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Monday, August 31

夜、牛肉のガーリックステーキ、ルッコラとグリーンリーフのサラダ、バゲットとパテ、赤ワイン。先週末に読み止しだった磯崎憲一郎『電車道』(新潮社)とイーユン・リー『独りでいるより優しくて』(篠森ゆりこ/訳、河出書房新社)を読了。

Tuesday, September 1

夜、そうめん、キムチ、枝豆、コロナビール。今年最後のそうめん、かもしれない。四方田犬彦『テロルと映画 スペクタクルとしての暴力』(中公新書)と『ビンテージマンションで楽しむスタイルのある暮らし』(エクスナレッジ)を読む。

Wednesday, September 2

会社の帰りに恵比寿に立ち寄って、NADiff a/p/a/r/tで『クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ』(NOHARA)を購入。ヴァンジ彫刻庭園美術館でおこなわれた展覧会の図録。美術館を訪れた際にはまだ刊行前だった図録を買うため平日の夕方に恵比寿に降り立ったのだが、意外だったのは、NADiffまでの道のりは裏道のような雰囲気で誰も通らないものだと思っていたら(実際休日の人通りは少ない)、その先に会社がいくつかあるからか会社員らしき人々がひっきりなしに歩いていたことだ。しかしNADiffに客は一人もいなかった。

夜、牛肉のガーリックステーキ、きゅうり、ほうれん草のソテー、バゲットとクリームチーズ、赤ワイン。iPadで『The New Yorker』を読む。『一冊の本』9月号(朝日新聞出版)を確認したら、金井美恵子の「目白雑録」の連載が終了していた。椹木野衣を小馬鹿にしたところで終わるという唐突な幕引き。

Thursday, September 3

夜、白米、油揚げとわかめの味噌汁、秋刀魚、大根おろし、冷奴と長ねぎ、ビール。ジョーン・ディディオン『60年代の過ぎた朝』(越智道雄/訳、東京書籍)を読む。

Friday, September 4

中平卓馬の訃報をTwitter経由で知る。しかしその訃報の拡散状況に反して、公的な情報源が見あたらず、発信元はどこだろうとTwitter内で検索したら、尾仲浩二のfacebookからだと判明。中平卓馬、尾仲浩二という固有名の流れに、Twitterやfacebookという語彙をのせたときの異物感を思う。

残業で疲労困憊。夜は近所のカフェで夕食をとる。iPadで『The Economist』を読んだ。アメリカ大統領選挙の報道が始まると、途端に現職大統領の存在がぐっと希薄になってしまうのが不思議だ。

Saturday, September 5

昨日の疲労を増幅させる朝のアイロンがけ。疲れる。朝昼兼用の食事として、白米、わかめの味噌汁、焼き魚(ほっけ)、大根おろし。飲み物はミネラルウォーターだが、そろそろ緑茶やほうじ茶を備蓄しておくべき季節の到来かもしれない。

昼過ぎ、今年4月のポーラミュージアムアネックスでの展示で印象に残った写真家、飯沼珠実の個展「FROM LE CORBUSIER TO MAEKAWA」を見に行く。新宿のニコンサロンにて。コルビュジエと前川國男がそれぞれ設計した国内外の建築物を撮影した作品がならぶ。ギャラリートークでの写真家本人による説明によると、前川國男に対する愛着がとりわけ深いようで、いわゆる建築写真とは様相を異にする自身の写真について、「ポートレートを撮るように前川國男の建築を撮った」と発言していたのが印象深い。家に戻ったら、かつて東京ステーションギャラリーで開催された「生誕100年 前川國男 建築展」の図録でも読み返してみようかと思いつくものの、あの図録は処分してしまったことを思い出す。

スタバとブックファーストで少し時間を潰してから、中央線と山手線を使って有楽町に到着。なにやら本が大量に置いてあるらしいと聞きつけ、リニューアルオープンした無印良品の有楽町店に赴く。たしかに本が山ほどあるのだが、売りものというよりオブジェっぽい雰囲気になっているのは昨今の陳列における流行なのだろうか。広い店内にどんな本があるのかを探索しているうちに予定滞在時間を超過してしまい、慌てて店を出る。

ギャラリー小柳で「鈴木理策 水鏡」、資生堂ギャラリーで「絵画を抱きしめて Part2:絵画に包まれて 阿部未奈子・佐藤翠・流麻二果展」を見る。本日のギャラリーめぐりの内容は理想的な充実度。

夕刻、上野精養軒のビアガーデンへ。今年最初で最後のビアガーデンとして、場所は精養軒を選んだ。はじめての精養軒。ビアガーデンは年に何度も通うような場所ではないので、気に入った場所がひとつ見つかったらそこに毎年行けばよいと話していたら、早くも精養軒でよいという結論に至る。景色もよくて料理もおいしい。毎年ここでいい。ところで漱石の『三四郎』に精養軒が出てくるらしいのだが、まったくおぼえていない。

Sunday, September 6

朝、ビザトーストと珈琲。洗濯、図書館、買いもので午前中があっけなく終了。昼食は、いくらと海苔と青じそをのせたたらこパスタ、赤ワイン。

岩井克人『経済学の宇宙』(前田裕之/聞き手、日本経済新聞出版社)を読む。日経新聞の若い記者(ゼミ生だったらしい)が聞き手となった、岩井克人による自伝的内容の書物。ざっくり言って、内容の三分の二くらいが自身の学問的業績を中身を噛み砕きながら振り返るもので、残りの三分の一は人的交流(もちろん水村美苗も出てくる)のエピソードが占める。岩井克人が自伝を書く時代になったのかとある種の感慨に浸りつつ、抜群におもしろくて、一気に読了する。

夜、蒸し餃子、もやしのナムル、わかめスープ、ビール。