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Saturday, September 30

六本木。きょうは六本木アートナイトだからか、心なしか人が多いように感じる。ギャラリーペロタン東京で「パオラ・ピヴィ They All Look The Same」、オオタファインアーツで「チェン・ウェイ Flesh Dewdrop」、ワコウ・ワークス・オブ・アートで「ジェームス・ウェリング New Work」、YKGで「Nerhol Strange Attractor」、Zen Foto Galleryで「続・ドヤ街」、タカ・イシイギャラリー東京で「野口里佳 海底」、シュウゴアーツで「イケムラレイコ あの世のはてに」、小山登美夫ギャラリーで「サイトウマコト 2100」を観る。パオラ・ピヴィ、チェン・ウェイ、それからジェームス・ウェリングがよかった。Nerholはいつもの人の顔ではなく風景や物に対していつもの手法を取っていて新鮮だった。こちらのほうが好きだ。続けて森美術館で「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」、「MAMリサーチ005:中国現代写真の現場 -三影堂撮影芸術中心-」を観た。サンシャワーは大好きなアルベルト・ヨナタン目当てで行ったが、まあ結局、いちばんよかったのはヨナタンだった。フェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》は思いのほかぐっときてしまった。いままで観てきたものが綯い交ぜになって一気に昇華された感じだった。一見祝祭的な光景とはうらはらにフィリピンでは風鈴は警告の役目を担うという。わたしが天気や気候にかなり思いを込めてしまうほうなので、作品タイトルにも惹かれたのかもしれない。そんな感じでサンシャワー、面白かったが、それ以上に興味深く観たのは「中国現代写真の現場」で、タイトルどおり中国現代写真の変遷と榮榮&映里が北京に設立した写真のための複合施設「三影堂撮影芸術中心」の軌跡を紹介するものだった。中国の芸術は本当に面白い、映画も写真ももっともっと観たい、現代のものもよいが、昔のものもたくさん観たい。

きょうは初めてスカイデッキに上がってみた。空が近い。写真をいっぱい撮る、同じような写真ばかりを。夜、シャムロック バイ アボット チョイスにて、焼きカプレーゼ、フィッシュ&チップス、ムール貝の白ワイン蒸し、ビール。帰り道、アートナイトのイベントで3名のパフォーマーが人間時計をやっていて、人だかりができていたので、わたしたちもほかの人と同じように写真を撮った。24時間、人間時計やるそうだ、過酷だ。過酷アート。