567

Monday, September 13

朝の読書。『立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演』(中央公論新社)に目をとおす。橘孝三郎の話と絡めた保阪正康の解説を興味ぶかく読む。出勤。通勤道中の読書として、蔵書からジュリアン・グラック『アルゴールの城にて』(安藤元雄/訳、岩波文庫)を抜きとる。夕食、白米、豚肉と小松菜の汁たっぷり煮、しらす干しと卵焼き、人参しりしり、麦酒。夜、映画鑑賞。『007 ドクター・ノオ』(テレンス・ヤング/監督、1962年)を見る。

Tuesday, September 14

読書。ジュリアン・グラック『シルトの岸辺』(安藤元雄/訳、岩波文庫)を途中まで。今週はジュリアン・グラック強化週間。夕食、ソーセージとベーコンと野菜(トマト、玉葱、茄子、ピーマン)のコンソメスープ、バゲット、麦酒。夜、映画を見る。『007 ロシアより愛をこめて』(テレンス・ヤング/監督、1963年)。今週は007強化週間。

Wednesday, September 15

たまの在宅勤務。在宅で2時間半会議をやるとどっと疲弊する。夕食、鶏肉と茄子と生卵と小葱をのせた温かいうどん、七味唐辛子、麦酒。夜、映画を見る。『007 ゴールドフィンガー』(ガイ・ハミルトン/監督、1964年)。

Thursday, September 16

読書。善し悪しはともかく通勤のあったほうがメリハリがあって読書は捗る。『シルトの岸辺』と並行して、ジュリアン・グラックの『街道手帖』(永井敦子/訳、風濤社)を読む。夕食、白米、絹ごし豆腐とわかめと玉葱の味噌汁、大葉とチェダーチーズの肉巻き、キャベツの千切り、トマト、胡瓜の糠漬け、麦酒。夜、ソファのウェービングテープを張り替えるDIY。

Friday, September 17

残業。仕事で帰りが遅くなっても隙間時間をやりくりして本を読む。読みさしの『シルトの岸辺』を最後まで読み終えて、あわせてジュリアン・グラック『ひとつの町のかたち』(永井敦子/訳、書肆心水)にも手をのばす。夕食、イングリッシュマフィンでハンバーガー(ハンバーグ、トマト、アボカド、フリルレタス)、ベビースピナッチと紫玉葱とミニトマトとキャロットラペのサラダ、麦酒。

自民党総裁選立候補者の面々を瞥見すると、「ブロックの河野」「親ナチの高市」「夫反社の野田」とキャッチーな冠辞のならぶなかで、岸田だけ何もなくてぱっとしない。

Saturday, September 18

台風14号が日本列島を水平に横断。雨。朝食、目玉焼き、ほうれん草とベーコンとトマトのサラダ、バゲットとバター、ヨーグルト、珈琲。映画鑑賞。『007 サンダーボール作戦』(テレンス・ヤング/監督、1965年)を見る。昼食として日清食品のカップヌードルを食べてから、土砂降りの雨のなか予約していた歯医者の治療に赴く。びしょ濡れ。しかし台風で大雨なのに駅前近くはわりと人が出歩いていて驚く。治療を終えて家に戻るタイミングで雨が止む。最寄りの洋菓子店へ。歯医者帰りにケーキを買う。自宅にて読書。千々和泰明『戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで』(中公新書)と北川成史『ミャンマー政変 クーデターの深層を探る』(ちくま新書)。夕食、白米、しらす、絹ごし豆腐と茄子と大葉の味噌汁、豚肉とキムチの炒めもの、胡瓜の糠漬け、麦酒。

Sunday, September 19

台風一過。朝食、目玉焼き、ベビーリーフとベーコンとトマトのサラダ、バゲットとバター、ヨーグルト、珈琲。朝の読書。『別冊水声通信 ジュリアン・グラック』(水声社)を読む。外出。恵比寿駅で下車し、東京都写真美術館に向かう。日誌を確認すると5月末以来の美術館訪問。「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」「宮崎学 イマドキの野生動物」「山城知佳子 リフレーミング」を見学する。帰りに「猿田彦珈琲」で豆を買う。自宅に戻って昼食。「Soup Stock Tokyo」の東京ボルシチ、アトレ恵比寿の「Le Grenier à Pain」で買ったパン、珈琲。夕方、自転車に乗って田園調布へ。「ナショナル田園」と「Precce田園調布」というお高めスーパーマーケットを行脚。食料品を調達する。途中「くまざわ書店」に立ち寄って本を買う。福井憲彦『物語 パリの歴史 「芸術と文化の都」の2000年』(中公新書)を買うつもりで赴いたのだが在庫がなくて、代わりに岩井克人『経済学の宇宙』(日経ビジネス人文庫)を買ってしまう。日経ビジネス人文庫なんてチェックしないので、『経済学の宇宙』が文庫化されていることを店頭で知った。本屋にて「買おうと思っていた本ではなく目に入った別の本を買ってしまう」現象をひさかたぶりに味わう。『物語 パリの歴史』はレジに並んでいるときアマゾンで注文した。「SAVEUR」でケーキを買って帰る。読書。蔵書のジュリアン・グラック本をひととおり読み終えたので、ジュリアン・グラックを激賞する倉橋由美子『偏愛文学館』(講談社文庫)を手にとり、あわせて倉橋由美子に関する記事が載っている『ku:nel』vol.41(マガジンハウス)を書架からひっぱりだす。娘の語るつぎのくだりは、読者が勝手に想像する倉橋由美子のイメージからはかけ離れた、意表を突きすぎなエピソード。

お笑いが好きで、たまたま家に来たクリーニング屋さん相手に、覚えたネタを披露したりして。

夕食、浅蜊とトマトとアスパラガスのパスタ、バタール、ニュージーランドの赤ワイン。