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Saturday, April 29

三菱一号館美術館で「オルセーのナビ派展:美の預言者たち – ささやきとざわめき」を観る。ナビ派はわりと好きだけれど、いちばん面白い(おかしい)のはやはりヴァロットンだろう。ナビ派の画家たちは子どもをよく描いたが、ボナール、ヴァイヤール、ヴァロットンに子どもがいなかったというのは意外だった。もっともヴァロットンの子どもの描き方はちょっと普通ではないのだが。

鑑賞後、銀座に移動し、昼はAUX BACCHANALESで、ハムとチーズのオムレツ、ニース風サラダ、バゲット、赤ワイン。資生堂ギャラリーで「椿会展2017 – 初心 -」を観る。畠山直哉の、イギリスのニュータウン、テムズミード(60〜70年代に建設されたが取り壊しが決まっているという)を撮影した写真が強い印象を残す。少し飯沼珠実の作品を思い出したりした。こういう写真が好きである。

オープンしたばかりのGINZA SIXを偵察。わかっちゃいたけどすごい人出。吹き抜け部分の天井には草間彌生の赤×白のかぼちゃのオブジェが吊るされている。おそるべし草間彌生。草間インフレだな。蔦屋書店で、杉本博司、蜷川実花、名和晃平というおなじみの面々がそろった展示「感覚の庭」と、ライカ GINZA SIXで「マーク・デ・パオラ Art of Backstage」を観る。マーク・デ・パオラという写真家は初めて知ったけど、写真、ものすごくよかった。単なるコレクションのバックステージ写真ではなくて、なんというか、そこで起きているドラマや人々の心のありようが透けて見えるようなショットばかりでスリリングな美しさがあった。ほんの12点ほどの展示だけれど、満足感でいっぱいになった。

Sunday, April 30

きょうはピクニック。田園調布のPrecceでワイン、ペリエ、ミネラルウォーター、チーズ、サラダ、コールスローを、MAISON KAYSERでクロワッサンとミニバゲットを、Metzgerei SASAKIでローストチキンと惣菜(キャロットラペ、根セロリのサラダ、ザワークラウト、ラタトゥイユ)を買い、砧公園に向かう。お弁当をつくる余裕がなかったので想定外のブルジョアピクニック。ラグを敷いて、チェアを置いて、食べものを並べて、ピクニック。いい天気で、滴るような緑が素晴らしい。岩波の『図書』5月号の付録として付いてきた『岩波文庫創刊90年記念 図書 私の三冊』をぱらぱらと読む。日陰は寒く、日向は暑く、帰る頃には疲れてぐったり、これぞピクニック。