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Sunday, November 20

今週観たもの。東京藝術大学大学美術館陳列館で「ロバート・フランク Books and Films, 1947-2016」。写真撮影OK(OKの旨明記されているのを見ていないのだけど、みんな撮影していたし注意する人もいなかった)で、会期終了後にはすべて破棄されるというテンポラリーな展示形態は、本やフィルムという媒体との対比を強調しているのだろうか。

今週読んだもの、インゲボルク・バッハマン『三十歳』(松永美穂/訳、岩波書店)。

ほかに『プレイタイム』(ジャック・タチ監督、1967年)を観た。ジャック・タチ監督作品の中でこれがいちばん面白い。わたしが群像劇が好みなせいもあるけれど、映画としても面白かった。それにしてもジャック・タチの作品はオープニングのタイトルロールがことごとくかっこ良い。本当にセンスのある人なんだなあと思う。ストーリーテラーではないが。ジャック・タチが目指したのもそこなのだろうか。