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Sunday, October 25

先週の友人の結婚式の翌々日から風邪をひいてしまった。身体が弱っているので、これまでにくりかえし読んで我が身に馴染んだ江國香織のエッセイを開き、読書日記と書評の部分を徒然に読む。何度も読み返しているからそれほど新鮮味ないけど…と思っていたら、久しぶりに読んでびっくり、エリザベス・ギルバートの『巡礼者たち』の書評に片山玲子の名前が出てきたり、中西夏之の『大括弧 ─ 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む』は雨が降ると読みたくなる、と書いていたり、新たな発見に満ちていた。前に読んだ時、中西夏之のことは知っていたはずなのに、なぜ覚えていないのだろう。

ほかには、森岡督行『荒野の古本屋』(晶文社)を読了。面白かったー。森岡さんは文章が上手いだけでなく、実に面白い、この人そのものが本当に面白い人だと思った。子どもの頃から嗜好や方向性にブレがない。ブレブレの極みであるわたしには眩しい存在だ。

録音しておいた、NHKのラジオ番組「ミュージック・イン・ブック」(進行役は松浦寿輝)の、江國香織がゲストの回を聴く。聴きながら『絵本を抱えて 部屋のすみへ』をパラパラ捲っていたら、また片山玲子の本が出てきたので、片山玲子/文、ささめやゆき/絵『ブリキの音符』(アートン)を読む。二度、続けてくりかえし読んだ。

久々に映画を。『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(ジョン・ファヴロー監督、2014年)を観る。久しぶりに意地の悪くない映画を観た! 清々しい陽気さがいい! いい映画! このところ、卵のホットサンドを食べたかったのはこの映画を観ることを予見していたのかな。キューバサンドイッチめちゃめちゃ美味しそう、食べたいよう。