Wednesday, November 9
アメリカ合衆国の次期大統領にドナルド・トランプ氏が就任決定の報。
Saturday, November 12
リニューアルした東京都写真美術館を初めて訪れる。「写真新世紀 東京展 2016」、「杉本博司 ロスト・ヒューマン」を鑑賞。今回の杉本博司は賛否両論かしましかったけれど、まあいいんじゃないのかなあこれは。しかし観ていて疲れる展示であることはたしかだった。美術館内のNADiffで、買い逃していた『街道マガジン』vol.3を購入。青空にそびえる毎年おなじみのクリスマスツリーを眺めつつガーデンプレイスを歩いて、Rue Favartでランチ。かぼちゃのリゾット、ミネストローネスープ、フォカッチャ、赤ワイン。Rue Favartのフォカッチャはいつでもとても美味しい。その後、NADiff A/P/A/R/Tに向かい、「ニァイズ」のバックナンバーを漁り、NADiff Galleryで「植松琢麿 space colony」、MEMで「森村泰昌展 「私」の創世記」、G/P galleryで「photography/magic」を観る。
銀座へ移動し、ギャラリー小柳で「かんらん舎(1980-1993):Daniel Buren/Tony Cragg/Imi Knoebel」を観る。ギャラリー小柳はしばらく行かないうちに8階から9階に移転していた。ツァイト・フォト・サロンで「友人作家が集う 石原悦郎追悼展 『le bal』第2部「scherzo」」、メゾンエルメスで「ミシェル・ブラジー リビングルームII」を鑑賞。銀座ライオンのビヤホールにて、ソーセージとビールでひとやすみして、資生堂ギャラリーで「Les Parfums Japonais 香りの意匠、100年の歩み」を観てから『花椿』を入手。『花椿』はリニューアルして季刊になった。少し対象年齢層が下がったそうなのだけど、中身はどうなっているかな、楽しみ。
Sunday, November 13
トンミ・キンヌネン『四人の交差点』(古市真由美/訳、新潮社)を読了。いやー面白かった。複数の語り手が人生のある一点を語り継いでいく手法が江國香織の『抱擁、またはライスには塩を』と似ているので、読んでいる間しばしば『抱擁、またはライスには塩を』のことも思い出していた。ちなみに『四人の交差点』のほうはひとりの人の“物語り”の中では時間は時系列の通りに流れていくけれど、『抱擁、またはライスには塩を』では時系列もばらばらになっている。しかし何がよかったって、古市真由美の訳文がとにかくよかった。硬質で、少しばかり諦めの感情が流れているようで、時にリリカルで、とにかく好みだった。訳文をこれほどいいなと思ったのは初めてかもしれない。そしてやっぱり、長編小説はよいものだ。
早朝にいい小説を読み終えて、朝ごはん(ごはん、長ねぎとわかめの味噌汁、玉ねぎ入り卵焼き、レタスとしめじの炒め物、梅干し、海苔)を食べて、食料と日用品の買い出しをして、常備菜をつくり、つくっている最中に包丁でちょっと怪我をして、昼夜兼用のごはん(サーモンのバター焼き、タコとじゃがいものガリシア風サラダ、豚肉とほうれん草の炒め物、バゲット、赤ワイン)を食べて、ええときょうって何してたんだっけ、一日があっという間過ぎてわからなくなってしまう。