Monday, January 3
晴れ。昨晩風邪薬を飲んだ影響で目覚めが悪い。正月三が日はまだ終わっていないにもかかわらず障害対応のため午前中神経を擦り減らす労働に従事する。不愉快な仕事。喫緊の要件として一日も早いロト6の当選が待たれる。昼食、餅と蒲鉾と小葱をのせた温かい蕎麦。食べながらradikoのタイムフリーで「山下達郎サンデー・ソングブック」(TOKYO FM)を聴く。宮治淳一をゲストに迎えた新春放談。いまのところレコードで聴く音がいちばんいいと思っているからレコードなのであってもっといい音で聴けるものがあればそちらでもよい、昨今のアナログブームのなかでレコードで音楽を聴くときの一手間がいいとかいうけれどあの一手間が嫌なんだけど、などの宮治淳一の話をおもしろく聴く。読書。多和田葉子の小説を二冊。『ボルドーの義兄』(講談社)と『海に落とした名前』(新潮社)。映画。『ザ・ビートルズ:Get Back』(ピーター・ジャクソン/監督、2021年)のパート2を見る。ポール・マッカートニーの天稟、ジョン・レノンの胡乱な雰囲気、ジョージ・ハリスンの気難しそうな感じ、リンゴ・スターの良識人っぷり、ジョージ・マーティンの紳士然とした佇まい、ビリー・プレストンの笑顔、そして悪目立ちするオノ・ヨーコ。夕食、白米、大根とほうれん草の味噌汁、鯵のひらき、蒲鉾、しらす、大根と柚子の漬物、ビール、加賀棒茶。
Tuesday, January 4
晴れ。本日まで正月休みだが少し仕事。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダ、トーストとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。アイロンがけ。自転車に乗ってスーパーマーケットで今年最初の買いもの。昼食、磯辺焼き、大根と長葱の味噌汁、大根と柚子の漬物、加賀棒茶。ビートルズのアルバムをレコードを聴く。「Rubber Soul」と「Let It Be」。読書。昨年の積み残しを消化する作業として、読みさしとなっていた『現代思想2022年1月臨時増刊号 総特集=ウィトゲンシュタイン』(青土社)のつづき。夕食、白米、長葱とほうれん草の味噌汁、鮪と鰹の刺身、冷奴と生姜、大根と柚子の漬物、ビール、加賀棒茶。夜、ショーペンハウアー『読書について』(鈴木芳子/訳、光文社新訳文庫)を読む。
Wednesday, January 5
早朝、体調は芳しくなく頭が重い。インターネットにおいて「頭が重い」で検索すると、転移性脳腫瘍、脂肪肝、自律神経失調症、ウィリス動脈輪閉塞症、脳腫瘍、偏頭痛、高血圧症、脳梗塞、脳出血などの病名が乱舞しているが、そのうちのどれかに当てはまるかもしれないし当てはまらないかもしれない。しかし、会社に赴くとあまりの忙しさにオーバーヒート状態で定時を過ぎたあたりでむしろ元気になる。夕食、生卵と小葱をのせた温かいうどん、ビール、焙じ茶。夜、読書。多和田葉子『雪の練習生』(新潮文庫)を読む。途中まで。
Thursday, January 6
会社のビルの窓から外に目をやると雪が舞っている。帰宅する頃には徒歩に難儀する程度に積雪。久方ぶりの気がする雪の東京。読書。多和田葉子『雪の練習生』(新潮文庫)を最後まで。夕食、豚汁(豚肉、人参、大根、牛蒡、しめじ、長葱)、ビール、焙じ茶。朝の目覚めへの影響が最近大きいので酒量をぐっと減らす。文字どおり嗜む程度に。
Friday, January 7
自宅から駅までの道路が凍結している恐れがあるのでバスを使っての出勤。地獄のような仕事量で疲弊すると同時にその理不尽さを前にして瞋恚に燃える。夜遅くの夕食、「千房」の冷凍お好み焼き、ビール。
Saturday, January 8
早朝5時から仕事の残務処理を片付ける。普段より遅めの朝食後、部屋の掃除とアイロンがけ。近所の図書館で予約した本を受け取り、スーパーマーケットで食料品の調達を済ませる。昼食、半熟卵と焼豚とかいわれをのせた醤油ラーメン。食後のお茶の時間は「花園万頭」の最中と「フランセ」のミルフィユと「丸山珈琲」の珈琲。読書。書架から尾仲浩二の写真集を抜き取って眺める。『背高あわだち草』(KAIDO BOOKS)、『馬とサボテン』(エモン・フォトギャラリー)、『Matatabi』(SUPER LABO)、『GRASSHOPPER』(冬青社)、『DRAGONFLY』(冬青社)、『MY FAVORITE 21』(ZEN FOTO GALLERY)。インターネットで訃報欄を追っていたら外岡秀俊の逝去を知る。昨年末の『週間読書人』(読書人)で「今年の収穫」を寄稿しているし、その少し前には『光る道 佐藤泰志拾遺』(月曜社)を取りあげて書評のお手本のような文章を書いていたので、急逝に驚く。夕食、せりと大根と小葱の雑炊、鰹のたたき、すぐき漬け、梅干し、ビール、焙じ茶。
Sunday, January 9
冬晴れ。朝食、目玉焼き、ウインナー、サニーレタスとトマトのサラダ、トーストとクリームチーズとラズベリージャム、ヨーグルト、珈琲。追悼の読書。外岡秀俊『傍観者からの手紙 FROM LONDON 2003-2005』(みすず書房)を再読。本書で言及されている書籍を都度本棚から捜しだして机のうえに積みあげる。これから読み返す本として。⽯濱匡雄&ユザーン監修のベンガリーマトンカレーと「AND THE FRIET」のドライフリットの昼食とともに映画鑑賞。『ザ・ビートルズ:Get Back』(ピーター・ジャクソン/監督、2021年)のパート3を見る。ビートルズの解散は、ひとつの特定の原因に還元できるわけではなく、バンドのなかでの金属疲労が溜まり解散すべくして解散したことがよくわかるドキュメンタリー。仕事。夕食、豚肉と小葱の蒸し餃子、ビール、加賀棒茶。