Monday, August 24
午前5時半起床、窓を開けると、もう生温かい空気が肌に絡みついてこない。晩夏、秋の気配。
弁当を鞄にしまい忘れるという失態をおかす。会社に着いて気づいた。鞄の重さでわかろうというものだが、図書館に返却するために『タルコフスキー日記 殉教録』(鴻英良、佐々洋子/訳、キネマ旬報社)を持ち歩いていたのがいけなかった。大きな本なので、これだけで充分な荷物という重量感になる。感覚が麻痺した。このような悲劇を繰り返さないためにも、一日も早い文庫化が望まれる。昼食は、和幸でとんかつを食べながら『& Premium』(マガジンハウス)の京都特集を読んだ。
夜、タコとトマトとしめじのパスタ、サラダ(グリーンリーフ、トマト、きゅうり、紫たまねぎ)、ビール。
君塚直隆『物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで』(中公新書)と武田龍夫『物語 北欧の歴史 モデル国家の生成』(中公新書)を読む。
Tuesday, August 25
涼しい。通勤中、iPadで『The New Yorker』を読む。
夜、ビーフストロガノフ、グリーンリーフとトマト、赤ワイン。
Wednesday, August 26
目が醒めると、窓の外は沛然たる豪雨。
夕食は、白米、長ネギと茗荷と油揚げの味噌汁、茄子の塩麹炒め、鯵のひらき、キムチ、まもなく生産中止となるモルツ。
三島駅の売店で買った「昼のお菓子 しらすパイ」を食べた。ほとんどうなぎパイ。昼のお菓子という宣伝惹句に逆らって、夜食べる。
Thursday, August 27
2000年に飛鳥新社から刊行された単行本を、増補改訂して上下巻の文庫にした『ヒトラーの呪縛 日本ナチカル研究序説』(佐藤卓己/編著、中公文庫)を読む。日本の大衆文化におけるナチズムについて事細かく羅列した資料集。「ジャーナリズム」「海外フィクション文庫」「映画」「ロック音楽」「プラモデル」「コミック&アニメ」「トンデモ本」「文芸」「架空戦記」「インターネット」と分類された章立てのなかで、個人的にいちばん興味の薄い「プラモデル」の章を読むと、まったくもって未知の事柄が述べられている。
原著刊行から15年。模型業界を取り巻く環境は大きく変化した。2000年頃には、マイナーアイテムが徐々に製品化されつつあったとはいえ、まだタイガー戦車などのメジャーアイテムが中心で、模型店に並んでいるキットも大半が国産品だった。
今日、模型販売サイトを見てみると、ドイツVsKfz 617ミーネンロイマー、ビュッシングL4500S&EMCII機雷セット、LWS水陸両用トラクターなど、WWIIドイツ物でも、以前であれば絶対にプラモデル化されたなかったような兵器が毎月のようにラインナップされている。ドイツものに限った話ではなく、イスラエル軍D9R装甲ブルドーザー、ソビエト軍JS7重戦車オブイェークト206、クブシュ即製装甲車、さらには特二式内火艇カミなど、思いつく限りの兵器が模型化され販売されている。(pp.280-281)
書き写しながら、ほう、そうなのか、という感想以外でてこない。
夜、ハヤシライス、サラダ(玉ねぎ、きゅうり、人参、ミニトマト)、コロナビールとライム。
Friday, August 28
ロベルト・ボラーニョ『アメリカ大陸のナチ文学』(野谷文昭/訳、白水社)を読了。なんというか努力賞をあげたくなるような小説だった。
夜、近所の焼鳥屋で夕食。