174

Tuesday, August 14

メトロに乗って朝のガムラスタンに来た。去年も来た。二年連続でストックホルムの旧市街を訪れるという、どれだけ浮かれた観光客なのかと思わないでもないが、ともかく去年とおなじ場所にまた立っている。迷路のような細い道を一時間ほど歩く。

つづけてストックホルム市庁舎に来た。去年も来た。二年連続で展望台からストックホルム市内を眺めようという、どれだけ浮かれた観光客なのかと思わないでもないが、ともかく去年とおなじ場所にまた立っている。係員はあまたやって来る観光客の顔など律儀に憶えてなどいないだろうが、こちらは去年とおなじ係員の顔を憶えている。

展望を終え、市庁舎前からバス移動でFotografiskaに向かう。去年も来た。二年連続でストックホルムの写真美術館を見学しようという、どれだけ浮かれた観光客なのかと思わないでもないが、ともかく去年とおなじ場所にまた立っている。Lisa Ross、Isaac Julien、Dana Sederowsky、Lu Kowski、Sebastião Salgadoの各展示をじっくりと鑑賞(名前を知っていたのはサルガドだけ)。昼食はここのレストランで去年とおなじメニューを、と思って階段を登ったら改装されていて様子が変わっていた。メニューも去年とちがっていて要領を得ず、並んでいたハンバーガーを適当に注文する。

ストックホルム市立美術館を軽く見学してから、メトロで北上して、ストックホルム市立図書館(Stockholms Stadsbibliotek)を訪れる。去年も来た。二年連続でアスプルンド設計の図書館を眺めようという、どれだけ浮かれた観光客なのかと思わないでもないが、ともかく去年とおなじ場所にまた立っている。去年は図書館のイラストがプリントされたトートバッグとノートという、一体誰が買うのだろうという代物をお土産として購入したのだが、今回行ってみたら硝子ケースにいちおう飾ってはあるけれど売ろうとしている気配がない。あまりに売れないのでやめたのだろうか。

ホテルで荷物をピックアップして空港へ向かう。ストックホルムからヘルシンキへ。去年もそうだったがアーランダ空港の待ち合い場は閑散としている。