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Monday, July 5

午前4時半起床。小雨が降っている。朝の音楽、伊藤ゴローアンサンブル「Amorozsofia -Abstract João-」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとベーコンとトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、職場にてお弁当。読書。天児慧『中国の歴史11 巨龍の胎動 毛沢東vs.鄧小平』(講談社学術文庫)を読む。帰宅すると『UP』7月号(東京大学出版会)が届いている。川添愛の連載が単行本化され、『言語学バーリ・トゥード Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか』(東京大学出版会)として今月刊行予定とのことだが、本書は「東京大学出版会創立70周年記念出版」の扱いらしい。そんな居心地の悪そうな大仰な企画の一環でよいのか。夕食、鶏肉とトマトと玉葱とレタスのコンソメスープ、セーグル、プレミアムモルツ。夜、映画鑑賞。『黒い賭博師 悪魔の左手』(中平康/監督、1965年)を見る。

Tuesday, July 6

梅雨空。Kari Kirkland「Wild Is the Wind」を聴きながら朝食の支度。目玉焼き、サニーレタスとベーコンとトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、ちよだ鮨、絹ごし豆腐としめじとほうれん草の味噌汁、プレミアムモルツ。読書。何度読んでもあまり面白いと思えない吉本隆明『共同幻想論』(角川ソフィア文庫)をふたたび。吉本隆明の本を興味津々で読める日ははたして来るのか。

Wednesday, July 7

朝の音楽、Laura Prince「Peace Of Mine」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとベーコンとトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。朝の読書、加藤敬事『思言敬事 ある人文書編集者の回想』(岩波書店)を読む。昼食、お弁当。夕食、鶏肉とほうれん草をのせた温かいうどん、プレミアムモルツ。夜も読書。佐久間文子『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』(新潮社)を読む。神蔵美子『たまもの』(筑摩書房)が刊行された当時、こんな写真集が世に出て関係者たちのあいだでトラブルになったりしないのだろうか、そのあたりは超越した感受性をもっている人たちなのだろうかと思っていたら、ふつうに揉めていた。ところで、近所のセブンイレブンにいるちょっと強面の茶髪の店員のことを夫婦で「EXILE」と呼んでいるとのくだりがあったが、こうした形容としてEXILEを使う用法は日本中で普及していると思われ、詰まるところEXILEは日本中に生息している。

Thursday, July 8

朝の音楽、Hailu Mergia & The Walias「Tezeta」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとベーコンとトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。読書。ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』第4巻(今村仁司、三島憲一 、大貫敦子、高橋順一、塚原史、細見和之、村岡晋一、山本尤、横張誠、與謝野文子、吉村和明/訳)を読む。夕食、茄子と人参と赤パプリカとピーマンと玉葱のラタトゥイユパスタ、プレミアムモルツ。世間的にはそこそこ評判の高いらしい河野太郎だが、個人的にはウケのいいことを放言する典型的な困ったちゃんにしか見えない。新型コロナウイルスのワクチン供給をめぐる詐欺師的な振る舞いもそうだが、役所におけるFAX廃止を掲げる提言を瞥見しても、事務処理に対する想像力を欠いている。FAXなどという遺物は撤廃してしまえばよいとの見解に異論を挟む余地はないけれども、FAXを利用しているその背後の業務手順に大鉈を振るうのがまず先なのだが。

Friday, July 9

梅雨空がつづく。朝の音楽、Berwyn「Tape 2/ Fomalhaut」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとベーコンとトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。読書。『ハムレット シェイクスピア全集1』(松岡和子/訳、ちくま文庫)を読む。夕食、レタスとベーコンと卵の炒飯、プレミアムモルツ。来週から東京都に緊急事態宣言が再発令されるようだが、「来週から緊急事態」という理路がまったくもって意味不明である。

Saturday, July 10

晴れ。東京の最高気温は30度超えの予報。Polo & Pan「Cyclorama」を聴きながら朝食の準備。目玉焼き、サニーレタスとベーコンとトマトのサラダ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。部屋の掃除とアイロンがけと靴磨きと自転車の空気入れ。午前9時すぎに外出。自転車に乗って田園調布まで。「LE TOKYO FRENCH BAKERY ESPRIT」「Metzgerei SASAKI」「Precce」「SAVEUR」を巡って買いもの。しかし蒸し暑い日本の夏で自転車は厳しい。午餐、白米、茄子とレタスの味噌汁、しらす、絹ごし豆腐と生姜と長葱、鯵のひらき、白菜の漬物、ほうじ玄米茶。午後は読書。平野紗季子『味な店』(マガジンハウス)と池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』(新潮文庫)を読む。途中のおやつはSAVEURのケーキと珈琲。珈琲豆はPrecceで売っていた但馬屋珈琲店のものを挽く。夕食はひさしぶりの焼肉。和牛のカルビとモモ肉、ピーマン、玉葱、もやし、サンチュ、レタスと長葱の中華風スープ、絹ごし豆腐とキムチ、プレミアムモルツ。

Sunday, July 11

本日も早朝から既に暑い。朝の音楽、Cola Boyy「Prosthetic Boombox」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとベーコンとブロッコリーとミニトマトのサラダ、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。近所の図書館で本の返却と貸出を済ませて、ドラッグストアとスーパーマーケットで買いもの。昼食を摂りながら映画鑑賞。献立は、Metzgerei SASAKIのパテ、サニーレタスとホワイトセロリとミニトマトのサラダ、バタール、SAVEURのケーキ、noix de beurreのマドレーヌ、アーモンドフィッシュ、フランスワインの白。映画は『暗殺のオペラ』(ベルナルド・ベルトルッチ/監督、1970年)。昼すぎ、最近弁当のおかずがマンネリ化しているので、本棚から若山曜子『作りおきできるフレンチデリ』(河出書房新社)を抜き取って軽く目をとおしてから常備菜づくりに勤しむ。夕方、雷鳴が轟く。ヱビスの黒ビールを飲みながら鈴木理策の写真集を眺める。夕食、ヴァイスヴルストとディジョンマスタード、鯛とバジルソースのカルパッチョ、リヨン風ポテトとパセリ、さやいんげんとエシャロットのオリーブオイル炒めと蛸、バタール、フランスワインの白。