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Tuesday, September 7

朝食のテーブルにつく時、夫が部屋に貼っている『気狂いピエロ』のポスターを指さした。何かと思ったら、ジャン・ポール・ベルモンド逝去の報せなのだった。ああ、そうなのか…。巨星逝く。この俳優、わたし大好きでしたね。特に若い頃…唯一無二の魅力に溢れているよね。

鶏の炊き込みご飯、焼き豆腐とにんじんとごぼうの味噌汁の夕食を済ませたあと、ベルモンド追悼上映ということで夫が『女は女である』を観ていた。

Sunday, September 12

ライザ・マンディ『コード・ガールズ 日独の暗号を解き明かした女性たち』(小野木明恵訳、みすず書房)を読む。大変面白かった。第二次世界大戦中、アメリカ陸海軍で1万人以上のアメリカ人女性が枢軸国の暗号を読み解く業務に従事していた、その内実を知ることができるとともに、緊迫の1940〜1945年を暗号解読従事者たちの視点からとらえることができて興味深かった。もちろん彼らは他部署はおろか家族にさえ自分の仕事について話すことができない超弩級の守秘義務を負っておりそれをみな厳守しているわけだけれど、例えば日本の降伏メッセージもトルーマン大統領より先に解読者たちが読むわけで、それが発表されるまでの数時間、さすがに守秘できずにその情報が職場内を駆け巡った、というくだりはその場の雰囲気がそのまま伝わるようで、こちらも高揚してしまった。

『デッドマン』(ジム・ジャームッシュ監督、1995年)を観て、これで「ザ・シネマメンバーズ」のジャームッシュマラソンを完走した。

夜は、ラーメン&キムチ&ビール。