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Wednesday, July 20


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本日は有給休暇を取得して街に繰り出す。国立新美術館で「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡 市民が創った珠玉のコレクション」を観る。20世紀の美術シーンを彩った作品152点。第1章では「ブリュッケ」と「青騎士」の作家が数多く取り上げられていたが、アウグスト・マッケ《公園で読む男》が本当に素晴らしかった。マッケが描く木漏れ日は、本当に「そこにある」ものだし、色彩とは光なのだなあということをあらためて実感する。以前、自分がマッケの絵がとても好きなことに気づいて、マッケの絵をもっともっと観たいのにあまり世に出てこない、もったいない、どうして少ないのだろう、と思って調べ、27歳の若さで戦死してしまったせいだと知ったときはその事実の無情さに呆然としてしまったものだった。展示ではほかにマリア・マルク、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー、キルヒナーなどが印象に残った。

館内にあるBrasserie Paul Bocuse le Muséeにてランチを済ませて、六本木ヒルズに向かったら広場の一角にドラえもんがたくさん整列していて、ただ並んでいるだけかと思いきや一体一体道具を持ってひみつ道具の説明をしており、大変勉強になる重要な展示であった。

森アーツセンターギャラリーで「特別展アリス へんてこりん、へんてこりんな世界」を観る。ヴィクトリア&アルバート博物館の企画展ということで充実の内容で、想定以上に時間を要した。図録も購入。『不思議の国のアリス』は中学生になったばかりの頃、母から、母が読んでいた新潮文庫版を譲り受けた。そして例に漏れずジョン・テニエルの挿絵に魅了された。ストーリーより絵が好きで、絵を楽しみたくてページを捲っていた。「涙の池」 ((わたしはずっと「涙の海」だと思っていたのだけど本当は「涙の池」らしい。)) が生まれるシーンが大好きだった。