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Friday, June 17

一つ一つの文章が、深海の上に、あるいはすべての可能性と不可能性を支える空から垂れ下がる。六月と七月、たそがれどきの光は明け方まで続く。

-『本を書く』(アニー・ディラード、柳沢由実子/訳、田畑書店)p.144

Saturday, June 18

美容院へ。コロナ禍前は毎月通っていた美容院も、半年に一度くらいになってしまった。今日は伸びていた髪をばっさりカットしてボブヘアにして、パーマもかけてもらって心機一転。本当にサッパリスッキリ、幸せだ。帰宅して、近所の花屋でドウダンツツジを数枝買ったので、部屋の中がドウダンツツジだらけになった。

Sunday, June 19



明け方の光の中で、花瓶にいけたバラやドウダンツツジを眺める。愛しい植物たちよ。

夏至のことが好きすぎるので自分だけの夏至祭を催すことにした。といってもなんとなく夏至にちなんだイメージの食事をするだけだけど。昼間に渋谷マークシティや渋谷スクランブルスクエアで買い込んできた美味しいものたちを食卓に並べる。ラザニア、海老とポテトのアヒージョ、スモークサーモンとオニオンのサラダ、苺のショートケーキ、グルジアワイン。テーブルにブルーベリーの枝を飾り、小さな花瓶に真っ赤なバラをいけた。グルジアワインはこの春夏に気に入って飲み続けているSTORIというオレンジワイン。