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Monday, February 15

早朝4時50分起床。先週金曜日の抜歯以降、起き抜け身体が怠い。朝の音楽としてSpotify経由でThe Weather Station「Ignorance」を選ぶ。音楽を聴きながら部屋の掃除と朝食の準備。朝ごはん、目玉焼き、サラダほうれん草とトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。労働開始の時間まで『新潮』3月号(新潮社)の特集ページを読む。「創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー」。コロナ禍をめぐり石原慎太郎が人類とか地球とか宇宙とか壮大な話を書いている。度を超えた大仰な記述は日記として泛く。

窓の外は沛然たる雨。久方ぶりのしっかりとした雨降りの光景を見る。普段は日当たり良好で日中電灯をつける必要のない部屋が、ひどく昏い。本日は在宅勤務だったが昼食は朝用意しておいた弁当を食べる。夕方、ようやく雨があがって青空がのぞく。虹もでる。

日経平均株価の終値が30年ぶりに3万円台に。ダブついた資金が株式市場に流れ込んだとみるべきなのか、実体経済はそれほど悪くはないと評価するべきなのか。

夕食、白米、大根と白菜と油揚げの味噌汁、しらす、しめ鯖と生姜、うるいとマヨネーズ、炒めた芽キャベツと塩、麦酒。夕餉の時間が終盤にさしかかった頃、近所で不審者が出没して警察沙汰の騒動となる。夜は『新潮』の日記特集を最後まで。

Tuesday, February 16

晴れ。ギニアやコンゴ民主共和国などでエボラ出血熱が再燃との報道。細野晴臣「あめりか / Hosono Haruomi Live in US 2019」を聴きながら朝食の準備。目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。洗濯を済ませてから朝の読書。國分功一郎『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』(講談社現代新書)を読む。

クレジットカードの利用明細を確認すると、JR東海の新幹線予約サービス「エクスプレス予約」の年会費が引かれている。はたして今年は東海道新幹線に乗車する機会が訪れるだろうか。昼食、にしきやのジャークチキンカレー。夕食、ローストチキンとディジョンマスタード、サラダほうれん草とうるいとトマトのサラダとイタリアンドレッシング、茄子のコンソメスープ、麦酒。

夜、本と映画。みすずの読書アンケートで挙げている人の多かった伊藤亜紗『手の倫理』(講談社選書メチエ)を読む。『リオ・グランデの砦』(ジョン・フォード/監督、1950年)を見る。

Wednesday, February 17

晴れ。本日は冬らしい寒さになるとの天気予報。Jimi Somewhere「Nothing Gold Can Stay」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。本日は出勤。昼食、お弁当。風の強い一日だった。抜歯のせいなのか花粉のせいなのか単なる尫弱のせいなのか身体が怠い。夕食、焼豚と半熟卵と小葱と海苔とスナップエンドウをのせた鯛だしの塩ラーメン、麦酒。

帰宅途中にKALDIに立ち寄って珈琲豆を買う。読書。吉田健一『父のこと』(中公文庫)。吉田茂との親子対談「大磯清談」をおもしろく読む。疲れ気味なので早めに就寝。

Thursday, February 18

本日も冬らしい寒さ。朝の音楽、Puma Blue「In Praise of Shadows」を聴く。朝食、目玉焼き、サニーレタスとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

いつのまにやら始まっていたニューヨークのファッションウィークが終焉を迎える。2021年秋冬コレクション。しかし今回はラルフローレンもマーク・ジェイコブスもショーをやらなかったらしい。

昼食、お弁当。夕食、鶏ハムとトマトと茄子のパスタ、バゲットとレバーペースト、麦酒。東京五輪の組織委員の会長に橋本聖子が就任するとのこと。会長という役職がいまさら必要なのだろうか。このまま誰も責任をとらず「無責任の体系」を完遂させることこそが日本の伝統としてふさわしいのでは。

夜、映画鑑賞。『アパッチ砦』(ジョン・フォード/監督、1948年)を見る。

Friday, February 19

朝の音楽、Cleveland Watkiss「Blessing In Disguise」を聴く。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。昼食、お弁当。夕食、牛肉のステーキ、粒マスタード、サラダほうれん草、トマト、バゲットとレバーペースト、赤ワイン。

読書。読みさしの数冊を読み終える。行司千絵『服のはなし 着たり、縫ったり、考えたり』(岩波書店)、マシュー・ハインドマン『デジタルエコノミーの罠 なぜ不平等が生まれ、メディアは衰亡するのか』(山形浩生/訳、NTT出版)、芥川龍之介『戯作三昧・一塊の土』(新潮文庫)。早めの就寝。

Saturday, February 20

朝の音楽、Femi Kuti「Legacy+」を聴く。朝食、目玉焼き、グリーンリーフとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。朝の読書、吉田喜重・舩橋淳『まだ見ぬ映画言語に向けて』(作品社)を読む。近所のスーパーマーケットで買いものを済ませてから、negombo33監修のポークビンダルーと紫玉葱のピクルスの昼ごはん。歯医者に出向いて虫歯の治療。小学生時分以来の歯医者通いなので治療すべき箇所が多々存在する。

自転車に乗って久が原駅近辺へ。La splemdeurでチーズケーキを買って、パン小屋Hutteで食パンを買って、東京蔵屋敷.comで鯵の一夜干しと五島手延うどんを買う。

自宅に戻って読書。轟孝夫『ハイデガーの超-政治 ナチズムとの対決/存在・技術・国家への問い』(明石書店)を読む。みすず読書アンケート特集で苅部直と小松美彦が挙げていた一冊。ハイデガーの「黒ノート」については『みすず』2014年7月号所収の三島憲一「ハイデガーの『黒ノート』をめぐって」などに拠って、ハイデガー=反ユダヤ主義=ナチズムの紐付きがより強化されたもの程度の認識であったが、本書は真っ向からその図式に反論している。それなりの温度差はあるにせよ通念として流布している、哲学者としては深淵だが人間性は最低というハイデガー像に対して、ハイデガーそこまで悪い奴じゃない説の登場。

暮相、BEAMSの中村達也によるトレンド解説動画を見てから夕食。豚挽肉と小葱とかいわれの蒸し餃子、わかめと卵の中華風スープ、キムチ、麦酒。

Sunday, February 21

午前4時45分起床。土岐麻子「HOME TOWN ~Cover Songs~」を聴きながら洗面所と台所の掃除を済ませる。いつもより遅めの朝食。遅めといっても時刻は6時50分。太陽光の差し込むリビングで朝ごはん。目玉焼き、グリーンリーフとトマトとベーコンのサラダとイタリアンドレッシング、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。本日の予想最高気温は20度超え。洗濯。

図書館で本の貸し借りを済ませてから自宅に戻って昼食。白米、しめじと小松菜の味噌汁、鯵のひらき、絹ごし豆腐とかいわれ、煎茶。珈琲とチーズケーキをお供に午後は読書。柿沼敏江『〈無調〉の誕生 ドミナントなき時代の音楽のゆくえ』(音楽之友社)、菊地成孔『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(平凡社)、原武史『「線」の思考 鉄道と宗教と天皇と』(新潮社)を読む。

夕食、白米、絹ごし豆腐とわかめの味噌汁、コロッケ、千切りキャベツ、マカロニサラダ、麦酒。芥川龍之介の再読を契機に、日本近代文学をざっくり掘り返したくなって、島崎藤村『破戒』(新潮文庫)を読む。初読。島崎藤村をいまさら読んでみる。島崎藤村の顔写真を見て土井善晴に似ているなと思ってインターネットで検索したら、同様の指摘をしている人が既に複数存在した。