Wednesday, January 1
元日。午前4時20分起床。最近また新聞に目をとおすようになったので、蜂蜜を入れたホットミルクを飲みながら「日本経済新聞」を読む。正月早々、左肩が痛いので、ロキソニンテープを貼る。病とともに新年を迎える。
「百塔珈琲」の豆で珈琲を淹れて、バッハの楽曲が流れる「古楽の楽しみ」(NHKFM)を聴く。快晴の空に日輪の淡い光が広がる。
御節(紅白生酢、田作り、玉子焼き、鶉の卵、莢豌豆、蒲鉾、鮭の昆布巻き、黒豆、白豆、長老木、伊達巻き、蓮根と椎茸の煮物、結び蒟蒻、いくらの柚子釜、海老)、雑煮(鶏肉、せり、長葱、鳴門、餅)。「千代菊 純米 いぬとあきたこまち」の熱燗、「一保堂茶舗」の大福茶を飲む。大橋トリオがジャズボーカルの楽曲を選曲している「THE UNIVERSE」(J-WAVE)を聴きながらの朝食。
読書。年末に届いた出版社のPR誌を二冊。『図書』1月号(岩波書店)と『UP』1月号(東京大学出版会)を読む。
外出。穏やかな晴れ。近所の神社で初詣。例年「ロト6」の当選を切に願っているのだが、一向に成就する気配がないので、今年は「ロト7」の当選を祈願する。下丸子の洋菓子店「お菓子と結び」でケーキを買う。いままであまり意識していなかったが、正月三が日に営業している洋菓子店が多いことに気づく。
自宅に戻って映画鑑賞。『素敵な歌と舟はゆく』(オタール・イオセリアーニ/監督、1999年、フランス)を見る。
夕食、豚挽肉のロールキャベツ、ベビーリーフとトマトと紫玉葱のサラダ、ナチュラルチーズ、フランス産のスパークリングワイン。「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート 2025」(NHKFM)を聴く。指揮はリッカルド・ムーティ。
Thursday, January 2
正月三が日二日目にして、朝の食卓は普段の献立に戻る。半熟卵、ソーセージと粒マスタード、ベビーリーフとトマトと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。都内の百貨店が軒並み休業した元日、元日初売りを実施した「そごう横浜店」に1万人の行列ができたとのこと。「そごう横浜店」の店長は、従業員のワークライフバランスも、顧客の元日営業に対する需要もどちらも重要という、自家撞着的なコメントを述べている。
最近は午後9時すぎには就寝してしまうので、最後まで聴けなかった昨晩放送の「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート 2025」を、もう一度聴く。読書。平松洋子『酔いどれ卵とワイン』(文春文庫)を読む。
神戸土産の「PATISSERIE TOOTH TOOTH」の焼き菓子と「百塔珈琲」の豆で淹れた珈琲。竹中直人をゲストに迎えた大貫妙子の「THE UNIVERSE」(J-WAVE)を聴く。
外出。日比谷線に乗って六本木駅で下車。「六本木ヒルズ」に赴く。正月の「六本木ヒルズ」はほどほどの賑わい。今年最初の美術展遊覧として、「森美術館」にて「ルイーズ・ブルジョワ展 地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」を見学する。「森アーツセンターギャラリー」で開催中の「さくらももこ展」に行列ができているのにさして驚きはないが、「ルイーズ・ブルジョワ展」もそれなりに集客のあるのは、少し意外。正月三が日における現代美術の展覧会など、もっと閑散としているかと予想したのだが。
六本木駅から銀座駅まで日比谷線で移動する。銀座の街は、まだ正月休みの店舗も結構あるにもかかわらず、凄い人出で驚く。体感的には3分の1くらいは外国人観光客が占めている印象。買い物客で賑わう「LOFT」を訪れると、今年の干支である「巳」にちなんで、蛇のイラストをもちいた文具やグッズが売られている。しかし蛇という具象を、無理矢理可愛くしている感が否めない。
昼食兼夕食のため、「ライオン銀座七丁目店」に向かう。行列ができていたが回転率の高い店なので、しばらく待って無事入店。最前列の席に案内されたので、従業員の敏捷な動きを眺めながら、ビールを飲む。邑久産カキフライ、水タコの和風カルパッチョ、ビヤホールのカリーブルスト、ザワークラフト、自家製ポテトサラダ、チキンの唐揚げ、黒ラベル大ジョッキ、琥珀ヱビスプレミアムアンバー、白穂乃香。食べすぎ飲みすぎ。
