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Monday, January 17

キース・ジャレットの演奏を過去の音源から順繰りにSpotifyで聴いていたら「Restoration Ruin」というアルバムがフォーク調の歌もので、一瞬Spotifyがバグったのかと思った。11種類の楽器を一人で奏でて多重録音した作品があるようで。読書。多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』(講談社文庫)を読む。途中まで。残業。夕食、ハムと生卵と小葱をのせた醤油ラーメン、麦酒、焙じ茶。

Tuesday, January 18

読書。『尼僧とキューピッドの弓』を読み終える。多和田葉子の小説は「おもしろかった」という読後感だけは明瞭なのだが、肝心の物語の粗筋についてはすっかり忘れていることが多い。先日読み返した『雲をつかむ話』にせよ、このたびの『尼僧とキューピッドの弓』にせよ。そもそも小説において粗筋は「肝心」なのだろうか。巻末に講談社創業100周年を記念した書き下ろし作品とあって、そういえばそんな企画があったなと思い出す。夕食、白米、絹ごし豆腐とわかめの味噌汁、ハムのピカタ、キャベツと人参と玉葱の野菜炒め、麦酒、焙じ茶。

Wednesday, January 19

この冬はインフルエンザの流行が一部で危惧されていたが、いまのところ流行る気配なし。読書。河合信晴『物語 東ドイツの歴史 分断国家の挑戦と挫折』(中公新書)を読む。夕食、ハムとほうれん草とトマトのパスタ、麦酒。

Thursday, January 20

立花隆のプロフィールに載っているのを都度目にしてずっと気にはなってはいたものの未読だった、『中核VS革マル』(講談社文庫)を読んでいる。上巻を読了。夕食、ケララ風チキンカレー、麦酒。夜、寝るまでのあいだ台所の掃除をする。

Friday, January 21

30万円以下の罰金が科せられる可能性があるとの脅しとともに年次有給休暇を5日以上取得するようにとのお達しが人事部から出たので、繁忙状態のつづくなか本日無理矢理取得する。午前中は部屋の掃除と整理整頓に精を出す。趣味は部屋の片づけ。午後二時から映画鑑賞。「ザ・シネマメンバーズ」から三作品を視聴。『散歩する惑星』(ロイ・アンダーソン/監督、2000年)、『さよなら、人類』(ロイ・アンダーソン/監督、2014年)、『パリ、テキサス』(ヴィム・ヴェンダース/監督、1984年)を見る。夕食、ほうれん草とハムとシーチキンのスープ、麦酒。夜、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」の趣旨を無視して2時間程仕事。

Saturday, January 22

朝食、目玉焼き、サニーレタスと紫玉葱とベーコンとトマトのサラダ、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。午前中は珈琲を飲みながら読書。『週間読書人』(読書人)と『SALUS』(東急)と『メトロミニッツ ローカリズム』(スターツ出版)に目をとおした後、武井彩佳『歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで』(中公新書)を読む。昼食、半熟卵と胡瓜と紫玉葱と小葱をのせたポークビンダルー。近所のスーパーマーケットとドラッグストアで買いもの。帰宅後、間食としておしるこ。焙じ茶を飲みながら読書。カール・ゼーリヒ『ローベルト・ヴァルザーとの散策』(ルカス・グローア、レト・ゾルク、ペーター・ウッツ/編、新本史斉/訳、白水社)を読む。内容が興味ぶかいのは勿論、本の装幀が素晴らしい。ヴァルザーの本をたくさん刊行している鳥影社と担当デザイナーには悪いが、どういうセンスなのかと思う装幀なので白水社の洗練さが際立つ。夕方、ドイツの白ワインを飲みながらレコードを聴く。キース・ジャレット・トリオ「Somewhere Before」。夕食、牛肉のステーキ、トマトのグリル、蛸とレバーペーストとオニオンマヨネーズのブルスケッタ、麦酒。アナグノストゥ直子『ギリシャのごはん うちで楽しむ、とっておきレシピ65』(イカロス出版)を読む。

Sunday, January 23

朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダ、バゲットとレバーペースト、ヨーグルト、珈琲。掃除と洗濯。自転車に乗って田園調布まで。底冷えする曇天。「Precce」「古書肆田園りぶらりあ」「SAVEUR」に立ち寄り買いもの。帰宅後、ほうれん草と蛸とオニオンマヨネーズのパスタの昼食とともに、エリック・ロメールの短編作品を三本見る。『紹介、またはシャルロットとステーキ』(1951年)、『ベレニス』(1954年)、『パリのナジャ』(1964年)。読書。大森荘蔵『時は流れず』(青土社)を再訪。夕食、海鮮丼(鰤、王子スモークサーモン、しらす、生卵、小葱)、ほうれん草と油揚げの味噌汁、大根と柚子の漬物、麦酒、焙じ茶。夜、立花隆『中核VS革マル』(講談社文庫)の下巻を読む。