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Saturday, November 21

関内へ。おなじみCharan Paulinでお昼。おばんざいプレート(十六穀ごはん、高野豆腐、ベビーリーフとじゃこのサラダ、小豆かぼちゃ、豆もやしのカレーナムル、おから、さつまいもと蓮根の金平)、味噌汁、食後に珈琲。ごはんは大盛り。

すぐそばの神奈川県民ホールギャラリーで「鴻池朋子 根源的暴力」鑑賞。よかった。自分も世界も変容し続けたこの4年半、“つくる”こととは何かと思考する過程で自らの支配や制御の及ばない“皮”と出会い、苦闘のすえに生み出されたものは圧倒的で切実で、不思議と愛おしさのようなものもおぼえるものだった。鑑賞前にインタビューをいくつか読んだけど、今回は“みる”という行為もキーワードとして浮かび上がり、狼、魚、蝙蝠、カラス(?)、赤子、少女の見開かれた大きな目に惹きつけられた。閉じられた目にも、じっと見入ってしまった。ラストの部屋に大作が掲げられていることは事前に知っていたけど、知っていたにもかかわらず、やはり実際にその光景を目にしてしまうとぐっとくるものがあった。この部屋はとても暗かったので、ギャラリーを出て目にした、色づき始めた街路樹や、薄水色の空の色がことさら眩しかった。

山下公園から中華街まで歩き、中華街の入り口のお店で豚まんを買う。巨大! ほかほかで美味しい。関内から武蔵小杉へ。川崎市民ミュージアムアートギャラリーで「鏡 – Reflected Images」を観る。ビル・ヴィオラとウジェーヌ・アジェが観たくて。ビル・ヴィオラの作品の主役は森の中のプール。ヴィオラの、水をモチーフにした作品が大好きだ。アジェの写真はいつ観てもいい。個人的にこのところ、ちょうど数年ぶりにアジェブームがきているが、ありがたいことに、現在の日本ではアジェの写真を観る機会がわりとあるように思う。

最後は渋谷へ。SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSで『アピエ』を探すも、置いてないとのこと。がっかり。発売されたばかりの、よしながふみ『きのう何食べた?』最新刊を買って店を出る。fuzkueが今度は「& Premium」に出ているというのでその記事を読んで、それを読んでいる間ずっと、喉が渇いて、もうビールが飲みたくて飲みたくて仕方なかった。Goodbeer faucetsに行ってみると満員かと思いきや空席あり、軽く一杯のはずが、ビール2杯(プリムス、レッドネックアンバーエール)、ドライトマトとしらすのアヒージョ、チキンと生野菜のサラダ、フライドポテト、ファラフェル(イスラエル風ミニコロッケ)と、それなりの量を食べてしまった。

Sunday, November 22

千葉市美術館で「杉本博司 趣味と芸術 – 味占郷/今昔三部作」を観る。須田悦弘とのコラボ作品がよい。須田悦弘の作品を観ると幸せな心持ちになる。東京に戻る途中、南船橋のIKEAに寄る。4年ぶりのIKEA。ワクワク。とはいえ買ったものは木製のティッシュペーパーBOXひとつ。クリスマスグッズが雑な感じでよかった。有楽町で買い物いくつか。東急ハンズでLODGE社のスキレットを買う。コリドー街のビストロjuejueで夕ごはん。ムール貝の白ワイン蒸し、地中海サラダ、完熟トマトのチーズ焼き、イベリコ豚の粒マスタード焼き、牛スジ肉とトリッパのトマトソース煮込み、フレンチポテト、カキのグラタン、ビール1杯、白ワイン1杯、赤ワイン1杯。けっこう食べたように思えるけど、ひとつひとつの量がわりと少なめ。お酒もきょうは少なめ。