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Monday, July 20

森喜朗がザハ・ハディドによる新国立競技場の設計案を「生牡蠣がドロッと垂れたみたい」だと批判しているらしいが、ザハ側からしたら、あんなアンコウみたいな顔した奴に言われたくないだろう。

Wednesday, July 22

最新号の『ku:nel』(マガジンハウス)に載っていた、あまりに趣味嗜好が対照的すぎる夫婦の記事がおもしろい。

夫婦が「趣味部屋」を持つケースは決して少なくないが、ふたりの空間に対する考え方はまさに水と油、そのギャップたるや北半球と南半球クラスである。北欧デザインを愛する妻・美保さんの部屋は、すっきりシンプルにまとめられ、家具はソファと小さな本棚くらい。空中で揺らめくモビールが、間や余白をめでる彼女の好みを象徴している。透明感のある水彩画のようなイメージの妻の部屋に対し、夫・雅之さんの部屋は極彩色の魔窟、カオスの極みだ。見渡せばビッシリとフジツボのごとくひしめくキャラクターグッズ、見下ろせば「1000枚はあるかな」というTシャツが層を成す。仰げば天井を覆うハードコア・パンクのポスター、振り向けばマイケル・ジャクソンのお面と目が合う始末。

Thursday, July 23

先週内視鏡検査で切除した胃のポリープについて、検査結果を聞くために病院へ。異常なしとのこと。ようやく快気である。

病院と鎌倉花火大会のために取得した有給休暇であったが、後者が高波の影響で中止になってしまったため、病院での診察が終わったら家に戻ってひたすら読書をする。荒川洋治『文学の空気のあるところ』(中央公論新社)、松井力也『日本人のための英語学習法』(講談社学術文庫)、『成城石井の魔法の調味料』(講談社)、『Aesthetica』6/7月号を読む。

Friday, July 24

日本経済新聞社がFT Groupを買収するとの報道。ある種の紋切り型の言い草として、日経新聞の記事の程度の低さを揶揄する際に比較対象としてもち出されるのがファイナンシャル・タイムズで、そのての言説は日経を侮蔑するのが目的なのでファイナンシャル・タイムズをやや過大評価しすぎなきらいはあると思うし、わたしはファイナンシャル・タイムズも日経も読んでいないので比較する資格はそもそもないのだが、両者は月とすっぽんだというのはしばしば耳にする話ではある。それにしても、まさか月がすっぽんに喰われる日が来るとは。ピアソンはおなじく株式を所有しているエコノミスト誌についてはどうするつもりなのだろう。

夜、近所のカフェで夕食。牛すじのペペロンチーノ、キッシュ、ブルスケッタ、ムール貝の白ワイン蒸し、赤ワイン。カフェを出てから、明日からのための食材の調達に、夜のスーパーにくりだす。

Saturday, July 25

午前6時起床。フレドリック・ジェイムソン『目に見えるものの署名 ジェイムソン映画論』(椎名美智、武田ちあき、末廣幹/訳、法政大学出版局)を摘み読み。蝉が勢いよく鳴いている。部屋の掃除をして、洗濯機をまわしはじめてから、朝食をつくる。クロワッサン、ほうれん草とベーコンの塩胡椒炒め、ゆで卵、珈琲。

午前中、快気祝いのための買いものを決行。

昼食、わかめごはん、大根とわかめの味噌汁、タコとわさび醤油、おろしきゅうりの冷奴、水菜とあさりの酒蒸し、ビール。プレ快気祝い。

夕食、粒マスタードローストチキン、ニース風サラダ(グリーンリーフ、トマト、じゃがいも、きゅうり、いんげん、ツナ、黒オリーブ、アンチョビ)、クスクスのタブレ(きゅうり、赤パプリカ、イタリアンパセリ)、たらこのパスタいくらのせ、赤ワイン。快気祝い。

Sunday, July 26

ピアソンはエコノミスト誌の株式も売却する方針との報道。

朝から外出。陽射しは強く、気温はみるみる上昇。8時30分、新宿サザンテラスのスタバで、ストロベリークリームフラペチーノを飲みながら古井由吉『雨の裾』(講談社)を読む。外の天気と不釣り合いな本を持参してしまった。

11時前に到着するように新宿から浜松町まで山手線で移動。Gallery 916で上田義彦写真展「A life with Camera」を見るため。浜松町駅からギャラリーまで、徒歩で移動するものの、少しの距離なのにあまりの暑さでぐったりする。ギャラリーの中がキンキンに冷えているのを期待したが、冷えてなかった。展示は素晴らしく、充実の内容で満足。映像作品もあってしっかり見たかったのだが、あまりに暑いのとあまりに長いのとで、早々に退散してしまう。

ギャラリーから次の目的地である原美術館まで、歩いて浜松町駅まで戻って山手線に乗って品川駅で降りてそこから美術館まで歩くというのがもっとも倹約的なルートかと思うが、暑さに耐えきれずタクシーで原美術館まで移動する。楽ちん。苦労を金で解決する。

原美術館で「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」を鑑賞。展示の最後のほうの、色彩が飛び散る絵画的な作品はおもしろく見たが、落書きのようなデッサンには理解が届かず。

美術館を出て、五反田方面のフランクリン・アベニューに向かう。アボガドのハンバーガー、ポテト、カールスバーグ。ポスト快気祝い。

暑さでどっと疲れてしまい、家に戻って即休眠。