帰りがけに「ルミネ有楽町」に立ち寄り、「DEAN & DELUCA」で紅茶とお酢を買う。
Friday, January 3
「セルベール整胃錠」を服用する日々がつづく。本日から節制と倹約に努めたい。朝食、目玉焼きとベーコン、サニーレタスと紫玉葱とトマト、キャロットラペ、農民パンとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。岸田繁の「THE UNIVERSE」(J-WAVE)を聴く。
曇天。読書。沢木耕太郎『キャラバンは進む 銀河を渡る Ⅰ』(新潮文庫)、qp『喫茶店の水』(左右社)を読む。
昼食は御節料理の在庫一掃。御節料理はいまの時代の食生活の形態に合っていないと思う。しらすの握り飯、小松菜と長葱の味噌汁、蒲鉾、伊達巻き、紅白生酢、田作り。「一保堂茶舗」の大福茶を飲む。元日の午前5時にふと覗いた「TOMORROWLAND」のオンラインショップで購入ボタンをクリックした、セール品のマフラーが届く。
読書。岡本仁『ぼくの酒場地図』(平凡社)を読む。途中まで。「敷居が高い」という表現を本来の意味とは異なる用法で使っているのだが、昨今ではもはや「不義理」の意味合いで用いることのほうが稀で、「高級店」の文脈で使ったほうが通りがよいのかもしれない。
夕方、映画鑑賞。『月の寵児たち』(オタール・イオセリアーニ/監督、1984年、フランス・イタリア)を見る。
夕食、雑煮(鶏肉、ほうれん草、長葱、鳴門、餅)、蓮根の煮物、「一保堂茶舗」の大福茶。
Saturday, January 4
晴れ。朝食、目玉焼き、ソーセージと粒マスタード、ベビーリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
「FREUNDLIEB」の焼き菓子と「こ豆 自由が丘」の豆で淹れた珈琲。読書。岡本仁『ぼくの酒場地図』(平凡社)のつづき。目黒の「とんき」についてふれた箇所で、とんかつを食べたあとの「目黒ウエスト」でのケーキと珈琲が楽しみだったのだが、「目黒ウエスト」が閉店してしまって寂しいと書いている。とんかつの後にケーキを食べるという健啖家ぶりに驚く。「とんき」で夕食を済ませたあとは大抵、まっすぐ家に帰るので。
昼食、ほうれん草とバジルのパスタ。外出。バスを乗り継いで「砧公園」まで赴く。「世田谷美術館」にて、「東急 暮らしと街の文化――100年の時を拓く」展を見学する。宅地開発と結びついた鉄道事業の歴史の紹介や、東急線沿線に暮らした美術家の作品を展示する、「企業と美術シリーズ」の一環として企画されたもの。物販のコーナーには「東急線キャラクターのるるん」のグッズが売られている。
「砧公園」を抜けて、徒歩で用賀駅を目指す。休憩しようと「WOODBERRY COFFEE」に向かうも満席だったので、目的地を「世田谷ビジネススクエア」の「スターバックス」に変更。カプチーノとニューヨークチーズケーキを注文する。
夕食、スペイン産の生ハム、パテ・ド・カンパーニュ、オリーブ、芽キャベツのオリーブオイル炒め、サニーレタスとベビーリーフと紫玉葱と人参とトマトのサラダ。京都の「仔鹿」で購入した、山梨県勝沼にある「イケダワイナリー」の赤ワインを飲む。
Sunday, January 5
朝食、半熟卵、ソーセージとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
旅の計画を練る。「PATISSERIE TOOTH TOOTH」の焼き菓子と「百塔珈琲」の豆で淹れた珈琲。原広司の死去を知る。
近所のドラッグストアとスーパーマーケットで買い物を済ませてから、自宅にて昼食。生ハムとカマンベールチーズとサニーレタスと紫玉葱を挟んだバゲットサンド。
午後は旅の計画のつづき。合間に読書。『なnD 11』(nu)を読む。「とらや」の羊羹と「一保堂茶舗」の大福茶。
夕食、豚挽肉と小松菜の蒸し餃子、玉子と若布の中華風スープ。「週末のうみねこ」を飲む。