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Saturday, March 31

雨。きょうで土曜日は四週連続で雨だ。しかも風が強く吹いている。このところ体調はまずまずだったのだけれど、どうも人から風邪をうつされたような気がしてならず、喉が弱いわたしであれば日常茶飯事である喉の痛みも、そうか、そうなのか、風邪なのか、と大いに訝しい心持ちになり、たちまち寒気をおぼえるようなおぼえないような、という状態に陥ったため念のため病院へ行く。症状は喉の炎症だけ。この程度で炎症を起こしている判定がでるということは、やはりいつも炎症をおこしているのだなと納得してしまう。喉が弱いから煙草は吸えない。でも歌ならいくらでも歌う。 帰宅してお昼食を食べたあと、アルノー・デプレシャン監督作品を2本。『二十歳の死』(1991年、フランス)、『魂を救え!』(1992年、フランス)。そして『永遠と一日』(テオ・アンゲロプロス監督、1998年、ギリシャ・フランス・イタリア)も。『永遠と一日』は何だか知らないけれどやたらと観ている気がする。なぜ。ビクトル・エリセの『エル・スール』も何でだか何度も観ている。意識的に観てないということ。結果的に観ちゃってるということ。アンゲロプロスだったらほかにもっと、『狩人』とか『アレクサンダー大王』とかまだ観てないやつを、もっと。

Sunday, April 1

晴れ。『文化系のためのヒップホップ入門』(長谷川町蔵+大和田俊之/著、アルテスパブリッシング)、『タルコフスキー映画―永遠への郷愁』(馬場広信/著、みすず書房)、『夢よりも深い覚醒へ―3・11後の哲学』(大澤真幸/著、岩波新書)など読む。『文化系のためのヒップホップ入門』難しかったけど、なかなか面白かった! 終盤、「ヒップホップは少年ジャンプである」「ヒップホップはプロレスである」「ヒップホップはお笑いである」との定義づけがなされ、その、「少年ジャンプ」の解説のところで、大和田俊之の「ところで『ジャンプ』っていまメインの連載は何ですか?」という問いに

長谷川町蔵「まだ『ワンピース』ですね。」
大和田「『ワンピース』なんだ? 長いですねえ。」
長谷川「ジェイZみたいな存在だと思ってくれれば(笑)。」

というくだりがあってめちゃめちゃ笑った。わたしのツボがクリティカルにヒットされた。可笑しい。それにしても音楽には疎いので、ヒップホップとラップは違うのか、よくわからない。で、ヒップホップもラップもあまり聴かないのだけれどCommonだけはいいなと思ってよく聴いている。で、R&Bやファンク、ディスコミュージックなどは大好きで好んで聴くのだけど、これらからはヒップホップというジャンルは遠くない場所にあると思われる。でもよくわからない。いろいろもやもやしている。このもやもやは『文化系のためのヒップホップ入門』を読んでも変わらずもやもやっとしたままなのだけど、まあそれでもいいか、と思う。