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Wednesday, January 23

洋菓子舗ウエスト目黒店閉店の報をTwitterのタイムラインで目にする。店舗自身がポストした「42年間経営的には一度も黒字になる事はありませんでした」にのけぞる。ウエスト目黒店はたしかバイト面接に行って、お店の人と話しているうちにあまりにもシフトに入れないことがわかってこりゃだめだーすみません! と面接を切り上げたような記憶があるのと、大橋歩がつくっていた冊子『Arne』23号(2008年3月15日発行)で目黒の街が取り上げられたときに表紙を飾ったのがウエストの色とりどりのケーキで、わー綺麗! と思ったのが印象深い思い出。3月いっぱいということなので、なんとかもう一度行けたらよいのだけれど。寂しいものだ。

Thursday, January 24

やっと新年初の私的ゼミを開催。今回はミシェル・フーコーの「侍女たち」を精読する。

Saturday, January 26

午前中は国立新美術館で毎年恒例の「DOMANI・明日展2013」。出品作家のなかでは橋爪彩をとりわけ楽しみにしていた。昨年ポーラアネックスで観た作品数点に再会。糸井潤の作品は初めて観たけど非常に興味深かった。あと曽根裕はやっぱりなんというか、なにやら面白い。「香港島に関する映像を撮ろうとしていたらいつの間にか香港島の彫刻作品をつくっていた」って、どういうことでしょうか。その後、渋谷のユーロスペースで、もう何度も映画館で観てるのだから今回はまあ、いいかな……と一度は思ったもののやはりスルーできなかった『動くな、死ね、甦れ!』(ヴィタリー・カネフスキー監督、1989年、ソ連)を鑑賞し、六本木にUターンしてオオタファインアーツで「草間彌生 新作絵画II」、ワコウ・ワークス・オブ・アートで「ゲルハルト・リヒター New Strip Paintings and 8 Glass Panels」、タカ・イシイギャラリーで「今井智己 Semicircle Law」、ZEN FOTO GALLERYで「中藤毅彦 HOKKAIDO: Sakuan, Matapaan」を観た。夕ごはんは、ランチにいただいた豚カツで満腹になったので食べず。ザ・摂生。

Sunday, January 27

きのうに引き続き渋谷のユーロスペースで相米慎二監督特集。きょうは『東京上空いらっしゃませ』(1990年、日本)と『お引越し』(1993年、日本)を。『お引越し』はもう神業といっていい域の名作、傑作であるのだけれど、わたしは『東京上空いらっしゃませ』を偏愛している。14歳でこの映画に出会ってからずっと、わたしのなかにこの映画が灯り続けている。相米慎二作品についてはいずれ、わたしなりに想いを言葉にしていきたい。