Monday, September 4
小学生が朝顔の鉢を抱えて登校する姿を目にする。蔓が完全に枯れ果てた鉢を抱えて。夏休みの宿題は朽ちる美学の実践を求められたのであろうと推察する。
会社帰りにTOMORROWLANDでスーツを新調する。採寸し終えて待っているあいだ、店員の人に「ビール、飲まれますか?」と訊かれて吃驚する。冷えたイタリアの瓶ビールを貰う。ネット通販に押されがちな実店舗のアパレルはこんなサービスをやっているのかと感心する。やっているのはここだけかもしれないが。しかし綺麗に設えた洋服を眺めながらひとりビールを飲むというのは、なんとも妙な体験である。
Tuesday, September 5
ねむい。
Wednesday, September 6
会社帰りに耳鼻咽喉科。聴力悪化と耳鳴りは突発性難聴の可能性は捨てきれないが、元々聴力が悪いためなんとも言えないとの診断。耳の治療でいちばんむずかしいのは耳鳴り。気長につきあうほかない。ところで突発性難聴を患ったという堂本剛は、いまこそ「堂本剛の正直しんどい」という番組をやるべきではないかと思う。難聴の芸能人をゲストに招いてしんどさを語り合う番組。
耳の治療とはべつに、スギ花粉症の治療として舌下免疫療法をはじめる。
Thursday, September 7
AI(人工知能)の発展によって、これまでの人間の仕事がAIにとって替わられてしまうという話題が数年前からさかんになされている。しかしいつも想像してしまうのは、AIが著しく進展した世界ではAIが覇権を握り、これまでAIがやっていた仕事を人間がやる羽目になるディストピアである。AIがやれば一瞬でミスもなくできる仕事をわざわざ人間にさせるという嫌なAIの登場。AIによるパワハラ。消える職業などと不安を煽る言説のはびこる成れの果ては、消えるはずだった仕事を人間がやっているという世界がやってくる(かもしれない)。
Friday, September 8
『Hanako』(マガジンハウス)の京都特集を読んだら、代官山にあるSPRING VALLEY BREWERYが京都にもできると知る。
Saturday, September 9
午前11時すぎ、代々木上原駅前にあるカフェ「NODE UEHARA」でオレンジジュースを飲みながら休憩してから、駅周辺を逍遥する。井ノ頭通り沿いにあるグラノーラやナッツを販売する「NOOKS FOODS」を覘いて、スモークピスタチオを買う。ちょうど正午。お昼食として予定していたブータン料理の店「Gatemo Tabum」に向かう。ブータンを代表する料理のひとつだというパクシャパランチ(豚バラ肉、大根、トウガラシの炒め煮)とビールを注文。香辛料というより野菜として唐辛子をあつかうブータン料理をはじめて食べる。おいしい。食べ終えたら、少し歩いて日用品雑貨の店「Roundabout」へ。台所用品をいくつか。代々木上原駅方面に戻って、古本屋「Los Papelotes」で本を見てまわる。一冊購入。代々木上原を後にし、小田急線で新宿へ。伊勢丹のメンズ館で靴とネクタイを買う。買い物ばかりの一日。
Sunday, September 10
週末は古典を読むことに決めて、本棚からなんとなく選んだエミリー・ブロンテ『嵐が丘』(河島弘美/訳、岩波文庫)を読む。上下巻の上巻途中まで。いまさらながら『嵐が丘』がどういう話なのかを知った。