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Monday, June 9

夕ごはんに小松菜と玉ねぎとあさりのパスタ、白ワイン。食後にレキシが一ヶ月間だけ担当するラジオ番組「レキラ」(InterFM)を聴く。トークは面白く、曲はどれも素晴らしく、いい番組だなあ。レキシはレギュラー番組もってないのかしら? 絶対聴くのに。

Sunday, June 15

サッカーワールドカップ日本戦の狂騒を横目にかすめつつ、渋谷へ移動。こんな日に渋谷に赴くことになるとは……とおののきつつ、渋谷マークシティの窓からスクランブル交差点をのぞむと、日本が負けたにもかかわらず毎度ながらの光景が繰り広げられていたのだった。

オーディトリウム渋谷でゲオルギー・ダネリヤ監督『嘆くな!』(1969年)を観る。『モスクワを歩く』のような、さらっとしたあか抜けたドラマを期待して行ったらかなり色合いの異なった、もっと土着的なコメディ(?)ドラマだった。監督が後に撮ることになる、『不思議惑星キン・ザ・ザ』(1986年)にぐっと近づいた印象。

三鷹まで移動し、三鷹市美術ギャラリーで「マリー・ローランサン展 〜女の一生〜」を鑑賞。ローランサンの絵は、以前はなんだかマダムが好む絵、という印象であまり気にとめていなかったけれど、いつからかとても好きになった。髪飾りや帽子、ショールなどのくすんだようでありながらブリリアントな色合いの妙を愉しむ。図録も買った。

その後、初めて訪れた水中書店で、ジュリアン・グラックの『ひとつの町のかたち』を見つけた。前に古書店で見かけたのは数年前の音羽館が最後だったと思う。あの時は未読だったため躊躇ってしまったけれど、後に読んで、すっかり偏愛すべき一冊になった。これからは読みたい時にいつでも読める。ほかに、リリアン・ヘルマン『眠れない時代』と、遅ればせながらやっと『lyttoral』を購入した。