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Saturday, January 29


昨夜は15年ぶりくらいに深夜残業をした。まさかこの歳になって丑三つ時まで仕事をすることになるとは思わなかった。そのわりに今朝はそれほど疲労感は残らず、朝ごはんを食べて少し休憩したあと、自転車を走らせた。空気がほんのり春成分を含んでいると感じる。頬に身体に受ける風がこれまでよりもやわらかい。鳥のさえずり声も聞こえてきて、軽やかな気持ちでペダルを漕いだ。池上駅の駅ビルであれこれ買い物して、帰り道、近所の花屋で見切り品として安く売られていたバラとユリ、それからダリアや千日紅を束ねたミニブーケ、ホワイトフラワーを買う。

家にいる間はほとんど本を読んで過ごしたが、寝不足がたたって時折寝落ちしてしまう。こんなに面白い本を読んでいるのに…! と忸怩たる思い。

夜は、タコとパテのブルスケッタ、サニーレタスとホワイトセロリと生ハムのサラダ、玉ねぎのコンソメスープ。先週わたしが絶賛した、夫作成のタコとパテのブルスケッタを、今週はたくさんつくってくれたので心ゆくまで食べる。

Sunday, January 30



きのう見切り品として売られていた真紅のバラが生き生きと咲いている。グレーのどっしりとした水差し型の花瓶に生けた佇まいが好ましい。

疲れが溜まっている感じはきょうもそれほどなくて体調は通常運転。でも寝不足は万病の元ですから御用心。しかし、2020年の夏からわたしはほぼずっと5時間睡眠で生活している。一昨年の夏は、コロナ、嫌だなあ…と鬱々と考えていたら寝付きが悪くなって夜中に何度も目が覚めたりしていた。いまはだいぶそれは解消されたが、就寝時間が遅くなっても起きる時間が変わらなかった。

「睡眠時間 理想的」でgoogle検索すると、大塚製薬の「睡眠リズムラボ」 ((睡眠リズムラボ – 大塚製薬)) というページが引っかかる。これによると夜間の睡眠時間のめやすとして「10歳までは8〜9時間、15歳で約8時間、25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳で約6時間」というデータがあるらしい。わたしはいわば75歳くらい(?)というわけか。寝るのはつまらない、ずっと起きていたい、遊んでいたい、夜になっても遊びつづけろ、の精神でずっとショートスリーパーに憧れていたわたしは、いつの間にかそこそこショートスリーパーになっていた。でもねえ2時間くらい睡眠取れば十分、元気ハツラツゥ! なんて肉体だったらなあ、もっと本読んだり音楽聴いたり映画観たり散歩したりできるのに。

2年連続秋に開催されていたKYOTOGRAPHIE、今年は元に戻って春に開催されるらしいが、こんなにゴンゴン感染者が増えている状況で無事開催されるだろうか。開催されるなら参加したい。その京都にまつわる面白い本を読んだ。岸本千佳『もし京都が東京だったらマップ くらべて楽しむ「街の見方」』(イースト・プレス)。このマップ、数年前にTwitterでバズったらしいのだけど、全然知らなかった。わたしにとってある程度地理がわかって路線図をわざわざ見なくても目的地に着ける街というと、東京以外では京都しかない。東京と京都が好きなわたしにはうってつけの本だった。東京には鴨川的な場所がない、という一節が出てくるのだけど、これは本当にそうで、京で、鴨川のほとりでゆっくりくつろぐような時間をすごせる場所をさんざん考えてみたけれど本当にどこにもない。多摩川も隅田川も荒川も違う。ただそれは鴨川のほうがよいということでは決してない。

山本健太郎『政界再編 離合集散の30年から何を学ぶか』(中央公論新社)も読了。あとは常備菜をつくったり夕飯に手巻き寿司をつくって食べたりして、ありきたりながらも愛おしい週末が終わる。