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Monday, April 28

有給休暇を取得。曇天。洗濯と掃除。朝食、半熟卵、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、ほうれん草とハムのソテー、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズと餡ペースト、ヨーグルト、珈琲。旅の記録を手帖に記す。

京都の旅でタクシーを利用する場合、行き先を運転手に告げる際は、目印となる有名な場所を示すことが多い。「二条城」とか「建仁寺」とか「八坂神社」とか。こう伝えると十中八九、観光で京都に訪れたと運転手には思われるのだが、実際の目的は城でも寺でも神社でもないことが圧倒的に多い。たとえば「建仁寺」などは、これまでに何度も繰り返し訪れているが、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の会場である「両足院」以外に足を向けたことがない。観光客であることに変わりはないのだが、些か説明を要する「観光」を毎度やっている。

近所のスーパーマーケットまで歩いて、食料品を調達。映画鑑賞。『童年往事 時の流れ』(侯孝賢/1985年、台湾)を見る。昼食は「まい泉」のヒレかつサンド、「とらや」の羊羹、「一保堂茶舗」の玄米茶。

曇天模様から雨模様に変わるのを前に洗濯物を取り込んで、アイロンがけ。夕食、蛍烏賊と春菊のパスタ。「京都丹波ワイン」の白を飲む。

Tuesday, April 29

祝日。穏やかに晴れる。朝食、目玉焼き、ハム、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズと餡ペースト、ヨーグルト、珈琲。

「然花抄院」のカステララスクと珈琲。エマーソン弦楽四重奏団の演奏で、モーツァルトとメンデルスゾーンの楽曲を聴く。

読書。「誠光社」の堀部篤史が紹介していた、フードカルチャー雑誌『RiCE』5月号(ライスプレス)を読む。特集は「京都の中味」。つづけて京都つながりで、鷲田清一『京都の平熱 哲学者の都市案内』(講談社)を再訪。昼食、鶏肉とピーマンと茄子のパスタ。

読書とおやつ。「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のカタログに目を通しながら、「ロイズ京都」の焼きショコラと珈琲。『京都の平熱』を最後まで読みとおす。

夕食、白米、しらす、小松菜の味噌汁、しめ鯖、トマトと紫玉葱と貝割れ菜の胡麻ドレッシング和え。「マルエフ」を飲む。

Wednesday, April 30

朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズと餡ペースト、ヨーグルト、珈琲。カレンダー通りの出勤。昼食、弁当。残業。夕食、生卵と小葱を白胡麻を添えた温かいうどん。

読書。評判を呼んで売れているらしい、彬子女王『赤と青のガウン オックスフォード留学記』(PHP文庫)を読む。

留学を終えて帰国し、立命館大学に就職が決まったときも、「おい、留学記はきちんと書くんだろうな」と再三にわたり念を押された。ご自身の『トモさんのえげれす留学』が刊行された同じ出版社から、姉妹本のようにして私の本を出すことが夢であったようだ。しかし、昨今の出版事情から難しいということになり、同じ出版社からの刊行はやむなくあきらめざるをえなくなった。当時の私は、執筆の仕事などしたことはなかったのだから、断られたのは至極当然のことである。それでも父はあきらめずに、自ら動いてほかの出版社に当たってくださった。

上記は父親である寬仁親王との会話の模様だが、『トモさんのえげれす留学』の版元はどのなのかを確認したら、文藝春秋だった。結果論ではあるものの、文藝春秋はうちから出せばよかったと後悔しているかもしれない。

Thursday, May 1

朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズと餡ペースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。残業。夕食、鶏肉と生卵と小葱を白胡麻を添えた温かいうどん。「マルエフ」を飲む。

読書。『図書』5月号(岩波書店)と『UP』5月号(東京大学出版会)。読みさしのD.H.ロレンス『海とサルデーニャ 紀行・イタリアの島』(武藤浩史/訳、ちくま学芸文庫)を最後まで。

世の中には、本当に何も調べない人が一定数存在する。目下開催中の「大阪・関西万博」の会場であると勘違いして、1970年大阪万博の跡地である「万博記念公園」を訪れる人が増えているとのこと。しかし、いくら調べないとはいえ、大阪万博に行こうとして「万博記念公園」に足を向ける発想がわからない。その発想のほうが余程難しいように思ってしまうのだが。

Friday, May 2

雨模様の金曜日。朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズと餡ペースト、ヨーグルト、珈琲。昼食、弁当。夕方から、警報級の雨風となる。夕食、鶏肉と大根と小松菜を添えた温かいうどん。

読書。野溝七生子『山梔』(ちくま文庫)を読む。途中まで。

Saturday, May 3

快晴。掃除と洗濯。朝食、目玉焼き、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

青空の広がる都内の街を、電車で移動。本日は憲法記念日なので、車内での読書は、長谷部恭男『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書)。

東西線で木場駅下車。樹々の新緑が眩い「木場公園」を抜けて、「東京都現代美術館」を訪れる。「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」を鑑賞。じっくりと1時間半ほどをかけて、充実の展示内容を見て廻る。室内の効きすぎな冷房の影響で、終盤は肌寒さに襲われたが。美術館併設のカフェ「二階のサンドイッチ」で、蜂蜜と檸檬のスカッシュを飲んでから、ミュージアムショップの「NADiff contemporary」に立ち寄る。最近の展覧会では、会期のはじまりと同時に図録が発売されないケースが増えているが、このたびの岡﨑乾二郎の展覧会も同様で、予約受付中の告知が掲げられており、図録の現物は店頭にならんでいない。しかし展覧会の図録というものは、展示の素晴らしさに感銘を受けた勢いで買ってしまう商品なので、ミュージアムショップに置いていないと、またあらためて購入する気にはあまりなれない。代わりに、未購入だった岡﨑乾二郎の本、『近代芸術の解析 抽象の力』(亜紀書房)を買う。

東西線と浅草線を乗り継いで、五反田駅下車。「7025 Franklin Avenue」で遅めの昼食。アボカドバーガー、グリーンサラダ、ポテトサラダ、フライドポテト、白ワイン。「7025 Franklin Avenue」に向かうまでの途中、「旬八青果店」の新店舗ができていることを知ったが、もともと本日訪れようと思っていた大崎広小路駅近くの「旬八青果店」まで足をのばす。野菜と調味料を買う。「Bread & Coffee IKEDAYAMA」でパンを買ってから、帰途に就く。

読書。長谷部恭男『憲法とは何か』(岩波新書)を読む。夕食は簡単に、キャベツと玉子の炒飯。YouTubeで「山田五郎オトナの教養講座」を視聴しながら、「エチゴビール のんびりふんわり白ビール」を飲む。

Sunday, May 4

朝食、半熟卵、鶏肉のグリルとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、珈琲。近所のスーパーマーケットで食料品の調達。昼食は宅配ピザ「ピザーラ」で注文。夕方、近所のドラッグストアで常備薬と日用品の調達。夕食は抜く。

読書。樋口陽一『自由と国家 いま「憲法」のもつ意味』(岩波新書)を再訪。1989年10月擱筆の本なので、副題にある「いま」とは、昭和の終わり/東西冷戦の黄昏を指している。つづけて、読みさしの野溝七生子『山梔』(ちくま文庫)を最後まで。