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Monday, October 8

休日。カザルスによるバッハの無伴奏チェロ組曲を聴く。

ブラジル大統領選挙に関する報道を確認すると、過半数に達した候補がいないため、社会自由党のジャイル・ボルソナロ下院議員と、労働党のフェルナンド・アダジ元サンパウロ市長による決選投票が今月28日に実施されるという。ジャイル・ボルソナロは「ブラジルのトランプ」と呼ばれているらしいのだが、「○○のトランプ」と呼称される人物は世界各地にいるようなので、彼らを集めて「トランプの会」を結成してほしい。

東海道本線で茅ヶ崎へ。小原古邨展を見るために開館時間にあわせて茅ヶ崎市美術館に向かったら長蛇の列で驚く。大混雑の美術館ほど不愉快なものはないのだが、なんでも昨晩の日曜美術館で特集したらしい。まったくもって余計なことをする日本放送協会。

MOKICHI FOODS GARDENでピザを食べてから、三島に移動。ヴァンジ彫刻庭園美術館で「須田悦弘 ミテクレマチス」を見る。庭園を歩くと、いちばん好きな季節である秋の空気を感じる。

新幹線で三島から東京に戻る。道中の読書はヴァージニア・ウルフ『船出』(川西進/訳、岩波文庫)の上下巻。

Tuesday, October 9

マイスキー&アルゲリッチによるバッハのチェロソナタを聴く。

東京証券取引所で発生したシステム障害は、メリルリンチ日本証券が誤送信した大量の電子データが原因だという。悪意はなかったとしてもほとんどDoS攻撃みたいなものだと思うが、情報セキュリティ技術の刷新がどれほどなされてもいまだに古典的なDoS攻撃が有効というのは興味ぶかい話ではある。ところで、メリルリンチ日本証券のホームページを覗くと、本件にかんして一切言及がなくて、何様感あふれる。

les mille feuilles de libertéで薔薇の花を買って帰る。

Wednesday, October 10

The Charlatansの「Different Days」を聴く。秦郁彦『実証史学への道 一歴史家の回想』(中央公論新社)を読む。

夜ごはん、鮭とトマトと玉ねぎのアンチョビパスタ、アボガド、赤ワイン。

Thursday, October 11

残業。夜、映画。『恐怖分子』(エドワード・ヤン/監督、1986年)に感銘をうける。

Friday, October 12

15年あまり履いてきた靴がとうとうダメになったので、似たような新しい靴を買おうと会社帰りに伊勢丹を覗くもピンとくるものがなくて何も買わずに家路につく。

ダウ平均株価が続落するなかで、エコノミスト誌が「The next recession」なんて特集組むの不穏すぎる。

渋谷特集の『OZ magazine』(スターツ出版)と英国ファッション特集の『CLUÉL』(ザ・ブックス・パブリッシング)を買って帰る。

夜ごはん、白米、茄子とほうれん草の味噌汁、鯵のひらき、かぼちゃの煮物、冷奴、焼き油揚げと生姜、麦酒。

Saturday, October 13

自由が丘のcafé & books bibliothèqueで『here and there vol.13 HYACINTH REVOLUTION issue』刊行記念フェアを見学してから、西村文生堂を覗いて古い雑誌を何冊か購入。自由が丘から二子玉川に移動して、billsでサンドイッチと赤ワインの休憩。第40回世田谷区たまがわ花火大会に備える。少し肌寒い秋の夜の花火。花火のあと二子玉川で夕食をとろうと目論むも、大勢の人だかりのなかで事前に予約もせずに空いている店など存在せず、ふたたび自由が丘に戻る。歩ムで焼き鳥を食べる。

Sunday, October 14

読書。吉見俊哉『戦後と災後の間 溶解するメディアと社会』(集英社新書)と待鳥聡史『民主主義にとって政党とは何か 対立軸なき時代を考える』(ミネルヴァ書房)を読む。

今月劈頭にAirPodsを買って日々使っている。耳からうどんデビュー。イヤホンを通して音楽を聴くことは稀で、再生するのはもっぱらBBCなどのPodcastだからその音質を評価する資格はなく利便性だけに言及するしかないが、たいへん快適である。ケーブルがなくなることがこれほど解放感をあたえるのかと感じ入るほど快適だ。それにしても、耳からうどんとの修辞をはじめて目にした際はなんて卓抜な表現だろうかと感心したが、よくよく考えてみると白いケーブルのついたイヤホンのほうが余程うどんではないか。細麺のうどん。うどんというより素麺かもしれない。