Wednesday, May 3
原美術館で「エリザベス・ペイトン Still life 静/生」を観る。自分にとっての英雄や憧れの人を親密な距離で描いているのが素敵。カート・コバーンもいわゆる有名人物ではなく生身の人間だということをあらためて認識できる。スナップ写真を撮るような速い筆致が印象的で、図録に所収されていた作家インタビューを読んだら、やはりなるべく速く描いているそうで、そうすると絵の具をたっぷり使ったように見えるから、と。それに説明しすぎる絵がとても嫌いで、余計な情報は極力入れないようにしているとも言っていた。キャプションもなくポツンポツンと壁に置かれた展示形態はとてもよい。
昼は、Cafe d’Artにて、パスタと赤ワイン。陽光が芝生に照り返してまぶしい。浜松町へ移動。Gallery 916で「上田義彦 森の記憶」を鑑賞。浜離宮恩賜庭園を散歩。浜松町から恵比寿へ移動。G/P Galleryで「イナ・ジャン Mrs. Dalloway」、「山田弘幸 Archived/Nosotros」を、地下のギャラリーで「羽永光利 一〇〇〇」を観る。
夜は、炭火道場別邸にて、焼鳥とビール。
Friday, May 5
松陰神社前を散歩。旭屋パーラーで卵サンド、サラダ、珈琲。美味しいし、素敵なパーラーです、ここは。松陰神社に参拝し、nostos booksをのぞき、もう少しぷらぷら歩いてから豪徳寺まで出て、小田急線と井の頭線を乗り継いで神泉へ。Bunkamura ザ・ミュージアムで「ニューヨークが生んだ伝説 ソール・ライター展」を鑑賞。青幻舎が出した展覧会図録『ソール・ライターのすべて』を購入。
Saturday, May 6
『なnD』(nu)最新号を読む。前野健太のインタビューが面白すぎる。昼食夕食兼用で、牛肉のアンチョビパスタ、サニーレタスとしらすのサラダをつくり、赤ワイン。ラジオ番組「BOOK BAR」を聴いていたら、ここにも前野健太が出てきて、片山令子の詩集を紹介していて、おお! と思った。
Sunday, May 7
ここ数日、明け方に夫の神経痛の痛みがひどく、辛そうで、こちらも参ってしまっていたのだが、今朝はだいぶ痛みも収まってきたらしく、やれやれだ。お願いだからこのまま治ってくれ。
国立西洋美術館で「シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才」を鑑賞。今回、音声ガイドが山田五郎だというので、滅多に聴くことのない音声ガイドを借りてみた。音声ガイドに従うと自分のペースで見られないのがちょっと辛いが、こうしてたまに聴くといろいろわかってなかなかよいな、と思ってしまう単純なわたし。常設展示内での企画展「スケーエン:デンマークの芸術家村」も観る。スエーケン派の絵画はきっと北欧に行ったときに美術館で観ていると思う。海の風景が多いので、海が好きということもあって、楽しめる。海辺なのにどこか乾いた筆致が心地よい。女性たちが浜辺を並んでそぞろ歩いている作品があり、そのうちの端っこにいる一人が若い頃の原節子にとてもよく似ているなと思った。
昼食、Brasserie L’ecrinにて、バゲット、前菜(スモークサーモンのたっぷりケッパーのせ、マッシュかぼちゃ、サラダ)、肉料理、赤ワイン、めずらしくデザートが食べたくなってクリームブリュレ。
帰宅して、夕食は、ごはん、長ねぎとかいわれの味噌汁、刺身盛り合わせ、ビール。「BARAKAN BEAT」でピーター・バラカンがわたしの好きなモデルのカレン・エルソンの新譜を絶賛していて嬉しかった。そういえば新譜出したんだっけ、聴きたいな。