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Monday, January 22

きょうは昼過ぎから雪が降る、かなり雪の確率が高まっている、との予報で無茶苦茶憂鬱である。予報どおりに雪が降り始め、これは積もる雪だな…と思った。14時30分、東京に4年ぶりの大雪警報が出た。これは間違いなく、4年ぶりの大雪だ。しかも降り積もるペースが4年前よりも格段に早い。会社からは早めに帰宅したものの、それでも車内はぎゅうぎゅう。うんざりする。

Thursday, January 25

月曜日に降った雪がまだ道路に残っていてなかなか解けない。せめて部屋には小さな春を呼び込もうと、ラナンキュラスを買って帰る。春待ちラナンキュラス。

Friday, January 26

会社からの帰り道、冷たい風が吹き付けて、本当に本当に寒かった。暖かい格好をしていても、いささか恐怖をおぼえるほどの寒さを感じた。つま先がかじかんで、1999年2月に行った極寒のディズニーランドの、あの夕暮れ時の寒かった時間を思い出しながら歩いた。帰宅して、グリーンカレーをつくり、ビールを飲む。そういえばディズニーランドにはその日以来行っていない。

江國香織『はだかんぼうたち』(角川書店)読了。面白かった、やはりいまの気分は長編だ、小説は長編に限る。登場人物20人ほどの心の在りようの書き分けが巧みなのは言うまでもなく、それぞれの人物の姿を断章のように書き繋いでいく語りのさまに、解説で山本容子が「ひとつのシチュエーションが途切れると、一行を空けて次の人々のシチュエーションへと切り替わる。でも、映画のカット割りのような、視点の変化ではない。言葉が言葉を呼び、連歌あるいは、連詩のように続く様が見事で、物語が膨らみ、反復を喜ぶしかけがほどこされている。と思う」と書くように、物語を愉しむ、官能的としか言えないような喜びに満たされる。

Saturday, January 27

朝、ハムとロメインレタスのサンドイッチ、目玉焼き、ウィンナーと玉ねぎのグリル、ヨーグルト、珈琲。今朝も寒い。氷点下の地点、全国で9割超らしい。東京は氷点下1度。

寒いなか、出かける。銀座。クリエイションギャラリーG8で「グラフィズム断章:もうひとつのデザイン史」、資生堂ギャラリーで「渡邊耕一展 Moving Plants」を観る。「Moving Plants」はシーボルトによってオランダに輸出されその後世界に広がったイタドリを「自然科学」「歴史」「外交」「アーカイブ」「ロジスティクス」などさまざまな視座から追求し、写真作品として成立させた展示でとても面白かった。イタドリと言われるとわからないけれど、「スカンポ」と言われるとわかる。子どもの頃に読んだ外国文学に出てきた記憶がある。とらやで羊羹を買う。

その後、たまには喫茶店にでも行こうと、トリコロール本店に行ってみたところ満員行列で撃沈。それなら銀座ウエスト本店へと足を運ぶも、同じく撃沈。まあ、予想はしていました。ということで結局AUX BACCHANALESへ。いつでも素っ気なく、でも確実にわたしたちを迎えてくれる(単に座席数が多いからだと思う…)バカナルで赤ワインとフリッツ。資生堂ギャラリーでもらった『花椿』2018年春号や、とらやのカタログをパラパラとめくる。

その後、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで「平野甲賀と晶文社展」、メゾンエルメスで「中谷芙二子+宇吉郎展 グリーンランド」。合間に煉瓦亭で夕ごはん、元祖オムライス、野菜サラダ、ビール。クリームコロッケ好きとしては、今度はカニクリームコロッケを食べてみたい。それにしてもお腹いっぱいになった…、洋食屋のボリュームはすごい。思い返せば、おととし、京都のグリル小宝で食べたオムライスと野菜サラダ、あれはもうあっぱれなボリュームだった、あれほどの量をよくたいらげたものだ。若かったのかな。食後、CHANEL NEXUS HALLで「Un moment d’une femme フランク ホーヴァット写真展」を観てから、帰宅。