、水上バスに乗る。水上バスといっても観光客向けのものというより、地元のひとは通勤手段としても使うものらしい船である。しかし停留所に向かうと、事前に調べておいた時刻表がまるで意味をなさない無茶苦茶な発着時刻になっており、こんなずさんな時間管理で通勤に使えるのか疑わしいことこのうえない。イギリス人のいい加減さをみる思いである。入口の係員の女性に聞いてテートブリテンの最寄りの港であるミルバンクまで行く船だと確認してから乗り込んだのだが、水上バスはミルバンクまで行かずに途中でUターンしてしまう。これでは交通手段ではなくただ水上バスに乗りたかっただけのひとになってしまう。イギリス人のいい加減さをみる思いである。

結局は地下鉄でテート・ブリテンの最寄り駅であるピムリコ駅へ向かう。テート・ブリテンは、もうターナーの絵画は当分いいよ見飽きたよとの感想を抱くくらいターナーの作品が充実している。売店でポストカードを買う。

ヴィクトリア駅に戻る。ホテル近くのパブSt. George’s Tavernでギネスを飲んで、Pret A Mangerでサンドウィッチとスープを買ってホテルの部屋で食べる。Pret A Mangerというイートインも可能な軽食を提供する店はロンドンのいたるところにあって、スターバックスより多いんじゃないかと思うほどあらゆるところにある。窓越しに店内を覗くとどこも賑わっていて、サンドウィッチもスープもとてもおいしく、日本に進出すればいいのにと思って調べてたら、過去進出して撤退したらしい。

  1. A Popular Sight at Tate Modern: The Neighbors’ Apartments []