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Saturday, January 30

朝ごはん、くるみパン、キャベツとベーコンと玉ねぎのグリル、にんじんサラダ、ヨーグルト、珈琲。なんだか身体が怠く、1時間ほどベッドで横になる。お昼は、力キムチうどん、白菜の漬物、ビール。食後、買い出しに行き、花屋でラナンキュラスとガーベラとチューリップを買い求める。桜色、濃いピンク、白、めずらしく甘い雰囲気の花束になった。この部屋の暖かさではあっという間にひらいてしまうかも、と思っていたら、数時間後にチューリップが半分くらいひらいてしまってびっくりした。

ロールケーキと珈琲でお茶した後、『ユリイカ』2016年2月号の特集「原節子と<昭和>の風景」を半分ほど、黙々と読む。冒頭の吉田喜重×岡田茉莉子対談、四方田犬彦、片山杜秀、鈴木了二、長谷正人、宮本明子、みなとても面白い。四方田さんはだいぶ『李香蘭と原節子』で語り尽くしてしまった感があるような。皆がメインに論ずる小津作品には背を向け、『白雪先生と子どもたち』、『ノンちゃん雲に乗る』、『指導物語』、『日本誕生』について書いている。週刊朝日増刊の『原節子 去りぬ』でも、『新潮』2月号の追悼記事でも、主題は熊谷久虎の作品と、熊谷と原節子との関わりだった。鈴木了二は『文學界』に掲載された蓮實重彦の原節子追悼文と同じく、山中貞雄の『河内山宗俊』の“雪”に言及。濱口竜介の文章は相変わらず好きだなと思いつつ読んでいたら、終盤、思わず涙腺が緩んでしまった箇所があって、不意をつかれた。

夜ごはん、ビーフステーキ、玉ねぎの赤ワインビネガー煮込み、しらすのグリーンサラダ、バゲット、食パン、赤ワイン。