70

Saturday, September 29

朝8時から自宅でDVDを観る。前に観て疲れていたためところどころうとうとしてしまった映画『灰とダイヤモンド』(アンジェイ・ワイダ/監督、1957年、ポーランド)だ。きょうは瞳を大きく開いて全シーン刮目。新宿に出て、新宿ニコンサロンで開かれている友人の石井保子さんの写真展「houses」に足を運び、トークショーをじっくり聴いた。作品は埼玉郊外の建売り住宅を独特の距離感で淡々と撮影したもので、大変素晴らしいと思った。ご自身もトークで語っていたけれど、いつも目にしている家というものがまったく違う物体—家というものは本来大きく、重量のあるものだけれど、写真のなかに映る家々は小さくて薄い玩具のよう—に感じられてくる。対象と付かず離れずの距離感がなんともいい。写真集が出たら買う! ほかにずっと会いたかった方や、めぐりめぐって友人の友人にお目にかかれたりしてひとしきり歓談のち、髪を切りに美容院へ。少し前に「わたし100年先もボブヘアでいたい」などというつぶやきをTwitter上に放ったわたしだが、ボブもいい、たしかにいいがちょっと短くしてみんとて、とショートボブにしてさっぱり。市ヶ谷に移動して、ミヅマアートギャラリーで青山悟展「The Man-Machine(Reprise) Featuring 平石博一」を無事鑑賞。わけあってさらにもう一度、新宿に戻って石井保子写真展「houses」のち帰宅。

Sunday, September 30

茅場町の森岡書店店主、森岡督行さんが著した『写真集—誰かに贈りたくなる108冊』(平野太呂/写真、平凡社)には森岡書店を開くまでの顛末が綴られていて非常に面白いのだが、この本ではたくさんの写真集が紹介されていて、なかでもイジスとジャック・プレヴェールがつくった『GRAND BAL DU PRINTEMPS』(春の大舞踏会という意味)という写真集を観てみたいと思った。