183

Tuesday, September 23

朝ごはん、バゲット、目玉焼き、ベーコン、グリーンリーフ、ヨーグルト、珈琲。瓶やら缶やらペットボトルやらたまった資源ゴミを出し、燃えるゴミも出す。2人で暮らしていると毎日こんなにたくさんゴミが出るのか…と毎度毎度思うし、ティッシュペーパー1箱、トイレットペーパー1巻がこんなにすぐなくなってしまうのか…と思うことしきりである。スーパーに食料の買い出し。帰宅して、先日お土産にいただいた、栗のはいった美味しい生八つ橋を食べながら調べものをしていたら蝉が勢いよく鳴き出してびっくりした。もう蝉の鳴き声は来夏までお預けだと思っていた。

お昼、あさりとトマトと小松菜のパスタ、バゲット、レバーパテ、白ワイン。食べながら録音しておいた鳥山雄司の「BODY AND SOUL」(J-wave)を聴く。今回は大大大好きなジャコパス特集。しかし、この番組も今月で終わりだ。辛く厳しい、身体も心もおかしくなりそうな仕事をしていた頃、日曜日の夜、ベッドの中で聴くこの番組にどれほど慰められたかわからない。いろんなジャンルの音楽番組があるけれど、正直、ジャズ番組が終わってしまうのがいちばん寂しく、悲しく、やりきれない。しかし鳥山さん本人は番組が終わることなどまるでお構いなしのように飄々と淡々と番組を進めていて可笑しい。そうはいっても、ジャコが参加したウェザー・リポートの奏でる「BIRDLAND」のライブ音源が流れて、演奏が終わった瞬間、聴衆からものすごい拍手と歓声が湧き出た瞬間の音が流れるのを聴いて、ぼうっと聴いていたものだからいささか虚を衝かれてしまい、図らずもウルルっときてしまった。思えば最近、ここ何年も、泣くのは好きなラジオ番組が終わる時ばかりだ。それ以外のことでは一切泣かない。なんだろうこのラジオに対するセンチメンタリズム。

クリーニング店と図書館に用を済ませにいく。図書館は子どもたちでいっぱいだった。夜、中村屋のスパイシービーフカレー、グリーンリーフときゅうりと玉ねぎのサラダ、ツナとオクラのおかかマヨネーズサラダ、ビールをいただく。好物中の好物ばかりで本当に美味しく、幸せな気分になった。食事は大切だ。

Saturday, September 27

朝一番で美容院を済ませ、銀座に出て、三笠会館のTrattoria Mezzaninoでお昼ごはん。パン、温野菜と生野菜のサラダ、ミネストローネスープ、舞茸入りラグーソースのリングイネ、赤ワイン、食後に珈琲。このレストランは大好きだ。美味しいし、落ち着いて過ごせるし、訪れるお客さん皆、お洒落で落ち着いた人が多いような気がする。

LIXILギャラリーで「建築の皮膚と体温 – イタリアモダンデザインの父、ジオ・ポンティの世界 – 」、ギャラリー小柳で「HIROSHI SUGIMOTO ON THE BEACH」、Art Gallery M84で「ジャンルー・シーフ 美の視点 – G.I.P.コレクション – 」、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で「ミシェル・ブーヴェ So French」、資生堂ギャラリーで「せいのもとで – lifescape – 」を観る。六本木に移動して、OTA FINE ARTSで「インクアート」、ワコウ・ワークス・オブ・アートで「フィオナ・タン Nellie」、タカ・イシイギャラリー モダンで「スターリング・ルビー キュレーション SARAH CONAWAY and MELANIE SCHIFF」、Zen Foto Galleryで「張曉 海岸線」を観る。きょう観たなかでは「せいのもとで – lifescape – 」が断然面白かった。ゲストキュレーターの須田悦弘を筆頭に、クリスティアーネ・レーア、志村ふくみ・洋子、佐野玉緒(珠寳)、宮島達男と、出展作家が素晴らしいのだからあたり前なのだけど。昨年日本橋のギャラリーで観たクリスティアーネ・レーアをまた観られたのが嬉しかった。彼女の作品は繊細で親密さに満ちているし、素材として使われる草や綿毛や馬の毛がこんなにも美しくあることに驚かされる。ジオ・ポンティの展示も楽しくて、良かった。図録、じきに書店や図書館に入るだろうから、近いうち読んでみよう。

さて、今夜は辛い夜なのだった。まず、小曽根真の「JAZZ IS ALIVE」(J-wave)が終わりを迎えるので、エンディングを聴いたところ(本編は、録音しているので、後日聴く)、小曽根さんが明るく穏やかにスタッフへの感謝を述べるなか、選曲には中原仁が携わっていたことを知った。中原仁、よく働くなぁと感心しつつ、番組との別れを惜しんで、お次は「ROCKETMAN SHOW」の最終回。夜通し起きて全編聴きたいところだし、昔だったら間違いなくそうしていただろうが、もう体力的にきついので、25時から1時間半くらい聴いて、一旦就寝。明け方に起きてラスト1時間を聴くつもり。

Sunday, September 28

午前4時、「ROCKETMAN SHOW」ラスト1時間のために起床。最終回を聴き届ける。ふかわりょう、最後まで泣かなくて、とても良かった。最後まで変わらぬ声をキープしていて、本当に良かった。こういう時に感情を露にする男性が苦手なのだ、わたしは。Poker face礼賛。この番組は、2007年頃からだろうか、結婚後は夫も巻き込んで、毎週毎週、年が明けても暮れても、飽くことなくよく聴いた。7年間、楽しんだ。

夜が明ければ、今度は「World Echoes」(InterFM)が最終回で、この番組、もっと早くから聴けばよかったと悔やまれるし、この秋のラジオ改編はほんと、残酷だ。わたしにとって今、InterFMは、日曜日はほぼ朝から晩まで聴ける黄金局だけれど、今後どうなってしまうのだろうか。

夜が来て、長寿番組、鳥山さんの「DOCOMO BODY AND SOUL」(J-wave)が最終回。毎日毎日、大好きな番組が終わっていくのは辛く、かなり堪える。しかし、黙ってじっと耐えるしか術がない。鳥山さんも、最終回であっても淡々としていてすごくよかった。この番組は、穏やかな鳥山さんの声とともに粛々とジャズが流れて、日曜日の夜には理想的な内容だった。ここ数年は、鳥山さんて、こんな人だったっけ!? という感じの、真面目なのかボケてるのかわからない、ちょっと可笑しなオープニングトークもよかった。敬意を表してラストまで聴いた。締めの言葉は、「さようなら、ごきげんよう」。どこまでも優雅だ。ラジオの話題ばかりで恐縮ですが、最終回ラッシュのおかげで、高熱にうかされたような週末でありました。