Saturday, October 4
代官山へ。表参道のキャットストリートから移転したカフェ、アンノンクックでお昼。カレー(チーズをトッピング)、スープ、キャベツとにんじんのコールスロー、冷たいほうじ茶。場所が変わっても美味しさは変わらず。代官山ヒルサイドフォーラムで「バーニー・フュークス アメリカの感性と魂」、ヒルサイドテラスのアートフロントギャラリーで「レアンドロ・エルリッヒ Fragments of Illusion」を観る。バーニー・フュークスは“現代アメリカの印象派”との呼び名も肯ける、光の描き方が非常に魅力的な画家・イラストレーターだった。光の降りそそぐゴルフ場や競馬場に、クローズアップした選手や観戦客を配した絵は美しく、光の置き方はフェルメールを思い起こさせた。でもいちばん良かったのはケネディやニクソンやエリザベス女王を描いた肖像画だった。解説パネルには、ユージン・スミスの言葉が添えられていた。「どんな被写界深度も精神の十分な深みを伝えてなかったら、なんの役にも立たない」。
Sunday, October 5
目覚めた時刻、思い出せない。ここ最近の疲れと寝不足で、鳴り続けるアラームをどんどん消していった。でも、激しい雨の音がしていたことは覚えている。居間から聴こえてくるラジオの音で起き出す。選曲がとてつもなく素晴らしいorange pekoeナガシマトモコのラジオ「Bom Tempo」(InterFM)、今月から午前7時開始になった。日曜朝7時と8時ではけっこう違う気がする。リスナーが減りませんように。朝ごはん、バームクーヘン、ベビーリーフとトマトと紫玉ねぎのサラダ、珈琲。ちょこちょこ片付けと掃除をして、珈琲を飲みながら読書しようと座ったらまだ9時をまわったところで、得した気分。まだ一日は終わってはいないな。
音をたてて雨が降っている。お昼は焼豚と長ねぎと卵と海苔をのせた醤油ラーメン、ビール。食後、ぐたりぐたりと惣菜をつくる。久しぶりに「Lazy Sunday」(InterFM)を聴きながら料理。ラジオと料理は相性抜群だ。この番組は明るい雰囲気で選曲もいいし、続いてほしい。その後、たまった日記を少し書いて、1編、2編ずつ大切にちびちび読んでいた『木林文庫』(ecrit)を読み終える。InterFMを断続的に聴くなか、「LHR」から「Barakan Beat」へのクロストーク、寂しい改編をどうにかやり過ごした後だから、しみじみ良かった。その後、「HARVEST FOR THE WORLD」がかかったのも沁みた。そしてわたしはBarakan Beatのオープニングが大好きだったことを思い出した。で、Barakan Beat、本日ラストの曲はBarakan Morningのオープニング曲だったDIRTY DOZEN BRASS BANDの「BIG CHIEF」だった。泣き笑い。
夜は、豚肉とトマトとベビーリーフのパスタ、赤ワイン。寝る前にさーついに読むぞー、とローラン・ビネ『HHhH』(高橋啓訳、東京創元社)を広げたものの、数ページでダウン、すごすごとベッドまで行きバタンQ。きょうは一日中雨が降り続いて、片時もやむことがなかった。あした接近するという台風が本当にイヤだ。