Saturday, August 8
所用あって渋谷まで。また渋谷か。東横のれん街のとらやで贈り物を選び、配送手配をする。とらやとピエール・エルメがコラボする羊羹がとても可愛くて、早く見てみたいなと思ったのだけど、販売開始は9月1日なのだった。ほかのお店でお菓子をいくつか購入。
帰宅して、買ってきた堂島ロールをいただきながら、BEAMSの中村達也による動画「トレンド解説 2020-21 AW」を見る。この動画、おそらくこれまで中村達也、西口修平、三條場夏海の3人が出演していた動画シリーズだと思われるが、昨今の状況を鑑みてのことだろうか、今回は中村さんだけが出演している。
Sunday, August 9
早起きして、午前4時半、散歩に出る。春に早朝散歩を始めてから、バラ、モッコウバラ、ハゴロモジャスミン、紫陽花、立葵、と住宅街の花々を愛でてきたけれど、季節が進み、いまは芙蓉と木槿と百日紅が大いに目を楽しませてくれる。ぽわぽわと上を向く芙蓉の蕾を見るたび、何かの楽器みたいだなあ、と思うのだけど、一体何の楽器なのだろう?
エマヌエル・ベルクマン『トリック』(浅井晶子訳、新潮社)、池澤春菜『乙女の読書道』(本の雑誌社)読了。
『乙女の読書道』は基本的には書評エッセイなのだけど、間々に日記形式の読書日記のようなものが挟まれている。そこから引用。
私のとある一日を紹介します。
友達からオーダーを受けていたクッションを二個縫う。焼き芋屋さんから買った芋で、スウィートポテトパイを焼く。布地と毛糸を買う。ラジオの収録と取材を受ける。友達と会ってご飯を食べる。藍染の布と金襴と手拭いを使ったパッチワークのカーテンを半分縫う(生地が尽きて中断)。その余り布でクッションを縫う。マフラーを二十センチ編む。二時間長電話する。その合間に、『女盗賊プーラン』(プーラン・デヴィ、武者圭子訳、草思社)上下巻を読み終える……こ・れ・を、一日でっ!
私の一時間がどうなってるかを考えると、ちょっと怖い。
(p.190)
こういうどんなハイスペックなCPU搭載してるんだよっていう人本当にいるんだよなー、本当に本当に心から尊敬する。と同時に想像しただけでちょっと目眩がする。そうだなあ、わたしだったら、この一日はラジオ収録と取材を受けただけでハイ終了、だな。もちろん、ごはんはすべて夫につくってもらう。本当に、わたし、もうちょっと頑張れよ、という人生である。