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Tuesday, August 7

『マッチ工場の少女』(アキ・カウリスマキ監督、1990年)を観る。おなじみカティ・オウティネンさんが本や雑誌、つまり活字を読むシーンがよく出てくるのには何か意図があるのだろうか。夜、植物園のようなところで本を読むシーンがひどく印象に残る。

Saturday, August 11

タイムフリーで小袋成彬のラジオを聴く。ソルボンヌ大学で音楽史を学ぶ八木宏之さんを招いての第2回目。今回のテーマはドビュッシー。第1回目がべらぼうに面白かったのだけど、今回もまた、大変面白かった。

DIC川村記念美術館で「ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画」を鑑賞。点描が好きなので、ジョルジュ・スーラの点描技法を研究したというライリーの作品にどのようにその要素が注ぎ込まれているかに注目していた。最初ちょっともやもやしていたけれど、たしかに展示後半、90年代2000年代の、光とエレガントなダンスに興じているような鮮やかな色彩の作品は、スーラの作品や技法を追求し尽くした先に表われ出たものだと感じられた。いいなと思った絵はすぐに、この絵をプリントしてスカートにしたい!と思ってしまう。

美術館の敷地なのかよくわからない例の敷地で、一昨年と同様、また盆踊り大会の準備をしていた。ブリジット・ライリー音頭でヨイヨイヨイ。

東京に戻ってきて、The Massで「AMKK 戦争と花」を観る。花は健やかなるときも病めるときも、いつだって人に寄り添ってくれる。

道行く人は浴衣の人が多く、もしかしたらきょうは神宮の花火大会かもしれない。でもこの花火大会、平日にやってなかったっけ。変わったのかな。夜は、北参道のサルーズキッチンマーケットにて、水餃子、焼き餃子、もろこし揚げなど中華料理いろいろ。お店を出たら通りを行く人みな空を見上げて花火を見ている。やはりそうだった。すぐそこに、神宮の花火が見えるのだった。わたしたちも嬉々として仲間入りし、路上花火を楽しんだ。