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Friday, November 18

今日は楽しみにしていた畠山美由紀の教会コンサートであるため、数日前から畠山美由紀のアルバムをあれこれ聴いていたのに当日の朝聴いたのはHank Mobleyだった。

コンサートの前、所用あって実家まで。久しぶりに犬に会えるので嬉しくてそわそわ。いそいそ。途中田園調布で一件用を済ませる。駅西口の銀杏並木の紅葉を楽しみにしていたのだけれど、色づきはじめの頃でちょっとがっかり。それよりもロータリーに咲く色とりどりのバラが綺麗だった。実家では何かと時間をとられていちばん楽しみにしていた犬の散歩はできず。祖母から『旬を楽しむ81の簡単レシピ ふだん着の薬膳』(日本中医食養学会、朝日新聞出版)を借りた。

夕方、島津山のフランクリン・アベニューでアボカドバーガー、フレンチフライ、ビール。フランクリン・アベニューは高橋洋子の小説『雨が好き』が映画化された際にロケ場所として使われた、というエピソードをどこかで読んだ気がしてならないのだけれど、それがどこに書かれていたかまったく思い出せず、そうした話も滅法聞かないので、最近は誤情報だというふうに認識を改めた。真相はわからない。映画を見ればわかるだろうけれどビデオを見かけたことがない。それにしてもどうしてもそう書かれた文章を読んだ記憶を拭い去れないのでなんとも不思議だ。ついでにいうなら『雨が好き』は大好きな小説だ。

キリスト品川教会グローリア・チャペルで畠山美由紀のコンサートを聴く。ラスト、全員で「ふるさと」大合唱した。

Saturday, November 19

朝起きたときからなんとなく身体が重く、怠く、朝食をとり、食後に本を読みはじめて少し回復したかに思われたけれどどうにも具合が悪く、お昼まで眠る。午後には復調してきたものの調子が出なくて終日ぼうっとしていた。

子どもの頃、突然何もかもが悲しみに満ち満ちて、すべてを投げ出したくなるような、というよりも、世界が急にじぶんから遠ざかるような、波打ち際でじぶんの身体が残されたままさーっと波が沖合にひいていくような感覚にしばしば襲われた。その感覚は数秒後には消えてしまうようなものなのだけど、車の後部座席で窓の外の景色を眺めているときに決まって訪れた。わたしの父が運転が好きなものだから、わたしはしょっちゅう車に乗って窓の外を見ていたのだ。いまでもその感覚ははっきりと憶えていて、昔よりはずっと減ったけれど、ごくたまに塗りつぶされてしまうことがある。

*今日の一枚  France Gall/France Gall BEST あの赤いセーターのジャケット(赤盤)。

Sunday, November 20

きょうは気分良好、天気も良好。東京オペラシティアートギャラリーでの展覧会の予習として、『感じる服 考える服 東京ファッションの現在形』(高木陽子+成実弘至+西谷真理子+堀元彰編、以文社)を読む。
SOMARTA、THEATRE PRODUCTS、mintdesignsといった大好きなブランドがいちばんのお目当てだったけれど、これまで知らなかったwrittenafterwards/山縣良和がインタビューで話す内容が非常に面白くてびっくりした。しかも、同書に掲載されているこれまでの作品を見るに、どれもきわめてクオリティが高いと思われてならない。わたしは門外漢であるけれどそう言いたくてならない。

公園を散策。いままで通らなかった道を歩いたら素敵な池を発見。いったん帰宅して、池袋で冬物を物色するも、心惹かれるものはなかった。午後は突然の豪雨に泣かされながら、常備菜をいくつか。ノーメイクで過ごした週末。土曜日を棒に振ってしまったので、やりたかったこと、やらなければいけなかったことが半分くらいできていない。

*今日の一枚  Sara Gazarek/Yours