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Wednesday, July 25

鎌倉に花火を観に行く。少し早めに現地に着いて、いがらしろみのジャムのお店でバターナイフを買う。このお店のバターナイフはすでに1本持っているのだけれど、使いやすいためもう1本購入。バターナイフというものはアイテムとしてなかなか魅力的に思える。あまり使う機会がなかったとしても持っておきたいような。昔使っていたバターナイフは真っ白で美しくてたいへんに重宝していたのだけれど、あろうことかなくしてしまった。そのバターナイフを手に入れた神楽坂にある雑貨屋「ラ・ロンダジル」のオーナーの方が、最新号の『カーサ ブルータス』「暮らしを変える本 日々の生活のバイブル100冊」特集で、スウェーデンの建築家アスプルンドの作品集『アスプルンドの建築1885-1940』を紹介していて、さっそく読みたくなって先日図書館で借り出したら異なる本が届いていてあちゃー、となった(アスプルンドの別の本を予約してしまっていた)。

鎌倉駅前の殺人的な人の波と暑さを避けて裏道を進み、圧倒的に人けの少ない穴場にたどり着いて花火を鑑賞。鎌倉の花火は初めてだ。昨年は中止されたとあって、地元の人も嬉しそう。ラストは大玉が連打され、砂浜一面が眩い白い光で包まれた。この一瞬はなにものにも代えがたい。

Saturday, July 28

朝起きたらわたしのタイムラインにはロンドンオリンピック開会式に関するツイートがあふれていた。テレビのない生活を始めてから初めてのオリンピックがついに始まってしまった。

お昼に自宅で鰻を食したのちDVDで『ハーブ&ドロシー』(佐々木芽生/監督、2008年、アメリカ)をようやく鑑賞。続編が用意されていることをやっと知る。

夜、大学予備校時代の仲間たちと久方ぶりの宴。このご縁には当人たちがいちばん驚いている、これほど長いお付き合いになるとは思ってもみなかったと。たとえたまにしか会わなくても、じぶんは友人や仲間を大切にしてきた人生を送ってきたと思っているし、これからも大切にしたい。

Sunday, July 29

夕べは、あら、ちょっと酔っぱらっちゃったかしらん、と思いながら遅くに帰ってきたけど相当酔っぱらっていたようで、朝起きたら割れんばかりに頭は痛いし記憶がところどころ抜けてるし。ビールを8杯くらい飲んだような気がするけれど、昔はそれくらい飲んでも平気だったのに。もう全然平気じゃない。

夜、『100,000年後の安全』(マイケル・マドセン監督、2010年、デンマーク)を鑑賞。

このところ読んで印象に残った本は、『芸術回帰論』(港千尋/著、平凡社新書)、『暇と退屈の倫理学』(國分功一郎/著、朝日出版社)、『文藝2012年夏号』古井由吉特集(河出書房新社)、『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』(藤田貴大/著、白水社)など。